カテゴリー: poetry

きれいなめ

どうしようもなくおちてく目
本人の意志とは関係なく
本人の意志を反映して
映し出す

めのきれいな人を愛おしいと思う。

このまま
このまま

すでにうつろいはじめている目の
ながいながい時間との旅

まわり どうこう じゃない

何を感じようと
何を見ようと

それは ぽてんしゃる っていう位置を超えて
すたーとらいん っていう地理を超えて
うちにそとを すべて

たたえる 湖みたいなもので

どんな音が流れたとしても
左右されないぐらい
ずっときれいで

むりだね
そればかりは

きみならともかく

いぬがかけてゆく

こんな雨模様に
頭から離れない旋律というと

金延幸子の「み空」がある。
アルバムとしてもとても好きな作品だ。

ブリティッシュ・トラッドフォークのような色も濃いけれども
この人が関西人だな、と思う瞬間がある。

「いぬ」

イントネーションと
旋律は
こんな風にちょっと関連があった方が
僕は好きだ。

意識してるにせよ、しないにせよ。

ふまれ、かたまれ

わたしはアスファルトなんだが
いま君が通過していった。

ちょうど私の友の友の友の…があっちにいるので
知らせておいたよ。

なにしろ固体の連結だから、スーパーカーなんぞわしらの伝達にかなうわけないさ。

次の信号の手前の、坂がちょうど終わったあたりで、
その気になればべろべろと巻き上がって、おどかす事もできる。

自転車なら手加減するがな。

あーあ、
わしらには昼も夜もない。
ずっと鈍色なのさ。

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