カテゴリー: poetry

いぬがかけてゆく

こんな雨模様に
頭から離れない旋律というと

金延幸子の「み空」がある。
アルバムとしてもとても好きな作品だ。

ブリティッシュ・トラッドフォークのような色も濃いけれども
この人が関西人だな、と思う瞬間がある。

「いぬ」

イントネーションと
旋律は
こんな風にちょっと関連があった方が
僕は好きだ。

意識してるにせよ、しないにせよ。

ふまれ、かたまれ

わたしはアスファルトなんだが
いま君が通過していった。

ちょうど私の友の友の友の…があっちにいるので
知らせておいたよ。

なにしろ固体の連結だから、スーパーカーなんぞわしらの伝達にかなうわけないさ。

次の信号の手前の、坂がちょうど終わったあたりで、
その気になればべろべろと巻き上がって、おどかす事もできる。

自転車なら手加減するがな。

あーあ、
わしらには昼も夜もない。
ずっと鈍色なのさ。

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