カテゴリー: muse

水はうたいます

“morning dew” のジャケットをお願いした、画家の nakaban さん。
これは、まど・みちおさんの詩と nakaban さんの絵による「水はうたいます」
おふたりの作り出す渦がすごいことになってるんですが、中でもこのめくれてる右側ページの絵が、涙が出るぐらい好きで。

4月に大磯の SALO ではじめてお会いし「一緒に何かやりたいです」とダメ元でお話ししたら、どういうわけか「やりましょう」と即答してくださって。
驚いたのなんの、その後ひやひやしつつ家に帰り、それから FRIENDSHIP. さんにこのシングルリリースの話をいただいたので、思い切ってお願いしてみました。

(細かい経緯はちょっとだけ端折っています)

絵については
言葉と音を提示して、あとは完全にお任せ。

すごいです。

無意識に到達する芸術家 – その領域で、僕の音楽はどこまで響くことができるのか。
nakaban さんからの絵、そして便りを大きな励みに、曲を作っていきます。

これからも、お楽しみに。
アルバムは秋にリリース予定(目標)です。

morning dew

2024.7.17 – digital release
jacket artwork by nakaban

雫からかたちをかえていく水滴のたび
そしてあくびのはなし

画家そして絵本作家の nakaban さんが、素敵な、そして謎めいたジャケットを描きおろしてくださいました。

配信リンク
Apple Music, iTunes, Spotify, Amazon, etc.

リリースニュース
ちょっとしたセルフライナーノーツも書かせてもらいました。

街のロンド

宿場町、新居の Cafe Rond Point でライヴイベント「街のロンド」。

ご来場くださった方々、ロンポワンのみなさん、Acolélé のふたり、ありがとうございました。

雨が心配でしたが持ってくれてよかった。しかし暑い…
部屋のエアコンが壊れてしまわないか、サーキュレーター2台持ち込み不安ながらも
ゆるりと過ごせてもらえたようで、よかったです。

絵本や英語、ものづくりやまちづくりに関わる方が集まってくれたり、
今年何度も観てくれた方も、ベースを初めて見て聴いたという方も。
国籍も年齢もさまざま。

僕がやったことは ほぼ僕の日常と空想だし
かわってるとも ふつうだとも 両方自覚あるし

いらした人々とどんな環状交差するか
まじるのかすれちがうのか それはわからないけど
このまちでやったこと、何かのきっかけになればいいな、と思ったりしてます。

文月

月が変わり、2週間後に迫った「街のロンド」。

ありがたいことに席は予約で埋まったようで、あとは中身を面白く、よくできるか、こちらにかかっている。

プレッシャーにはいろいろなものがあるが、”no-pre” (= no pressure) なんていうイベントやレーベルをやってたこともあり、

極力、そして長年、プレッシャーは避けてきたわけである。ツケがたまっているのだから仕方あるまいか。

基本的に肩に力が入る人なので、どうやったら脱力できるか、空気や液体の通りがよくなるか。
身体がへたってくると、その辺のありがたさがわかってくる。試行錯誤しながら実践していきたい。

あと、自分だけではなく音楽の楽しみ方は人それぞれ。
小さい場所だからこそ、それぞれにツッコミどころを見つけて、味わってくだされば。

それから雨は降らないでほしいなぁ、今回は。
駅から歩いて来る人々のためにも。

七月はもう一つの計画も進行中です。ともにおたのしみに。

あめのひ音楽会

豊橋市にある「水上ビル」。

戦後の闇市をルーツに、農業用水路の上にビルを建てた、という奇想天外な商店街。

これぞレトロ! という、豊橋ならではの界隈です。
老朽化や耐震基準などから、もう余命が約二十年、と宣言しちゃってるのですが、
それでも近年、若者からいいおっちゃんまで、人々が集い、ええ味出してます。

さて、僕はまだ、昨年この場所を知ったばかりで、
その後も訪れた日がお目当ての店の定休日だったり、なんやかやでニアミスばかりしてて
まだホームというよりは半分アウェイなのですが

なんと、今年は「夏至まつり」に出演させてもらうことになりました。

しかも、夏至と梅雨がちょうど重なることから、最初から開き直って

「あめのひ音楽会」

…これはやられましたね。雨天結構、というコンセプトの清々しさに、すっかり参りました。

で、のほほんと構えていたのだけど、開催の一週間前ぐらいになって、ふと気づく。

野外ステージ2本。よく考えたら自分が濡れるのを我慢すればいいだけじゃなくて、楽器や機材も濡れるじゃないか。

残念ながら僕のベースという楽器は、アコースティックだけど広場で生音で演奏するには音が小さく、足元にケーブルとか切り替えとか、電気の機材が必要なのだ。なにげに配線もややこしい。雨が降ったらずらかる、なんてこともまぁまぁ無理。

木の楽器も、できれば濡らしたくないし、その日以降雨が続くっぽいから、乾かすこともできない。

それでにわかに焦り出し、機材を床から上げられないか主催者さんと相談しつつ、楽器や構成を変えようとか、もじゃもじゃといじりだし、当日が迫ってきました。

僕のタイムテーブルでは降雨か微妙なとこで、なんとかなるかなと思ったのだけど、
全体のことも考えてでしょう、前日になって野外ステージは中止になり、かわりに美容室 “Pokkecise” さんの店先での演奏、ということに変わりました。

ポッケチセさんならアットホームだし安心だ。音もそんなにでかくなくていい。

でも、20分 x 2 で考えてたセットリスト、30分 x 1 に変えられるか??
何事も臨機応変さがない僕はまた大慌て。いろいろ試行錯誤した結果。

「どうしても決められないとこはお客さんに聞いてみよう」


さて当日。

幸いまだ雨はなく、駐車場から現地へ。
会場予定だった EM キャンパスの広場には結構人がいて、その向こうのポッケチセにも人がいて。

メタバースも感じながら、ちょっとイメトレして、サウンドチェックして、本番に臨んだのでした。


この日のセットは先日から気に入っている新曲「アフロアルバ」を冒頭に、
その後はガラッと変えました。

長いこと寝かせてたダブルベース、ようやく起こして、全8曲のうち3曲。

それから完全な新曲を3曲。といってもこの日をテーマに作ったので、今後やるかはわかりませんが。

「ホームタウン」7拍子のジャズブルース

「あめのひ商店街レゲエ」地表におちる雨粒のためのダブ

「げっしのひ」働くおじさんと齧歯類のためのロックンロール

他にも、この日が誕生日の Green Gartside に捧げて、あるモノを用意してたんだけど、時間が足りず封印。

しかし…楽しかったー。

お客さんはどう贔屓目に見ても少なく、中止された第二会場の出番を待って見逃した人もいたし、そもそも気づかなかったり、観た結果素通りする人も多かったし、その一方でめちゃめちゃガン観、がん聴きしてくれる人もいたので… that’s musician’s life です。

中でも、音楽家同士とはいえ、次が出番のハヤシハンドパンさんがとても気に入ってくださって、その後いろいろ話して盛り上がり、即席のジャムをすることになりました。

昔は気軽にインプロ、飛び入りしてたんだけど、なんか懐かしい。
しかもこちらのステージは、生音にかるくオフマイクだけ取ってもらったから、一番やりやすいし心地いいシチュエーションですよね。

ハンドパンの音色は、ハヤシさんの音楽性や技量もあってすばらしく、
音量が小さいのに、というか小さいがこそ、人々の耳をひきつけてました。

たくさんの人が聴き入ってて、そこに混じれてよかったです。


ライヴでもジャムでもそうなんだけど、予定調和じゃないことが起こると、そのあとの余韻が面白くて、この日もしばらくの間、なんだかんだ浸ってました。

「ホームタウン」っていうのは、タイトルからして白状してますが、
チャボさんの『絵』の冒頭曲のオマージュです。

だいぶ違う音楽に聴こえるだろうけど。

もし、野外ステージでやれることあったら、またやってみよう。
アルバムに入れるかは、どうするかな?


超意外なことに、僕の音楽や声はさるメジャーな方の、メジャーじゃない音楽に似てる、と感想もらいました。
好きな三重のカフェの旦那さんも、最初にお会いしたときにそう仰ってたので。あながちホラや社交辞令でもないのでしょう。

これまでほっとんど聴いたことのない人で、改めて聴いてみても、ますます遠いなと思うだけで、ほとんど共通点は感じられない。
かっこいいけど。

でも、また聴いてみようかな。
自分だけじゃわからないから、音楽って面白いですよね。

街のロンド よこく – 7.14

7月の第2日曜日
湖西市新居町のカフェ rond point -ロンポワン- にて
音楽イベント「街のロンド」を開催します。

浜松の人気アコーディオン&ウクレレユニット Acolélé と
僕とでアコースティックライヴ。
古い関所の街並みにあるレトロなカフェスペースにて、初めての音楽会です。

ご予約はお名前と人数と共に、以下アドレスまで。席に限りがありますのでお早めにどうぞ。
reservation.rondpoint@gmail.com
* 受付終了しました。ありがとうございました。

JR 新居町駅から徒歩10分。コインパーキングは近隣にはありませんので、公共機関や徒歩、二輪車などでお越しください。

7.14 Sun
会場: カフェロンポワン 別館
静岡県湖西市新居町新居1261
https://rond-point.net/

Open: 14:00(14:30 から変更)
Start: 15:00
Ticket: 2,500円 ワンドリンクつき

出演
Acolélé
絵本作家 & 音楽家の Motomitsu Maehara (ミニアコーディオン) と絵本の店キルヤの店主 Noriko Hoshino (ウクレレ) によるユニッ ト。カフェ、ギャラリー、美術館、 マルシェ、路上などで演奏する他、 絵本と詩の朗読ユニットとしても活動中。

Ray Kondo
アコースティックベース & ダブルベースひきがたり

* 出演はレイ -> アコレレ。共演も予定しています。

igamono

拙者は伊賀は桑町の生まれ。だそう。

なにしろ記憶がない。生まれて数ヶ月で近江に越したよう。

先祖は甲賀系なので、いずれにせよ忍者にはゆかりがある、と思い込んでいる。

普段、極端に運動神経が悪いのは、何かの間違いだろう。

常滑でのカフェ公演の後、西に向かう。

三重に宿を取り、翌日は菰野町から甲賀を経て、伊賀へ。

いなべのみずべが、とてもうつくしい。

いつもの nest。この後帰り道に、鹿のお尻と後ろ足を見る。撮り逃す。

どこでも飛び出し坊やがいる近江国、甲賀では忍び坊や。蛍光色で全然忍んでないのだが、黄色は意外と保護色になっているのかもしれない。

この後伊賀に入る。

俳聖殿の巨大さに驚く。木々から全貌を現すと、右後方にはお伴のごとく、避雷針。
そりゃ、これに雷落ちちゃたまらないわけだが。

芭蕉翁
おともせしかな
雷電針

なんと、子供の頃部屋に飾っていたのと全く同じ三角ペナントが、まだ売られている。
変わったのは消費税だけ。


そして富田林へ。

台湾から来日している Cicada をどうしても観たかったのである。

すばるホールでのプラネタリウム音楽会。すばらしい。

常滑でたくさん鹿の剥製を見、菰野町で森に飛び込む鹿を見て、

シカーダを堪能する。オヤジ冥利に尽きる。

(ただし cicada とは蝉のことである)

Cicada のメンバーに、プロモーター、ハーモニーフィールズ小巌さんのご厚意で挨拶させてもらう。

映画「ある男」が TV 放映されているのを隣の部屋で聴いてて、「この音楽は… Cicada…?」と思ったらその通りだった、という話をしたら、とても喜んでくれた。(僕はこの映画の予備知識がなかったのですよ)

才能あふれる若者たちの前途に期待。日本もだが中国でも公演され、これからも文化の架け橋であらんことを。

帰路、日本非売品の CD “White Forest” をリピートしながら、雨のドライブ。最高。

この旅の唯一の心残りは、水口かんぴょうが手に入らなかったことである。

それで甲賀に寄ったというのに。

(実際の日付に公開日を変更しました)

ポラーベアーの前で


楽しみにしてた BARBARA COFFEE ROASTERS でのライヴ。

The BOCOS との再会、たしか7年ぶり、そして
BARBARA ははじめてだけど KEDI BASKAN 一味のみなさんとご一緒するのは5年ぶり。

常滑というところ、やきもの散歩道といい、雰囲気といい、他にない感じで居心地がよかった。
もう2日ぐらいぶらぶらしたかったな。

のぼり窯を見ると、アットホームな気になるのです。

僕は先の出番で、先発って緊張もするけど気楽でもあって、
とにかく BOCOS に繋ぐまで、飽きないように、だけ考えてやりました。

せっかく50人、ぎゅうぎゅうに集まってくれた人、
しかも中には僕らのことなど全く知らない、常滑の町内会とかの方もおられたようで。

僕自身、そういう会長やったことがあるから、付き合いもわかるし、もしそれがつまんなかったら、結構つらい。
ある意味それが一番のプレッシャーだったりするかなぁ。

音楽家って、どこにも属さない旅人のようで、決してそんなことないんですよね。

さておき。飽きないように、っていうのは、まずは自分が飽きないこと。
そういう意味では、この日は何回か、うわーっていう瞬間があって、とても嬉しかった。

自分だけじゃない、何かが、ちょっと引き上げてくれる。
後から録音聴きかえしたら、さほどでもないのだが(笑)

だから、客観的にはまだまだわからないのだが、バーバラという「場」とみなさん、
そして錯覚してるもう一人の自分に盛り上げてもらって、ステージを終えることができました。

ありがとうございました。

BOCOS も、上の楽屋や階段から観てたこともあって、色々な角度で楽しめたし。

やっぱギターがものすごく繊細で美しいし、歌も丁寧だし、僕とは全然違う。

共演も楽しかった。
当日リハだったから実質ほとんど合わせられてないのに、あの安心感はなんでしょう?
プロ意識。そして達人のすごさよ。

打ち上げでおいしいまかないを貰ったり、面白い話。

もっともっといたかったけど、翌日に備えて旅があるので、深夜においとま。

また会える日を…!!

(実際の日付に公開日を変更しました)

おおいそにおおいそぎ

話が前後したが、東行の第三部。

– 4.13 夕刻 〜 大磯に大急ぎ –

またダジャレかよ
Rhyme の基本は駄洒落です。

SALO に行く。
コロナ禍から、NRT の成田さんが主催する Sense of Quiet というプログラムをサブスクしていて
そこでは南米から日本まで、さまざまなアーティストがライヴやセミナーをやってくれ
Vardan の近況を観れたり、いろんな知見に触れることができたのだけど

Covid-19 の終息(…?)につれて、それがリアル化した、といったような。
僕はそんな認識をしていて、大磯という場所も記憶に残っているので、この機に訪れた次第。

しかも nakaban さんと山口洋佑さんの「よびみず」も開催初日だったので…
公開制作に間に合うようにと、六本木から高速に入ろうとしたものの
燃料の赤ランプが点灯する。

ギリギリ到着できるか…いや多分無理だ。

検索しまくって、会員になってるスタンドに向かったのが間違いだった。
渋滞により45分のロス。

「どこでもいいからさっさと GS に入れ」

教訓になりました。

だいぶ遅れて大磯着。

駐車場探して SALO に向かい、おずおずと入ると、山口さんがおられる。
秋に名古屋の個展にてお話ししたのを覚えてくださり、嬉しい。

オーナー井口さんのご厚意で二階の会場を見ることができ、撮らせていただく。


みずによばれ、生まれつつある作品たち。

開放感があって落ち着いて、考え抜かれている間取りと空間。スタジオのよう。
後から、実際のレコーディングスタジオだと聞く。

一階は高い天井、バーカウンター、テーブル、レコードショップ(棚)、
古い Tannoy のスピーカーと、手作りのスピーカースタンド

レコードの視聴をさせてもらう。心地よい。空間が鳴っている。

たくさんある中から、迷わないように早めに一枚選んだ。
…だが、自宅ではアナログが聴けず、未だにどうしようか悩んでいるのだけど…

山口さんに、作品集「骨になる」の感想を伝えることができた。
絵ももちろんながら、詩に感動したのです。
持っている方、これからの方、ぜひ読んで欲しいのですが、
絵と相乗効果で、涙出るんですよね…
光が差し込む夕暮れ、寝静まった真夜中、どちらでも。

nakaban さんに初めてお会いした。
ずっと前からファンだったけれども、オーラがすごい。
瞬間と、ゆっくりした時間が同居するような。
生粋の芸術家の方だなぁ、そして、とっても気さくで。
嬉しくなる。

広島に行きたいな。

井口寛さんはエンジニアであり、Piano Era での録音や、海外でのフィールドレコーディングも多数されている。
この SALO のスタンスや、わらしべ長者の話、背景が深くてとても面白い。
すっかり失念していたのだが、コロナ禍に入る直前、ミュージックマガジンでミャンマー音楽の特集を読み、大きく刺激された、それを書いたのが井口さんその人だった。
帰宅してから気づいた。なんたる不覚…

こんな場所が、地元にもあればいいのに、と思う。
それは色々な条件や努力があってのことで、難しいのは容易に想像できる。
だけど、やらずにあきらめるのも間違っているわけで。

答えは見えないものの、何らかの形で、やってみよう、と思う。

場所があるにせよ、ないにせよ。

春のアークヒルズ


桜が舞う都心部。滅多に行かないエリアだが、半月で二度訪れることになった。

sugar me のアルバム “SUPER ME” リリースツアー。東京公演のみバンドで参加、の巻。

多摩から1時間半かけて朝のサウンドチェック。陽気は春を越え初夏のよう。
ひろびろと開放的なカフェレストランに機材を持ち込む。
ベース二本にペダルトレイン。アンプが超小型のしかないとのことで、骨董物の Fender Bassman。
真空管が生きてるかわからないので、予備の Little Mark Red。
いざとなれば Mark から Bassman のキャビにつなぐ算段。どっちもいい音。めちゃ重い。

ペダルボードは実際は、二本のベースの切り替えと DI 送りのためなので、ホントはこの半分以下でも良いのだが
結局ツアー用とあまり変わらないことになった。

エレキベースは Rick 4001。ずっと頼りになる。
Taylor のアコベースも使いたかったが、リハを経て音量やバランス的にこうなりました。

世代やバックグラウンドが多彩なメンバーなので、とにかく新鮮。
今までの経験値は一旦クリアして、あたらしく臨む。

– long time no see – Robert Kretzschmar とは今回初めてだけど、話してるとアットホームになる。サウンドチェック。新しくて懐かしい声。

グッズ。Robert のも sugar me のも、とにかくお洒落。あゆみさんの娘さんが描いた絵を元に、アルバムジャケットも、トートバッグも一点物で構成されている。ロバートの最新アナログは、それぞれジャケットデザインが違う…!


サウンドチェックからスタートまで一時間。分刻みの自分は地下鉄に乗る。
Andy Summers の写真展。ライカギャラリー銀座。

web で彼の写真はたびたび観ていたけど、伝わるものが段違い。
ギターと同じで、ナチュラルにシュール。簡潔なのか難解なのか、わからないけど、常人が見逃す視点とジョークを絶やさない、この人。
女性たち、男たち、少女たち。モノクロから滲む、あまりにカラフルな世界。


会場に戻り、Robert のスタート。
途中、不思議な多重トラックショーが始まる。遠くてよくみえないけど、何か、ルーパーや同期と違う。
完全人力でもなさそう。

あとから聞くと「〇〇」だったようで…
おもしろかったな。真似はしないし、できないけど。

sugar me。位置に立つとファンの方がよく見える。彼女もデビュー10年、バンド時代からはもっと、だそう。
僕はライヴ演奏はじめてなんですよね。WWW や京都、何度かお誘いいただいて観に行ったし、節目節目で観てもらってもいるけど。

常に軽やかなようでいて、彼女はものすごくクレバー、普通できないような速度で何もかも回してく。
実際、ステージでもすごいことをしている。

そのひとつ「オムニコードの弾き語り」

Omnichord、知ってますか? Suzuki が昔出していた不思議な電子楽器で、ギターとキーボードの合体のような。
sugar me のアルバムではいつもこの楽器がいいアクセントを出していて、今回はこれをライヴで。
というか僕もリハで初めて見ました。
あゆみさん本人と、鍵盤のさおりさんとで持ち替えながら、2曲で披露。おわかりでしたか?

他にも、ガットギターをようくんと持ち替えながら弾いたり、パーカッションをたかしくんと分担したり、Robert の紹介は英語で完璧にやったり、ふつーはできません。

明るく、周囲を導く声。pop music だからできる、ゆったりとした、祈り。

素敵なご家族と仲間たち。Table for Two、そして for Three。

周りからみれば、誰よりも人生を謳歌してる、ひかりの中にいる人のような。
たぶんそういう人が、いてもいいのでしょう。

大変さもたくさん、僕たちと同じかそれ以上にあるのかもしれないけど。

 


ステージ中はそんなことは全く忘れ、あっという間に時間が過ぎる。

春の日曜日、カフェライヴはあっという間。

終わったけど、余韻は残る。ありがとう。


僕はその後、また荷物を満載して、一路、湘南へ。

途中ガス欠しかけて、やむ無く渋滞の駒沢へ。予定より45分遅れの、大磯…

*写真は企画と PA のベンさんより

Calendar

2024年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

Category