カテゴリー: record

水はうたいます

“morning dew” のジャケットをお願いした、画家の nakaban さん。
これは、まど・みちおさんの詩と nakaban さんの絵による「水はうたいます」
おふたりの作り出す渦がすごいことになってるんですが、中でもこのめくれてる右側ページの絵が、涙が出るぐらい好きで。

4月に大磯の SALO ではじめてお会いし「一緒に何かやりたいです」とダメ元でお話ししたら、どういうわけか「やりましょう」と即答してくださって。
驚いたのなんの、その後ひやひやしつつ家に帰り、それから FRIENDSHIP. さんにこのシングルリリースの話をいただいたので、思い切ってお願いしてみました。

(細かい経緯はちょっとだけ端折っています)

絵については
言葉と音を提示して、あとは完全にお任せ。

すごいです。

無意識に到達する芸術家 – その領域で、僕の音楽はどこまで響くことができるのか。
nakaban さんからの絵、そして便りを大きな励みに、曲を作っていきます。

これからも、お楽しみに。
アルバムは秋にリリース予定(目標)です。

morning dew

2024.7.17 – digital release
jacket artwork by nakaban

雫からかたちをかえていく水滴のたび
そしてあくびのはなし

画家そして絵本作家の nakaban さんが、素敵な、そして謎めいたジャケットを描きおろしてくださいました。

配信リンク
Apple Music, iTunes, Spotify, Amazon, etc.

リリースニュース
ちょっとしたセルフライナーノーツも書かせてもらいました。

igamono

拙者は伊賀は桑町の生まれ。だそう。

なにしろ記憶がない。生まれて数ヶ月で近江に越したよう。

先祖は甲賀系なので、いずれにせよ忍者にはゆかりがある、と思い込んでいる。

普段、極端に運動神経が悪いのは、何かの間違いだろう。

常滑でのカフェ公演の後、西に向かう。

三重に宿を取り、翌日は菰野町から甲賀を経て、伊賀へ。

いなべのみずべが、とてもうつくしい。

いつもの nest。この後帰り道に、鹿のお尻と後ろ足を見る。撮り逃す。

どこでも飛び出し坊やがいる近江国、甲賀では忍び坊や。蛍光色で全然忍んでないのだが、黄色は意外と保護色になっているのかもしれない。

この後伊賀に入る。

俳聖殿の巨大さに驚く。木々から全貌を現すと、右後方にはお伴のごとく、避雷針。
そりゃ、これに雷落ちちゃたまらないわけだが。

芭蕉翁
おともせしかな
雷電針

なんと、子供の頃部屋に飾っていたのと全く同じ三角ペナントが、まだ売られている。
変わったのは消費税だけ。


そして富田林へ。

台湾から来日している Cicada をどうしても観たかったのである。

すばるホールでのプラネタリウム音楽会。すばらしい。

常滑でたくさん鹿の剥製を見、菰野町で森に飛び込む鹿を見て、

シカーダを堪能する。オヤジ冥利に尽きる。

(ただし cicada とは蝉のことである)

Cicada のメンバーに、プロモーター、ハーモニーフィールズ小巌さんのご厚意で挨拶させてもらう。

映画「ある男」が TV 放映されているのを隣の部屋で聴いてて、「この音楽は… Cicada…?」と思ったらその通りだった、という話をしたら、とても喜んでくれた。(僕はこの映画の予備知識がなかったのですよ)

才能あふれる若者たちの前途に期待。日本もだが中国でも公演され、これからも文化の架け橋であらんことを。

帰路、日本非売品の CD “White Forest” をリピートしながら、雨のドライブ。最高。

この旅の唯一の心残りは、水口かんぴょうが手に入らなかったことである。

それで甲賀に寄ったというのに。

(実際の日付に公開日を変更しました)

SUPER ME

sugar me こと寺岡歩美さん。

なんと4枚のアルバム連続でベース参加している、これって結構すごい。

どちらかというと、僕にはあまり縁のなさそうな、光の中で表現し続けている方なのだが、これも不思議な縁というものだろうか。

1枚目は一族の集まり。甲賀に戻っているとエンジニアの molmol さんから電話があり。
翌日、手に入れたばかりの愛器を転がして池袋のスタジオへ。曲はセルジュの couleur café.

2枚目は Dave さんのジャズフェス、青森に向かう前日。Babi さんの凄まじいアレンジ。

3枚目はコロナの中のリモートレコーディング。R4001 sound.

そして4枚目は、浜松へ弦楽四重奏を観に行った帰り途。”ドーナツホール” にまつわる詞に驚いたり。

絶妙のタイミング(…といっても、僕にしかわからない)でオファーしてくださることもあり、
オルタナの中のオルタナ(どのクラスタにも属さない)である僕としても、できるだけの事を。
得意な事、チャレンジなこと、たまには空回りもあったかもだけど。

今回は一発録りがメインということもあり、
全編アコースティック、縦と横のベースを弾きました。

中でも気に入ってるプレイは “CANDY”。

アルコを織り交ぜた “あなたの神様が”。

もちろん、”Little Girl In Me” も “東京タワー” も、そして未参加なれどトップとラストを飾る二曲も。

歌世界も空間もすてきな、一気に聴けるアルバムです。

メンバーのアイデアや、的確な音選び、そして、不思議な残響感もいいんです。

広く聴かれること、願ってます。

そして4.13 – 六本木アークヒルズカフェ、Live、お楽しみに!

3と1と1と

昨日は
能登半島地震の義援金
Bandcamp の売り上げとしてお預かりした額と
自分からの分を含め
振込してきました。

改めて、楽曲購入くださった方々、
ありがとうございました。

少なくとも義援金自体の受け入れが終了するまでは
この企画は継続しますので
今後とも、もし楽曲が気に入り、趣旨にご賛同いただける方は
よろしくお願いいたします。


夜は地域の防災訓練。

そもそも災害は「予定」されているものではなく
19時に警報が鳴る、などといった訓練に意味があるのか?
という考え方もできる。

それでも、準備は無意味ではないでしょう。

いざというとき、地域で密接に連絡を取るのがいいのか
そんなことじゃなく、「てんでんこ」で逃げるのが大事か

それも、正解はない話。

役割(システム)を構築する事は、それ自体がある種、快感でもあり
そこで満足してしまう大人、老人、若者、それぞれいると思う。特に男性の場合。

たとえばヨーロッパでの核戦争を描いた漫画「風が吹くとき」
ここでも、男の老人(おじいさん)は、ミサイルが自分たちの街に到達するまでの間
NATO だかの軍事システムがどれだけ組織立っているかを暗唱し、
それで自分と妻(おばあさん)を安心させようとする。
おばあさんはそれを聞き流し、別の心配をしている。

そんなもんじゃない…
どんなもんか、と言われて答えられるものではないけれども。

ともあれ、いざというときに自分が何ができるのか、
それは、わかりません。

でも、できることのキャパは、閉じないでおきたい。


自分がここ数年間、よりアコースティック傾向を強めているのも

物は結局持ち出せない(かもしれない)、電気は使えない(だろう)

ということが大きいです。もちろんアコースティックといえど、大切な楽器をそんなとき、持っていられるかはわかりませんが

でも、身体で音楽を覚えていれば、何もなくても音楽家でいられる。はず。

そうでなきゃいけないな、いつになったらそうなれるんだろう、という思いは、ずっとあります。


3.11 は、多くの人もそうであっただろうことですが、

僕の価値観を根本的に変えました。

被災された方に(遠いところから、わずかなれど)心を寄せると共に

それからの日本がたどってきた路がどうだったのか

がっかりすることも多いのだけど

あきらめず、歩んでいきたい、です。

螺旋と糊代

ある週末の記録。

この前と同じように、名古屋経由で西に行く。

10月、12月、そして1月。いや、12月はそのまま折り返したのか。

まず三重へ。正月明けからすぐにでも行きたかった nest にようやく辿り着く。

なぜならここは、降りてくる巣なのだ。なにがだ。

とはいえ、なんとかして自宅や湖周でインスピレーションを掬い、織り込んだ作品は
漸く完成した模様で、今回は喫緊の「降りてくれなきゃ」はない。

jazz の燈の下でふみつけるきおく。
実際、頭を空っぽにしたかっただけかもしれない。

雪景色を撮りながら、今じゃすっかり慣れてきた IC からのいく通りかの道を折れ、
名古屋に向かう。

逆やん。

逆やけど。今回はそうせやな、目的を達せられへん。

ライオンシアター、Kitri を観にいく。

入ってみるとなんと! “ライヴハウス” やん。
懐かしさと不思議なアットホームさを感じ、後ろで観る。

キトリを観るのも3年ぶり。社長さんの計らいだが、
俺、こんな歌上手い二人と一緒に、ハーモニーやってたこともあるんだな。

オーチャードホール、記録に残らないあの曲が蘇る。いや、でけへんけど。今は。

バンドネオンより一回りこぶりな、〇〇…なんて楽器だっけ
(コンサーティーナというらしい)

手動エレクトロニカ、連弾になったと思ったらすぐに右側に戻るヒナさん。

フロンティア、というか、パイレーツやなぁ。

女海賊、二人組、みたいな。

京都。学生時代からの友 Uくんに会う。
Stewart Copeland の “Police Diary” をお土産代わりに持っていく。

小綺麗になった学食を訪れ、喫茶店で色々話す。
ポリスとツェッペリンとビバップについて。ドラムについて。

阿闍梨餅をいただく。

音楽サークルもバイト先も東京もアメリカも、
一緒ではないけれども、パラレルに体験してきた友だ。
4年間の空白も、もっと前に戻せる。かけがえがない。

別れを告げ、帰る前に、今日こそ恵文社に行ってみようと思い立つ。なぜだか自分の中で敷居が高かった。

ダメ元で、しばらく消息がつかめない友に打診しつつ、一乗寺へ。
本屋のすばらしさに感動しつつ、なんと連絡が取れている。少し会う約束をする。

光嶋裕介さんの「ここちよさの建築」を買う。

秋の On Reading と逆のパターンで、その後でギャラリーに寄る。
展示がすてきだ。

海辺や夜の…青… がきれいなのだが、それだけではない。

暖色も、きりっとした輪郭も、やわらかさと同居している。
プレパラートから観た景色とでもいうか。

理系と文系のまじった画風というか。ありそうでない。

作者の萩結さん、少し話すと、浜松の方だった。

また好きな作家さんが増えた。

ギャラリーストアで売ってたカメラオブスキュラのミニチュア、欲しいなと思いつつ断念し、
書店を出、Kくんに会う(イニシャルが僕と同じだ)。

彼とも4年強、会えていないのに、ニックドレイクの Pink Moon や
彼とジェームステイラーのストリングスアレンジの「ねじれ」や
ギターが「なりすぎない」こと、ふつーに話せる。何事もなかったかのように。

ひとそれぞれ。このコロナ禍、止まったことも変わったことも、苦労もいろいろ。
それでもふしぎなことに、全然違う螺旋時間をつなぎとめることができる、謎の「のりしろ」があるようだ。

蹴上から京都を出て、いつものように高速に乗り損ね、ぐるぐる回って、夜半に帰着。

いいことがいっぱいあって、けして晴れてない夜空に

冬のダイアモンドが、まじで光ってた。

カペラ、ポルックス、プロキオン、シリウス、リゲル、アルデバラン。

Plum


Plum / Ray Kondo

November 2023

霜月末、久しぶりの曲をリリースします。

Bandcamp

Streaming (Spotify, Apple Music, etc.)

ストリーミングは順次並んでいきます。

november 7th 2023

今日は11月7日 – とても素敵な響きの今日は
知り合いも憧れも含めて多くのミュージシャンが生まれた日。

Joni Mitchell
種ともこ
土屋浩美
Rastko Rasic
(敬称略)

ささやかなお祝いにカバーをしたいのですが
このところまったく時間がなく、外出もできず、なんなら睡眠は大丈夫かという状態です。
…そんな中「よこくの」はやりましたが…

種ともこさんはセンパイであり一度だけスタジオでご一緒できた方でもあり
カバーをするならこの曲、というのがあるのですが
またの機会にお預けにさせてください。

Joni Mitchell は断片的にかなり影響は受けてますが
ちゃんとカバーしたことはありません…カバーのカバーで
Annie Ross の “Twisted” ぐらい。

浩美ちゃんはお元気にお過ごしでしょうか。
すばらしい R&B シンガーであり、
Saravah Tokyo でバンマスとして、慶一や拓ちゃんと手伝えたライヴは忘れ得ぬ記憶です。

そして我が友、Rastko は
最近ようやく、少し近況がわかるようになり。
黒澤明が好きで、どこか松重豊のような雰囲気もある彼は、今もいい感じで謎を残した男。

1998.11.7 すなわち彼の誕生日に、Vardan Ovsepian と3人で録音することができたアルバムは宝物であり
あれから25年経つけれども
昨日のこと、そしてこれから先のことのようなのです。

ガラスのジゼル


ベアトリーチェ・アレマーニャさんの描いた「ガラスのジゼル」

5.14に絵本の店キルヤで行ったライヴでは、この絵本を二部で演りました。

今日はこの本について記し…ますが、背景としてもう一つの本に触れねばなりません。

キルヤさんでライヴするにあたって、僕はこのお店の棚の最上段に鎮座しているひとつの絵本がどうにも気になっていました。


「カール・イブー」

存在感ありすぎの帽子と髭。それと対極にあるような「・・」の目。
カナリアイエローってこれなんだぜ、と誇らしげな小鳥。

以前(数年前)、キルヤ店主ののりこさんとの会話

「これって売り物じゃないですよね」
「はい」

小心者の僕はそれ以上なにも聞けなかったのですが、
今回勇気を出して読ませてもらって、おぉ! と心持ちが変わりました。

「すべてが嫌いな男」であるカール・イブー。
これ以上の内容には触れませんが、そうくるか、と。

ライヴをやるかで逡巡していた僕の、肩を押してくれたのがこの作品です。

さて、ではこの作者さん、他にどんな作品をかいているんだろう、と発見したのがこの「ガラスのジゼル」です。
といってももうとっくに廃刊され、日本版の出版社 も15年前に倒産しています。

それでも、何かただならないものを感じ、古本を探し出すが早いか、イベント名を
「ガラスと木箱とことばたち – くうそうの音楽会 -」にしました。
この名前をのりこさんが大変気に入ってくれたことから、ライヴが形になっていくのです。

出版社の名前は「編集工房くう」
絵本のシリーズ名は「くうの絵本箱」

これもひっかかりました。なにしろ
(…それはまたの機会に)

さておき、絵本そのものに戻ります。

この日本語版は2005/1/1に発行されました。読んでみるとすぐ、隙き紙やコラージュを駆使したそのページの美しさに圧倒され、途中の展開にも驚くのですが、最後に「あれ?」ということになります。

こんな終わり方…?

敢えて記しませんが、当時もいろいろな反応があったようです。

で、僕は今回、これは外国語版にあたってみようと、いろいろ調べました。

ライヴでもう一つ取り上げた “Where the Sidewalk Ends” を英語版から訳したように
英語の絵本って、訳するのが楽しいのです。日本語訳をした人がどう捉えたかも、追体験できる。
(フランス語やイタリア語は、翻訳サイトの力を借りないと理解できません)

海外の YouTube には、「絵本の読み聞かせチャンネル」があるんですね。これがとても参考になりました。

すると! なんと英語版 “Child of Glass” やフランス語原版 “Gisèle de Verre”、イタリア語版 “La Bambina di Vetro” では、結末が全然違っていたのです。少なくとも、現在出版されているものでは。

ということは、日本語版では敢えて訳を変えたか、間違えたか、最近の改訂(2019らしい)で内容が変わったか。
こだわりの強い「編集工房くう」さんが間違ったとは考え難いです。

ベアトリーチェさん本人の気が変わったのかな…
ここはまだわかりません。知ってる方、おられたら教えて欲しいです。
というか、ご本人に訊いてみようか、勇気を出して。


さて、そんなわけで今回のライヴで、この本を僕のベース音楽と共に実演しました。

我ながら、面白いものになったと思います。とてもいい反応がもらえました。

「ガラス」を表現する一環として、譜面台をアクリル版で工作し、絵本を置いています。
これをめくりながらできれば、もっとよかったんだけど…

読んだ内容は、声にするときのテンポもあり、途中からところどころ言い回しを変えました。

そして結末については、今出ている英仏伊版を踏襲しました。より「レジリエント」になっています。

それにしても、「ガラスの子は、頭に浮かべたことがすべてガラスの頭部に映し出され、誰からも思いを隠すことができない」というのは、2005年当時よりも今になって、さらにリアルな状況になっていると思います。

誰もがスマホ越しに人の情報を集め、端末のこちらとあちら側にある二つのガラスを通してコミュニケーションする世界。

「安全に、すべてが覗ける」と錯覚している人類。

何も隠せない、あるいはすべてを自発的に宝箱に書き込む人たち。それはすべての人に筒抜けになり、ビッグデータとしてサーバーに吸われ、AIに活用されていく。

誰もがガラスのジゼルなのです。

24/7の監視社会にあって、自分を保つことってむずかしい。
たとえ割れないにしても、一度もヒビの入ったことのない人って、いるのかな?

これから僕たちは、どうやって生きていくでしょう。

ひとりひとりが、システムを作り操っている側が、共に考えていくべきこと。
考えてもわからない、それでも、心にとめておくこと。

ガラスとアクリルとサイドウォーク

5.14 Sunday 母の日

絵本の店キルヤ 14周年企画
ガラスと木箱とことばたち
〜くうそうの音楽会〜
近藤零 ベースひきがたり

お越しくださった皆様、ありがとうございました。
場所そのものが ガラスと木箱とことばたち、のキルヤで
たっぷり演らせてもらいました。

これは準備中
ふたつの木箱と ガラスならぬアクリル譜面台…DIYなり

このあと本番は
ビデオをスタートさせたつもりが写真モードになっており
撮れていませんでした。
いつもこう…まぼろしです

それはさておき

キルヤはとても居心地良く
皆さんを見ているのも楽しく
はじめての17曲(篇)含む2ステージ
合計でいえば27篇
楽しませてもらいました。
Thank you !!

セットリスト

1st
宝石~硝子のない世界~トランスフォーム~ちいさいきこえないおと
Little Italy (Stephen Bishop)
ラピスラズリ3
みつかったぞ
Alba
満たされるつばめになってくれ。
– 換気と小休憩 –
シナモンニッキロール
Where The Sidewalk Ends (Shel Silverstein)
矢印 (onoroff)
つぐみ
あかりをつけたら
~ encore いただいたので
Fish Dancin’ (種ともこ)

2nd
Man in a Shed (Nick Drake)
るびーどろぼう (insp. by Thelonious Monk)
アクリル
Yesterday Morning
ガラスのジゼル (Beatrice Alemagna)
– 換気と小休憩 –
Martha My Dear (Beatles)
No Difference (Shel Silverstein)
Loft & Found
あなたにとどけよう (矢野誠)
Atto In Ma Ni
~ encore いただいたので
でたらめ恐竜シルエット
Quick & Slow

今回は好きなカバー曲も多めに、オリジナル、詩、そしてベアトリーチェ・アレマーニャとシェル・シルヴァスタインと絵本と詩集を、僕のベースと声で表現しました。

シルヴァスタインは「おおきな木」や「ビッグ・オーを探して」の作者としても有名ですよね。
この “Where the Sidewalk Ends” (邦題: 歩道の終るところ)は最近まで知らなかったのですが、日本人にはちょっと刺激が強い? なイラストや展開もありつつ、すごく触発してくれる詩がいっぱいの、絵本〜詩集です。
今回は表題詩ともうひとつを取り上げました。

なんで英語版を買ったかというと、英語教師のお兄さんのお薦めもあったのですが
Sidewalk、という言葉が、いつからかすごく気になっていて

Alan Hampton のアルバムタイトル Moving Sidewalk とか(彼は風貌もどことなく Silverstein 似)、今日カバーした S. Bishop の Little Italy の一節とか、まぁ作品それぞれは1970年代、2010年代、とバラバラですが。
このキルヤも含め、多くの店や会場は、「歩道」に沿ってるわけで。

“side” っていうことはメインは車道なのだけど、それも今後、人類的にずっとそうなのか? とか
昔からかねがね綴ってますが「アスファルトってなんだろう?」 とか。

「子どもたちは知っている、そして矢印をつける」

そう。でも子どもたちだけじゃなくて、大人も子どもも動植物も、想像力の連鎖、ですよね。

アスファルトも走る。人も走る。自然もやみくろも電子も。

ベアトリーチェ「ガラスのジゼル」や、その他の曲についてはまた書きたいと思います。

 

Calendar

2024年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

Category