自転エネルギー推進本部

あたらしいエネルギーをはっけんしました
自転力発電です
地球が回る そのちからを利用するのです
もうせきゆも げんしりょくも しんどうりょくも いりません

だけどそれを享受するには われわれが止まるか
より速く回る必要があります

とまるには「時速マイナス一時間」の 速度で進む必要があります

また
そのためには今いるすべてのせいかつ 知人 どうらく おんがく
そして あなたが思い描いた みらいを 「すぎゆくもの」として
たちきらねばなりません

—-

かんぜんていし つまり
ちきゅうの回転を傍観できるようになった暁には
すべての事象をアナログレコードをかけるように 楽しむことができます

また
自分で太陽の向きをえらべます
ずっとオーロラを見ることも
ずっと寝続けることも
もちろん
やけつくことも可能です

まわりつづける星の上で
笑い 怒り 金をもうけ ミサイルを飛ばし 竜巻におびえ
策略をめぐらす 人々

そんな 青い星に何かをぶつければ

いやはや それは どこかの誰かと同じです

——-

外から地球を眺めてはじめてわかったよ
ちきゅうの自転によっていろいろなエネルギーが生まれたんだね
風力 水力はいうにおよばず
石油なんてのも 何百億回もの昼と夜が 温めては冷やした
それは手の込んだドネルケバブ(あるいはバームクーヘン)
のようなものじゃないのかな

それをぱくっとたべれば時間を超越した味がするわけだ
年輪を逆行できるからねぇ
アンチエイジというけど これはまさにトランスエイジ
でもいくらおいしいからって
おなかにはかぎりがあるねぇ

たくさんたべたひとは それだけの事をしようね

—-

やがて気づくのです

自転する地球の上位組織 宇宙連邦 自然エネルギー団体の名誉会長である
太陽サン(46億)は 核融合によるエネルギーだったと

首都圏から福島や 中京から御前崎 京阪神から若狭
それよりもはるかに遠い 1億5000万km はなれた 原子力発電所は ずっと昼を照らしていたのです

そう 自転がなければ 地球はとっくに 灼けていました
地球は 昼と夜によって 救われていたのです

なお 太陽発電所アマテラスは 63億年後に核暴走が 予定されています
水星 金星 が そのとき ほろび 地球は 真っ赤に なるようです

やれやれ 人間がつくった小型の人工太陽 が
地球上の 原子力発電所でした
そのために かがくしゃは ふんとうし
あるいは ゆめをみたのでしょうか

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