カテゴリー: libre

アフロアルバ


2024.8.21 release

アフロアルバ / Ray Kondo

アコースティックベースの弾き語りをコアに
鉄琴やカリンバやトライアングルや…でこしらえた曲。

短いことばでつづった、どのようにもとれる、ひらがなの歌詞です。
近い人にも遠い人にも、届くといいな。

アートワークは前回に続いて nakaban さんの画です。
恐竜のような、錨のような…これはなんでしょう。

この曲のイメージは色々あるんですが
その一つは
UFO が砂浜に不時着して、
人類が送った宇宙船もついに見知らぬ星に不時着し、
互いに近づいたら
音を奏で出した
…とかね。

https://friendship.lnk.to/afroalba_rk

ふるえること とめること

morning dew

今回からディストリビュートに入ってもらった FRIENDSHIP. さんのおかげで、今までとはダンチに広い人々に聴いてもらえている。

嬉しい事です。Ray Kondo を聴いてくれる人はレアメタルだ、というのは、変わらないんですが。

ともかく、今までよくやってきたように、リリース前日にまだ録音してたり、近所に何かを撮りに行ったり、というペース配分ではできないことが、インディーの世界にもたくさんあるのだ。
今年後半もがんばっていこう。

この曲自体を作ったのは結構前で、それだけに自分の中で歌の内容はかなり熟成されている。
抽象的なうただが、いく通りかの解釈をしている。おそらく聴いた方は、また別の解釈をされると思うし、そう願う。

そのうちのひとつを、こちらに 書きました。

こう暑くては曲の解釈もどうも、ムズカシイんじゃないか、やっぱリリースの季節を間違えたんじゃないか、と余計な心配をしてしまう。けど。

peace.

ガゼルのように

「街のロンド」をじっくり振り返る間もなく、次のことが進んでいる。

同じペースで続ける事、の大切さを知りつつも、やらなければならないこと、忘れていることが多い。
それらをやれるのは、自分でしかないのだ(どの程度やれるかはともかく、自分の人生ですからね)

とまぁ、暑さでおかしくならないように、ガゼルのように、過ごしている。アンテロープのように。

kidan

夏が本気を出して…

梅雨の実感もないまま、また今年も灼熱の日々が始まってしまった。

太陽の位置はつい先日と変わらないのに、何がそんなに違うのだろう。
気団? メカパンダ団?

僕は夏が大の苦手なのだが、そんなことは言ってられない。

曲を作っている。思えば毎年、Mac は熱暴走するし、本人はやる気をなくすしでひどいものだったが

今はようやく、できないことはやらないという選択と、小さくてもちゃんと動く Mac mini と
バシバシファイルを捨てるあきらめの良さのおかげで、自分のやりたいことはある程度できるようになっている。

ときには夜中に。ベース以外の楽器だと隣にダメージ与えにくいから助かるな。

一曲つくって、また一曲。
アイデアならまだまだあるのさ。

街のロンド

宿場町、新居の Cafe Rond Point でライヴイベント「街のロンド」。

ご来場くださった方々、ロンポワンのみなさん、Acolélé のふたり、ありがとうございました。

雨が心配でしたが持ってくれてよかった。しかし暑い…
部屋のエアコンが壊れてしまわないか、サーキュレーター2台持ち込み不安ながらも
ゆるりと過ごせてもらえたようで、よかったです。

絵本や英語、ものづくりやまちづくりに関わる方が集まってくれたり、
今年何度も観てくれた方も、ベースを初めて見て聴いたという方も。
国籍も年齢もさまざま。

僕がやったことは ほぼ僕の日常と空想だし
かわってるとも ふつうだとも 両方自覚あるし

いらした人々とどんな環状交差するか
まじるのかすれちがうのか それはわからないけど
このまちでやったこと、何かのきっかけになればいいな、と思ったりしてます。

文月

月が変わり、2週間後に迫った「街のロンド」。

ありがたいことに席は予約で埋まったようで、あとは中身を面白く、よくできるか、こちらにかかっている。

プレッシャーにはいろいろなものがあるが、”no-pre” (= no pressure) なんていうイベントやレーベルをやってたこともあり、

極力、そして長年、プレッシャーは避けてきたわけである。ツケがたまっているのだから仕方あるまいか。

基本的に肩に力が入る人なので、どうやったら脱力できるか、空気や液体の通りがよくなるか。
身体がへたってくると、その辺のありがたさがわかってくる。試行錯誤しながら実践していきたい。

あと、自分だけではなく音楽の楽しみ方は人それぞれ。
小さい場所だからこそ、それぞれにツッコミどころを見つけて、味わってくだされば。

それから雨は降らないでほしいなぁ、今回は。
駅から歩いて来る人々のためにも。

七月はもう一つの計画も進行中です。ともにおたのしみに。

あめのひ音楽会

豊橋市にある「水上ビル」。

戦後の闇市をルーツに、農業用水路の上にビルを建てた、という奇想天外な商店街。

これぞレトロ! という、豊橋ならではの界隈です。
老朽化や耐震基準などから、もう余命が約二十年、と宣言しちゃってるのですが、
それでも近年、若者からいいおっちゃんまで、人々が集い、ええ味出してます。

さて、僕はまだ、昨年この場所を知ったばかりで、
その後も訪れた日がお目当ての店の定休日だったり、なんやかやでニアミスばかりしてて
まだホームというよりは半分アウェイなのですが

なんと、今年は「夏至まつり」に出演させてもらうことになりました。

しかも、夏至と梅雨がちょうど重なることから、最初から開き直って

「あめのひ音楽会」

…これはやられましたね。雨天結構、というコンセプトの清々しさに、すっかり参りました。

で、のほほんと構えていたのだけど、開催の一週間前ぐらいになって、ふと気づく。

野外ステージ2本。よく考えたら自分が濡れるのを我慢すればいいだけじゃなくて、楽器や機材も濡れるじゃないか。

残念ながら僕のベースという楽器は、アコースティックだけど広場で生音で演奏するには音が小さく、足元にケーブルとか切り替えとか、電気の機材が必要なのだ。なにげに配線もややこしい。雨が降ったらずらかる、なんてこともまぁまぁ無理。

木の楽器も、できれば濡らしたくないし、その日以降雨が続くっぽいから、乾かすこともできない。

それでにわかに焦り出し、機材を床から上げられないか主催者さんと相談しつつ、楽器や構成を変えようとか、もじゃもじゃといじりだし、当日が迫ってきました。

僕のタイムテーブルでは降雨か微妙なとこで、なんとかなるかなと思ったのだけど、
全体のことも考えてでしょう、前日になって野外ステージは中止になり、かわりに美容室 “Pokkecise” さんの店先での演奏、ということに変わりました。

ポッケチセさんならアットホームだし安心だ。音もそんなにでかくなくていい。

でも、20分 x 2 で考えてたセットリスト、30分 x 1 に変えられるか??
何事も臨機応変さがない僕はまた大慌て。いろいろ試行錯誤した結果。

「どうしても決められないとこはお客さんに聞いてみよう」


さて当日。

幸いまだ雨はなく、駐車場から現地へ。
会場予定だった EM キャンパスの広場には結構人がいて、その向こうのポッケチセにも人がいて。

メタバースも感じながら、ちょっとイメトレして、サウンドチェックして、本番に臨んだのでした。


この日のセットは先日から気に入っている新曲「アフロアルバ」を冒頭に、
その後はガラッと変えました。

長いこと寝かせてたダブルベース、ようやく起こして、全8曲のうち3曲。

それから完全な新曲を3曲。といってもこの日をテーマに作ったので、今後やるかはわかりませんが。

「ホームタウン」7拍子のジャズブルース

「あめのひ商店街レゲエ」地表におちる雨粒のためのダブ

「げっしのひ」働くおじさんと齧歯類のためのロックンロール

他にも、この日が誕生日の Green Gartside に捧げて、あるモノを用意してたんだけど、時間が足りず封印。

しかし…楽しかったー。

お客さんはどう贔屓目に見ても少なく、中止された第二会場の出番を待って見逃した人もいたし、そもそも気づかなかったり、観た結果素通りする人も多かったし、その一方でめちゃめちゃガン観、がん聴きしてくれる人もいたので… that’s musician’s life です。

中でも、音楽家同士とはいえ、次が出番のハヤシハンドパンさんがとても気に入ってくださって、その後いろいろ話して盛り上がり、即席のジャムをすることになりました。

昔は気軽にインプロ、飛び入りしてたんだけど、なんか懐かしい。
しかもこちらのステージは、生音にかるくオフマイクだけ取ってもらったから、一番やりやすいし心地いいシチュエーションですよね。

ハンドパンの音色は、ハヤシさんの音楽性や技量もあってすばらしく、
音量が小さいのに、というか小さいがこそ、人々の耳をひきつけてました。

たくさんの人が聴き入ってて、そこに混じれてよかったです。


ライヴでもジャムでもそうなんだけど、予定調和じゃないことが起こると、そのあとの余韻が面白くて、この日もしばらくの間、なんだかんだ浸ってました。

「ホームタウン」っていうのは、タイトルからして白状してますが、
チャボさんの『絵』の冒頭曲のオマージュです。

だいぶ違う音楽に聴こえるだろうけど。

もし、野外ステージでやれることあったら、またやってみよう。
アルバムに入れるかは、どうするかな?


超意外なことに、僕の音楽や声はさるメジャーな方の、メジャーじゃない音楽に似てる、と感想もらいました。
好きな三重のカフェの旦那さんも、最初にお会いしたときにそう仰ってたので。あながちホラや社交辞令でもないのでしょう。

これまでほっとんど聴いたことのない人で、改めて聴いてみても、ますます遠いなと思うだけで、ほとんど共通点は感じられない。
かっこいいけど。

でも、また聴いてみようかな。
自分だけじゃわからないから、音楽って面白いですよね。

igamono

拙者は伊賀は桑町の生まれ。だそう。

なにしろ記憶がない。生まれて数ヶ月で近江に越したよう。

先祖は甲賀系なので、いずれにせよ忍者にはゆかりがある、と思い込んでいる。

普段、極端に運動神経が悪いのは、何かの間違いだろう。

常滑でのカフェ公演の後、西に向かう。

三重に宿を取り、翌日は菰野町から甲賀を経て、伊賀へ。

いなべのみずべが、とてもうつくしい。

いつもの nest。この後帰り道に、鹿のお尻と後ろ足を見る。撮り逃す。

どこでも飛び出し坊やがいる近江国、甲賀では忍び坊や。蛍光色で全然忍んでないのだが、黄色は意外と保護色になっているのかもしれない。

この後伊賀に入る。

俳聖殿の巨大さに驚く。木々から全貌を現すと、右後方にはお伴のごとく、避雷針。
そりゃ、これに雷落ちちゃたまらないわけだが。

芭蕉翁
おともせしかな
雷電針

なんと、子供の頃部屋に飾っていたのと全く同じ三角ペナントが、まだ売られている。
変わったのは消費税だけ。


そして富田林へ。

台湾から来日している Cicada をどうしても観たかったのである。

すばるホールでのプラネタリウム音楽会。すばらしい。

常滑でたくさん鹿の剥製を見、菰野町で森に飛び込む鹿を見て、

シカーダを堪能する。オヤジ冥利に尽きる。

(ただし cicada とは蝉のことである)

Cicada のメンバーに、プロモーター、ハーモニーフィールズ小巌さんのご厚意で挨拶させてもらう。

映画「ある男」が TV 放映されているのを隣の部屋で聴いてて、「この音楽は… Cicada…?」と思ったらその通りだった、という話をしたら、とても喜んでくれた。(僕はこの映画の予備知識がなかったのですよ)

才能あふれる若者たちの前途に期待。日本もだが中国でも公演され、これからも文化の架け橋であらんことを。

帰路、日本非売品の CD “White Forest” をリピートしながら、雨のドライブ。最高。

この旅の唯一の心残りは、水口かんぴょうが手に入らなかったことである。

それで甲賀に寄ったというのに。

(実際の日付に公開日を変更しました)

green

書きたいことが沢山あって追いつかない。

数年前は毎日日記を書いていた気がするが、今の方がよほど健康だ。

緑を観に行く。いくら体内時計の遅い自分でも、今が雪の季節でないことぐらいは認識している。桜が過ぎたのはまだわかっていないようだが、それにとどめを刺す。

かねてから、写真を見て気になっていた「みどりのパッサージュ」に行く。
旧門谷小学校の校庭で行われる、マルシェ的イベントだ。この時期は “Cabane de Souq” という10日間のイベントが開催されているらしい。

新城市、いわゆる古戦場の「長篠」地域である。「のぼりまつり」なるものがあるらしく、街道にはひたすら、誰方かわからない「のぼり」が並ぶ。

何百何千もの兵が刃物と鉄砲で殺し合った古戦場に、あまり感慨はない。愚かさに戦慄するばかりだ。自分のために部下に殺し合いをさせたのは、歴史に名を残した「偉人」たち。だから世間でいう「偉い人」にはなりたいと思わない。

どんなプロパガンダで人を騙したのか。どのように騙されたか。そしてそれは歴史でどう美化されているか。誰がどのようにその流れに乗ったのか。それが現在にも直結している。

感心はしないけど、それは人の本性でもある。現在はメガソーラーの誘致に揺れているそうだ。
よく似たことが隣でも起こっている。リニア、原発。失言と報道。流れていく人のスイッチ。

Souq の会場ではそんなことをすべて忘れることができる。まぶしい緑。あまりに平和な光景。
小川のせせらぎを超えて校門に入る。こんな素敵な学校が、なぜ廃校なのだろう。

-もちろん、住民が少ないから、なのだが-

人が少ないから、いいこと、人が集まるから、いいこと。


猫 あるいは ぞーきんがけ の目線

せきとまち

大磯から深夜に戻り、翌日は宿場町へ。

– 4.14 –

僕は元々宿場町に縁があり、育った街はかつての大街道の分岐点だったし、田舎も宿場だった。

近年知り合う人も、なんらかの宿場で店や拠点を構えている人が多い。偶然にせよ。

まぁ、人が集まり、旅立っていく街だから、ということなのだろう。

今切関所、通称新居関所は、現存する最古の関所である、という。
探っていくと他にもそんなところがありそうな気もするのだが…
史実を掘るのは人に委ねるとして、現在残るのは静かな、鳶が舞う関所と
黒を基調にした、賑わいとまではいかないが、懐かしく趣ある界隈である。

この地域は近年、古民家リノベなどの新しい世代の店も増えていて、きりっとしていて、いい感じなのだ。

その一つが Rond-Point。ロンポワンと読み、「環状交差点」という意味だ。

東京と此処、そして各地に拠点を持つオーナーによる、平飼い卵、地元栽培野菜を使った料理、菓子、ドリンク。
柱時計や薄いガラス戸でタイムトリップできるカフェ。


自然や生態系からランドスケープ、流行りの雑誌ではなく踏み込んだ各分野の蔵書。

ただならぬ広がりを感じる、好きな場所です。

7月にここで音楽イベントをさせてもらえることになり、現在準備中。
長年の仲間である浜松の音楽家も迎えて、何ができるか練っています。

ここは、オープンしたばかりの別館。メキシコからのアーティストによる展示中です。

カフェとはまた違って、大正モダン? あたりの雰囲気でしょうか。

詳しくは追って告知します。

乞うご期待 - !

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