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折り返しの織姫

今年も折り返した。

7.1 がそうなんだろうけど、7.7 ってことにする。

2年前か3年前か、river silver [side a] を出した。
river silver = 銀河
なのでそうした。7.7がゾロ目ってだけじゃなくて、後からいいこじつけがみつかったわけだ。

何を隠そう、そのアルバムは今絶賛廃盤中だ。[side b]  合わせて、合計16曲。
中には我ながら、「めいさく」もいくつかある。
grace behind the wordみつかったぞホタル や。
[side b] には double time runes がある。

CD やアナログと違って小回りのきく配信リリースとはいえ、はっきり書くが、ぜんっぜん採算に合わないのだ。儲かるどころの話じゃないって話。

こんなんじゃ、ゲストミュージシャンやイラストレーターに頼むなんて無理の無理。ちゃんとギャラ払いたいからね。レーベルオーナーとして。いや、人として。

配信ってなんなんだろう、とは常に思う。Apple はじめ、彼らのやりかたって、かなり疑問も感じてる。「1984」じゃない、って IBM を打ち砕くイメージで登場した Mac、実はビッグブラザーでしょ?
と、僕は Mac に向かって入力してる。その先は巨大サーバー。ビッグブラザーじゃん。

いろんな人巻き込んで、お金かけて、宣伝して、しまくって、広がって、元が取れる。
それは一つの有効なやり方だろう。資本主義。まだ王道なのかもしれない。この世の会員。

それができるのは、まず才能のある人だと思う。それは素晴らしいことだ。
音楽の才能。マーケティングの才能。人間としての魅力。言うまでもないので言わない。みんなわかってますよね。

なら、僕みたいに少なくとも、自分の得意なこと、より、自分のやりたいこと、を優先する人(≒偏屈な人)にとってはどうすればよいのだろう。

むずいね、無理だね、あきらめな、絶望だね、そんなことないね、どうでもいいね、最高だな、やばいな、ほなほんでええやんけ。いやいや、無意味なことなんてこの世にないやろ。

まぁそんな感じだ。あらゆる葛藤を360度 x 3600回超えて、僕も誰かも、こうやってオンラインリリースをしてる。「いいね」ごときでカウントできないっしょ。

それに比べたらアーティストイメージなんて関係ないし、ほんと、どうでもいいのだ。それに、やがて、人は灰になるし、チリになる。肺が使えなくもなる。

サーバーにデータすら残らない。何万字になっても数KB。解像度が高くても最適化すれば誤消去。諸行無常。

さて、全く重要じゃない前置きは終わり。

ともあれ、river silver は僕の(ほぼ)代表作でもある。Voice of Marble と別の意味で、問題大アリのかけがえの少ない作品集だ。

これは、改めてリリースしたい。できれば一年単位でなく、死後だって残したいものだ。

…間に合わなかった。いや、生きてるが。7.7 に。

数曲、リメイクしたいと思ったんだけど、この状況じゃなー。

だが、必ず、今年中には再リリースしたい、と思っています。


なんでこんな前振りが必要だったんだろう。

7.7 ということでこれは外せなかったのだ。あの前夜は赤い靴のライヴを 7th floor でしていて、仲間も沢山いた。

その同じ時、西日本では集中豪雨だった。

同じような状況だ。思い出さずにはいられない。

どうかご無事で、九州の方々。


同じような状況 ー もっと悪くなってないだろうか。香港、東京。アメリカ。目で確かめることも、容易ではない。そうなるとメディアを介したものしか、「社会」として認識できない。

これはもともとそうだったか。「社会」は最初教科書で、次に新聞やテレビで、それからもずっとそうで、町内会や自治会や、業界や、が入ってくるとしても、SNS やスマホで、でまたメディアになってしまう。

そうなると、リアルとメディアの関係は、永遠に。


折り返し。

また今年も何か、無茶なことをしよう、と思ってはじめた

moon x moon

完全に自己満足が発端なのだけど、ギリ続いている。

あと11曲の予定。

僕は昔から、曲の断片は溜めてきたから、作りかけ含めると1,000曲ぐらいのアイデアはあるのだけど、いかんせん歌詞が書けないのと、歌の才能が全くないので、ほとんど断念してきた。

もともと日本語の歌詞など興味はなく、インストか洋楽しか聴けなかった。
RC の「シングル・マン」を聴いてからだ。詞ってすごい、と思ったのは。

それからも随分経って、ようやく言葉が何処かを通って出るようになってきた。
才能がないなりに、少しは自分の声が出るようにもなってきた。

そんな遠回りをせずに、提供したり、共作したり、フィーチャリングボーカル使えばいいじゃん、って人は思うでしょう。

そんな単純じゃない。

フィーチャリングボーカルなんて、やっていいのは大沢伸一までだと僕は思ってるし。

自分も最高のシンガーとバンドをやったし、ものすごく素晴らしいボーカリストとも、たいがい共演した、それを経ての実感だ。

「うたうひとは、自分の世界を、うたいたい」。その方が輝く。

それに、僕は人を「使う」という感覚に、馴染めない。
プロデューサーっていうのが苦手なのだ。

ある意味対等でありつつ、意思を尊重して何かを見出すってのは、本当に難しいことだ。でもここからしか、長く聴けるマジックは生まれない、と思ってる。これは滅多にないこと。

それでも、僕のヘンテコな歌詞を歌ってくれたり、イメージをわかってくれる人なら、機会があれば共演したいものです。またそれが、人を介して、または独力で、きちんと仕事になるのならば、よいと思う。時間的なことを含めて。

やっぱりアイデアがある以上、人にお願いするにしても、自分である程度わかった上で、と思います。
しかし、わからない部分こそが、重要だったりもする。

難しい。ですよ。

難しいから、ガタガタ言わずに、やるんだ。


moon x moon は、リリース日以外にルールを決めていない、シングルリリースプロジェクトです。

昔から曲のアイデアはあるので、そこに、漸く詞がついたものを形にしたり、ということだったり。
とはいえ、ときには20年も前にアイデアが訪れたものを一度も人に聴かせずに、「新しく」出す、なんて馬鹿な奴も、そんなにいないと思います。そんな要領悪い人、いるの? ていうか詐欺? 案外いっぱいいる?

この24曲 25曲 の中から、残っていく曲も、発展させるのも、1年後にあっさり消し去ってしまうものも、ありそうです。

まぁそれでも、振り返ってみます。どれも、作った時は夢中でやってるから。
最高だと信じて、ね。


僕のリスナーは、少ないです。稀少な金属(レイア・メタル)です、あなたは。

が、はまるとハマるらしく、熱心に聴いてくれたり、するようです。
本当ありがとう!

僕は特にターゲットを決めたりしていないし、そもそも作品に表面的な一貫性はほとんどないので、もっと意外なとこから聴いてくれたりもするのかな、とは思ってます。

自分でもいいな、と思うのと、割と人気が一致するのが
Atto Iu Ma Ni

この曲、構成もうちょっと伸ばしたかったり、最後に歌やソロを加えたかったり、もします。
まずはライヴで育っていく曲、と思ったんだけど、この状況だからね…
後悔としては、タイトルは本来は “a tto iu ma ni” でした。こうできなかったのは、業者の Cap & Low(大文字小文字ルール)制限。”A Tto Iu Ma Ni” だとバランスが悪い。全部小文字にできるハックがあると、だいぶ後に知る。
「くつがえる ときのいわ」というのは「さざれ石」のことです。恐らく。

自分ではとても思い入れがあって、気に入ってたけどリリース後に聴き返せなくなってしまった曲もあって、その中で割と人気があるのが
わらい x きみ

です。これ、曲や詞としてはほんと大切なんだな。ボーカルでかすぎるね。
ジャケットは、京都在住の素晴らしい SSW、隆太くんによるものです。

自分では最高に気に入っていて、リリース後のトラブルもあり殆ど告知もしていないけど、いつの間にかよく聴いてもらえてるのが
Yesterday Morning

最近ようやく、リアルタイム歌詞も表示されるようになったので、きいて、よんでみてください。反省としてはコーラスがデカすぎるのですが、アウトロなんかはとてもご満悦です。
これはライヴでの再現はハナから求めていなくて、アコースティックで全く別物として成立します。だから楽しみでもある。

カーステで聴くとすごくよくて、割と人からも好意見もらえてるのが
Different Town

やっぱ8弦ベースがいいんですよね。
ジャケは、尾道で買ったミニカー。

地味だけど安定して聴かれてるのが
Waltz for July

です。本来は今月にリ・リリースするべきだった曲。待ちきれず1月に出してごめんなさい。やっぱインストゥルメンタルはいいんでしょうね。
ジャケットは、90年代の京都のさる風景です。

それから、よく聴いてもらえて、いいコメントももらえたのが
あかりをつけたら

これは死ぬ前には出さなきゃ(リリース=解放しなきゃ)、と思ってた曲。2バージョンあるけど、こちらがオリジナルアレンジ。とはいえ、ボーカルや、ドラムのマイキングに、今ならもっとこうしたい、というのはありますが。
自分の形はできたので。やや解放できてきた。だろうか。
至って健康ですよ。ただこの時世何があっても、との心境なのです。ジャケは近江大津のお宿です。

ほぼスルーされてる曲もいっぱいありまして、んなもん書くなよってことだけど
So It’ll Be

はもったいないですね。やっぱAメロのレンジが低すぎたのでしょう。歌詞含めて冒険心富んでるのになぁ。
Lou Reed も、磁石の武者、クシャナ殿下も、涙ぐんでる。
この「ペンシルドラム」の味も、捨てがたいのです。これはものすごく簡単なドラムセットで、マイクの前に立ててるポップガードっていう黒い金魚すくいみたいな物体の、ストッキング部分と縁の部分を、鉛筆で叩いたものなのだ。ASMR を先取りしてた。ジャケットは、エフェクトボードの光です。

それから、リリース後にものすごく再生されたと思ったら、いつのまにかその記録がなくなってしまっているのが
rivet

なんだったんだろう? いろんな意味で、重要な作品。好き嫌いはあるでしょうけれど。
タイトルが、右中央に浮かび上がっているのがおわかりでしょうか。

もう一つ、ほぼ完全にスルーされているのが
Black & White River

メロウなのが裏目に出たのか。あと、ジャケットが棺桶みたいで伝わらなかったのか。伝わったからなのかな?
愛しの目黒川。こないだ久しぶりに歩いたら、大橋ジャンクションはツタが絡んでて甲子園のよう。ポリドールの面影もなく。ただ、あの夜無数に星があった氷川橋の路面はそのままでした。

完全に太陽系外なのが
neptune

ま、そういう歌詞、もとい、詩なんだけどね。
中央からや権威から離れて、人間が作った歴史からも、っていう。
この曲のジャケットは4パターンあって、一番、おっと思うのを選んだのですが、
他のは美しすぎた。最後まで迷って、寂しげだけど何か言いたそうなこれにした。
でも全て気に入ってて、それらはまた公開するかもしれません。

そして、とても反応がよいのが
あめがおおきくゆらいだサイン

これは、ほんとになんのことかさっぱりわからないんだけど
なにか、いいんです。

さいごに
よこくの太陽 <feat. 神谷>

洵平くんやってくれましたね。当初かなり聴いてもらえました。
まぁ客観的に、よいのかというと…わからない 笑
以降、順当に、聴かれなくなっていますが。
それからこのジャケは、吉祥寺シアターという所の壁の一部を基にしています。

さて、そんなこんなもありつつ、これからも進むのだ。

七夕に彦星と織姫は会えるのか。

最もポップな、Z-A の運命やいかに。


<おことわり>
* 適宜、この投稿は増改築しています。ものすごく雑に書き始めたけれども、重要なことをたくさん含んでいるので。
* 数え直すと、なんと10月は2回も満月来るんですね。1曲増えたぜ…

rivet


rivet / stillbeat

区切りがついたので、再び stillbeat としてリリース。

moon x moon #11
June 6th “strawberry moon”

ジャケ写はイチゴと月たちを。
タイトルは光で書きました。







今回は前作と同軸の真逆に。
これもルーツの一つ
ファンク x ポエトリーです。

トラックは1999米録音
サックスは Jaleel に
家に来てもらってクローゼットで
SM58で録ったもの

ドラムは Ramsey
ローズは Manuel
リリック は最近書きました。

言いたいことは色々あるけど
よくもまぁ次から次へと
って感じだよ。


リズム録りをした当時のスタジオ写真とか、ないんですよね。

その頃はまだデジカメすら普及してなくて

京都で買った Canon のオートボーイでたまに写真撮って
Star Market で現像するぐらい。フィルムも貴重だった。

この曲で弾いたのは、当時メインにしていた
Factor bass.

この家に7人で住んでた。家ネコのミッシーが忘れられない。

この反対側には、sax を吹いてもらったクローゼットがある。

近くのコーヒーハウスに行ったり、仕事に行ったり、地下鉄の駅でデュオで流しをやったり。

neptune や neverseen や、a tto iu ma ni の原型を打ち込んだのもここだった。


Ramsey の写真…これしかない。毎日つるんでたのにな。

Manuel はエクアドルで、活躍しているようだ。
この TED が相当面白い。

僕はスペイン語能力が皆無に近いので、自動字幕や翻訳サイトを頼りに繰り返し観ても半分ほど理解するのがやっとだけれども、
登場してからピアノに座るまでのパフォーマンスも含め、見た物、聞いたこと、感じたものを音に落とし込む彼の振れ幅に
YouTube が過剰反応(誤動作)しているのだろう、後半の演奏シーンでは、歌もセリフもないのに音に対して変な字幕が表示されています。
なんというか、希望を感じます。マシンに一方的にやられずに、生きていく希望を。

Jaleel は最早 the greatest cat の一人。
最近も音楽はもちろん、Covid について、今のアメリカについて、重要なこといっぱい発信しています。


再びジャケットについて。

ストロベリームーン、というのは当日まで知らず、この写真がイチゴにも見えるというのは偶然の産物。

なんとなくやったことに後から理由を付けられる、というのは僕の得意技。
だが、あれこれ迷わずにやればいいものの、逡巡してやらずに後悔したことは、数えきれない。
我ながら変な人生だと思うが、これも一つの生命の形だよ。案外みんな、そうかもしれないし。

これは iPhone で撮った、寝る前のあかりの写真。
ミラーレスでも撮ってみたが、そっちはあかんかった。

リベットという物体の単体はイマイチ写真映えがしない、と思ってたらなんとなくこれが赤く光ってたので撮った。もともとは白木だが、隣の Ric のバーガンディグローが映ったのだろうか。

板を曲げ、リベットで止めてある物体なので、意味は通ってる筈だ。


さて…この moon x moon シリーズ、これまでを問わず
僕は絵画が苦手なので、自分で撮った写真をいじってジャケットにしている。
一作、「わらい x きみ」では隆太くんに参加してもらえたが、だいたいにおいて僕は制作がギリギリで、ひどい時はリリース当日にまだ曲を録り直している。これでは人にイメージを伝えるのも難しい。

そんな一人出版社に、人を巻き込むのはよほど悪魔社長だし、
あまりそうはなりたくないので、今後も当分自前で行かなきゃ、と覚悟している。

このあたりは、今後もし、仕事的な動きになれば考えていく。
が、基本的に僕は自分のやりたいこと、探求したいことをやって、そこから先に進もうと思っているのです。

かごのなか

引きこもり生活は

時空がねじ曲がるのではあるが

自分を見直すいい機会でもある。人生を。重いか? いや当然。

僕は感覚で生きてきた人なので、それが通用しないと
いきなり羽をたたみ、さなぎになるところがある。

一方でとてもガチガチに理屈っぽいので、トラップにはまると何時間でも出てこなくなる。

どっちが好きかというと当然前者である。

だいたい、理屈は遠回りだと思っているし、理屈も感覚を補う形でないと
使いこなせない。なぜならロジックで固めたものは、すぐ忘れてしまうからだ。僕は。

おまけに自分の好きな理屈は、他人と共有することはできない。
面白おかしく共有するとすると、それは自分もそれをおちょくってる状態だからだ。
わけわからん。

とはいえ僕の好きなものは大体一貫している。
それを他人が好きとは限らないので、寂しい思いも随分したが、そんなことで共感したって
しょうがないのだ。

問題はそこから何を見出し、作っていくか、なので。

 

akari no ganso honke arasoi

ぼくはきいろいあかりがすきだ。

まる。

順調にいけばもうすぐ公開の「あかりをつけたら
本来はストアやサブスクのタイトルにも副題として

あかりをつけたら (folky reggae ver.)

などと連ねるべきだが
配信業者の制限か、日本語タイトルと英語のカッコ内を同居できない。
いろいろ難しいので、これも、昨年のトラックも、「あかりをつけたら」で行く。

元祖と本家みたいだ。
業者も違うし、名義も違う。曲名と歌詞が同じ。メロディと構成が全く違う。

Albert Ayler だったか、Spirits という曲には、全くモチーフの異なるバージョンがいくつかある、どうやら本人はあまり気にしていないらしい、というのを昔どこかで(CD のライナーノーツかな)読んだせいか…

そんなルールが自分にも侵食しているらしく。

結構そういう曲や詩がある。
何曲も “無題 / untitled” があるよりいいでしょ。

曲の情報はこちら。裏話はまた追記するかもしれません。


– 長い注釈 –

* 因みに去年のそれは、英語タイトルだと “satelite” だ。こんなことができる業者は気がきいている。
* Albert の件、うろ覚えの記憶なので真偽はわからない。レコードの誤表記? そもそも Albert の音楽を自分がどれぐらい理解しているか、あまり自覚はないし。音楽を「理解」なんて、そもそも、どれぐらい可能なのか、わからないし。きりがない。
* そういえば、FLAT FIVE & talkin’ brother に入れたバージョンも、聴きかえすと別の意味で folky reggae だった。というか自分の音楽は、だいたいにおいて folky reggae だと言えなくもない。


裏話

この写真は、昨年末に載せましたが、大津の町屋宿『粋世』で撮ったものです。
色とレベルなど処理したのが前回、今回は撮ったそのまま。

久しぶりにドラムキットを叩きました。1年ぶりか…
生活の妨げになるので滅多に組み立てられないけど、楽器の中でドラムが一番楽しい。

「あかり」については常々むにゃむにゃ考えていて、かつてこんな日記もあった。

かこはどうして

半月は早い…連続配信をやってみて思い知るとはこのこと
月は容赦なく動いているのだ。

次の満月は5.7。なんでそんなに知ってるかというと
そんなもんは月齢カレンダーサイトでも見ればすぐわかるこったが
昨年末は卓上カレンダーを買うのが遅く、帰省した時に書店で見たのが
唯一、日付の隣にでっかく満ち欠けが描いてあるこいつだったのだ。

こいつ。俺しかわからん。ごめん写真アップする気などない。
裏には月の満ち欠けと名前、と、すてきな図解がある『卓上満ち欠けカレンダー』。

水曜リリースという音楽業界の慣習や
月刊誌、週刊誌の慣習
それとは独立したインディーだから違うメモリで動きたい
と思うけれど

月に関してもまだ初心者。本当はもっと凝ったリリーススケジュールを組みたい。
上弦の月シリーズ、有明月シリーズ、
立待月、十日夜の月、…

とてもできそうにないから、今年だけの計画になりそうである。

この連続配信 “moon x moon” を始めた時は
よもやコロナ騒動など予想もしなかった。
今は #stay home で、宅録にはいい機会だろう、とも思うが、どうなんだろう。
今となっては、以前の日々を思い返すのが困難になっている。

過去。

僕の大好きな、過去。
過去の栄光。そんなものはないが、この瞬間は無限大だと思っていた日々は
確かに存在していたし、それは遠い遠い、数ページ前のこと。

だが、時間の感覚がそもそもおかしい自分は、現在も将来も数日前も
時折瞬間移動しているようで、なんだかリアリティがない。
リアル・UFO なのだ。なにがだ。自分がだ。

過去は慈しむべきものであり、それができるのは本人だけなのだ。
誰かに自分の過去を愛してもらうことなどなんの意味があるだろう。

それって国のはじまり。権力のはじまり。歴史のはじまり始まり。

編纂したものが「正史」になり、国の威光が生まれ、戦争が始まる。
だから?

自分の人生は、まず自分で落とし前をつけるしかない。
そこには幾重にも折り畳まれた自分の将来がある。

Jeff Berlin も Brian Bromberg も受話器の向こうで言っていた。
自分がやりたいことは、誰も代わりにやってはくれないのだ。
もし代わってくれたとしても、それは自分ではないのだから。

はっきり書こう。COVID-19 も、その先の展望も、
その先のシステムも、自分の人生にどうかかってくるかわからない。

そして、これから先、自分たちは、ふとしたことで
ほんのふとしたことで
取り返しのつかないところを踏み外すかもしれない。

あるいは、梯子が外されるかもしれない。

そのときにどうするか、どうなるか。
それは自分がそれまでに生きるしかないのだ。

梯子が外されて、無重力なら、どうなる?

自分が思ってる世界が、無限落下で、それはただの錯覚だったとしたら?

感じ取ったものを、綴るしか、ないのだ。ゆびさきで、からだで、声帯で。

あるいは、あらゆる色をした、かげとして。

-追記-

全然はっきり書いてないね。
要するに、やり残しは良くない。

yesterday morning

moon x moon – 4月新月

Yesterday Morning / Ray Kondo

<4.22>

アップロードはしたものの、明日(あと数時間)リリースされるかどうかは
Apple まかせ、Spotify 次第、…わからない。が。

もし配信が間に合わなければ、夜中に 歌詞 を公開しますね。

人間の事情がどうであろうが、コンピューターシステムがどうであろうが、
天体の運行は変わらないので、それに合わせて今年はリリース続けようと思っている。

お題は「ポエムと、寝言」

どちらも最近、練りに練った原稿に基づく地位の高い人々の演説を揶揄したもので
すなわちどちらも貶されていた言葉なのだが
僕としてはどうもそれだけでは腑に落ちない。どちらも愛着がある言葉たちなのだ。
よくも俺の。

ならば寝言をポエムにしてみよう。

人は皆、寝て、起きて、寝るのだ。

欠伸と共に消え去ったものを追い求めて日中がすぎ、また仕事が終わったと
眠りにつくのだ。その消え去ったものは日中はついに見つからずに。

こんな自宅待機の日々が続くと、朝と夜と翌日の区別もつかなくなってくる。

それは、むしろ良い機会なんじゃないだろうか。

時間感覚、成長感覚、衰えの感覚、消え去る感覚。そんなものを捉え直すのに。

曲調としては相当変わったものになっている気もする。
僕としては普通なのだが。

まぁ、ひとりプログレフォーク、とでも言っておこう。


<4.26 更新>

Spotify, Amazon, YouTube Music, Google Play などで配信中
Apple 系はまだ捕捉できず(昨日一瞬表示されるも、UFO のように消えた)

歌詞はこちら

エレキギターとフレットレスベースが沢山入ってますが
弾き語りが楽しい曲でもあります。またどこかで披露いたしましょう。

その場合は “カメラの向こう” が “TV の向こう” に変わったりします。
日本の趨勢としてはまだそちらかもね。


<4.27 更新>

ようやく Apple Music, iTunes で捕捉。今迄どこにいたのだろう。


<5.22 追記>

まもなく一巡り。
ジャケットもやる気なさ気だし、告知もほとんどせず、おまけにリリース(捕獲)も遅れ、僕史上最もどうでもいいシングル、というテイではあるが、意外と局所的に聴いてもらえてます。…サンキュー!

というか自分的には、ここ最近作った曲の中で一番好きだ。

ミックス、部分的に悔やんでいるが…
それでもハマる人はハマると思う。

サイレントギターにアンプシミュレーターだけでやったエレキギタートラックも、調子にのってエフェクトだらけにしたフレットレスベースも、結構気に入っている。ドラムは生が間に合わなかったので、フィーリングだけの打ち込みだ。ああいうアフロファンクドラムが自分の中にあるので。Stephen Roberson やタナカケイイチのような。(彼ら - 真のドラムアーティスト - に敬意を払いつつ)

ジャケットやタイトルからヒントを得てくれた人は日本に数人もいないかもしれないが、
わかる人はめっちゃわかると思う、のです。

僕がやりたいと思いつつサボってきたこと、主に3要素ぐらい。
プログレ。ギター。祝福するようなメロディ。テキトーなロック。4つやんけ。

もともとこの曲は、ピアノ音源のメモで作りました。しかも画面上のスライスで。
キーボードは未だに弾けないので、いくらエディットしても嘘になる。
ギターもインチキだけど、まだ弦楽器だからわかる部分もある。
嘘とインチキは、オレの中では少し違う。
なので完全に置き換え。デモの原型を留めていない。

そんなことを真面目に突っ込みつつ、ふざけて作ってるので
他にないものになってると思う。実はアホみたいに時間がかかった。
それだけに、ええとこ、行き過ぎたとこが両方出てて、オレっぽいのです。

いや、またリミックス/リメイクもすると思いますよ。


<7.17 追記>

この曲の面白さに気づいてくれた人は、ちらほらおられるようです、感謝。

わかる方はすぐわかる、と書いたものの
そもそもそういう人たちにリーチしていない気もするので、書きますと
この曲は、音楽的には初期の(日本で有名になる前の) Yes や、
イメージ的には EL&P の Tarkus あたりへのオマージュだったりします。

(ベースプレイという意味では、全然違うけど)

しかし John Anderson と Chris Squire のハーモニーはほんとすごくて、
子供の頃に聖歌隊を通ってる人たちだからか、なよっとしてるようでもバシーっと筋が通ってる。

そのへん、自分は足の爪ほども及ばないのは、なんとかしたいものだ。もう遅いが。


<12.16 追記>

ベースプレイ、という意味では、の補足ですが、

この曲に関しては、Chris (Yes) や Greg Lake (EL&P) というより…
Percy Jones (Brand X)、Richard Bona、Jaco、Thundercat らの方がオマージュありかも。

偉大なベーシストたちです。

最優先事項

『どうして日本は「人命が最優先」とならないのか。どうして経済が優先されてしまうのか。衛星放送のニュースを見ると、企業の決算期が終わってから非常事態宣言を出すほうがいいだとか、論点がものすごくずれているように感じます。』

4/7、ニュージャージー州の日本人医師による深い この記事。色々なことを含んでいる。
見出しには「大きな」疑問があるが
引用したところはカギだと思う。

その上で思うこと。

経済を優先というか
それはそうなのだろうけども

僕が見る限り日本の行政は

改憲を最優先し
威信としてのオリンピックを優先し
手段としての情報統制に全力を上げる

これを弛みなく行ってきた。結果、この状況になっている。

その点において、彼らはこの何年も全くぶれてもいないし
目標に対してはどんな障害があっても全力でやっている。

大したものだと思う。

一番の問題は
目標が的外れということ。

改憲など必要ない。そもそもあの内容は改「正」ではない。
東京でのオリンピックなどより全国での災害復興と人命保護が余程大切だ。
真摯に必要な情報を公開していれば、人々はこれほど疑心暗鬼にならない。

繰り返すが彼らは
相当に頭とリソースを使い、
それが仕事であり、使命と信じてやっていると思う。
そこに染まれなかった者は、赤木さんのように追い詰められ、
彼岸でもなお不当な扱いを受けている。

改憲など望んではいない国民を
どうすれば「自発的に」改憲投票させられるか。

それが「ナチスの手口」だ。
国際的にも大きく報道されたにも関わらず、
有耶無耶になっているこの事。

その為の計画は、随分前から着々と進行している。
日常のニュースを少しでも注意して見ていればそれはわかる。

あからさますぎて、何年も何年も続き、諦めてしまう。目覚めて立ち上がる。
それでも着々とテーブルクロスごと滑り落ちる民主主義。

この外出制限の日々に、何が起こる?

パニックだからこそ
外に出られなくても
これからを見据えよう。
twenty twenty は
視力2.0ということ。
状況がどんなでも
自らの羅針を失えば
未来は消えてしまう。

ショックドクトリンに
つかまってはいけない。

僕は乱視の近視で
グラサンも片方壊れてるけどな。

引き延ばしてもさ

この国はどんどん意見も言いにくくなってくるんだろうな。
ずっとそうか。
それともそれが自主規制か。

最初に記しておきます。

これは個人の見解であり、知人仕事先、その他の見解には全く関係ありません。
信条の自由、ということで。

東京オリンピック2020が漸く、延期決定したそうだ。
もともとメンツで招致したものだから、延期の決定もメンツが第一で
客観的な見解や世界中からの意見で動かざるを得なかった、にも関わらず
日本が「延期を提案し、同意された」という形になっている。

海外に出れば信じられないし、国内にいても到底信じがたい為体だが、そういう報道がされている。

1週間前、数日前、ひどいときは1日前、数分前の見解を
ひっくり返して自分の手柄にする人間が人の上に立っている(らしい)この国。

そんなものは屁とも思っていないだろうから、救い難い。

オリンピックの話に戻ると、あれは嘘に嘘を固めて招致したものであり、
東日本大震災の被災地復興の名目だけ借りて東京にバブルを起こしたものであるから
そもそも人道的にも経済的にも、僕は心底軽蔑しているし、
ずっと中止を願ってきた。東京から距離をおいてきたのも一つはそれが原因だ。

オリンピック景気で仕事をもらう人もいるだろうし、本当に崇高な、崇高でなくても前向きな心で賛同し、力を貸している人もいるだろう。

その人たちまで否定はしないが、自分はそうではない。

それでもオリンピック関連の仕事を頼まれたらどうするんだ、という縛りや葛藤が、
日本で仕事をする限りはつきまとうのだろうが、
僕はそういう仕事には近寄らないし、もし大切な知人の関係などでどうしても断れなかったら、それで得た収入は、すべて東京以外の地方に還元すると決めている。
幸か不幸か、そういう話は僕には一つも来ていないが。

以上、自分に関する話。

そもそもオリンピックは、2008に大阪が立候補していて、負けて、それからどうなるのというときに、なぜかスルッと東京が立候補して、ダメとなったら何故か再度立候補して…という流れも嫌だったのだが(というか、やるなら大阪が先だろうが! …このへんは関西人の心情なんだろかな)

それに加えて、2011.3.11の被害の大きさ、果てしなさからの復興を想像すれば
東京でお祭りをするのはすり替え、としか思えないんです。

きりがないのでこの辺にします。
最後に、

中止でなく延期ということに、さらに僕の憂鬱は続きそう。
必要なことに力を注ごうよ。

So It’ll Be


moon x moon 弥生新月
3.24 release

最近の心境を詞に。
図らずもそうなった。

副題: 〜永遠の二週間〜

例の如く、空耳をふんだんに取り入れて
世相と音楽、演し物に関わる者の心情を
代弁しているとか、いないとか。


歌詞。

今使っているアグリゲーターは
とってもお気楽でテキトーに見えるけど
フットワークが軽くて、大手にできないことができる。

その逆も然りですが、
このハイペースで DIY 音源を出していくには
いいと思って使ってます。

distrokid が偉いのは、配信と共に歌詞を提出できて、
しかもリアルタイム歌詞も設定できる。
(メジャーの音源は大抵できてる)
なのでこれまで全曲、手続きしてるのだけど
反映はいつになるかわからない。

勿論今回の曲も、リアルタイム設定してるけど
いつになることやら。
この3月によみとってほしいものなのに。

というわけで、近いうちに歌詞公開できないか検討中です。

丑満時のトースター

甘いフロントピックアップ。
丑満時のトースター。

明日明後日にとっときたい。
ほんとはな。

いいトースト
が焼けたから
二人のテーブル に。

久々に4001で録ってる。

これが合う人とは、
いっぱい残しておきたい。

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