ポリカーボネートの武者

一昨年に「行方不明になった」iPod Touchが帰って来て、
だからといって使い道もなく、ひしゃげた筐体を哀しく光らせていたのだけど

Tascam iM2を手に入れて、ようやくというか、なんとなくというか
レコーダーになることになった。

ADは44/16だけど、音の質感は悪くない。
しかしこんな使いにくい機材、久しぶりだ。

マイクを挿すとイヤフォンが挿せないし、一度マイクを外して再生しようとすると
バグの砂嵐。

あとは長時間録音ができるかだな。3時間ぐらい録りっぱなしできればとりあえずいいのだけど。

ニュースを見ればVAIO撤退かぁ。最終モデル触る事多いけど、MacBook Proと並べると、オモチャだもんな…

画面が汚い…
裏面の質感が悪すぎる、というより無いに等しい(日本メーカー共通)…
すぐにファンがうるさくなる(8年前のMacBookよりはましだが)…
トラックパッドが使いにくい…

軽くて起動も早くてそれなりにデザインはいいだけに、惜しいパソコンだと思った。

海にて舵をとる

和田秀樹の「甘えの成熟」が書庫にあったので読む。12年前の本。
タイトルは古さを感じさせるが、他で気になっていた理屈と通じる気がした。
— 自立とは、依存である、というやつ。安冨さんか。

賛同できない部分もあるが、冷静な分析が随所にある。

イニシエーション効果。認知的不協和。まず、この辺り、いい戒めになる。

以下雑感と己の宇宙観。

世紀末〜零年代初頭に撒かれた「自己責任」論とは、財界側がコストカットに有利なように決めたルール、の地ならし。
個に分断され、敗者はバタバタと倒れて行った。
あるいは、弱者の宝であった「連帯」は、価値観レベルで見事に潰された。手練のストラテジー。
小さい独立が光に見え、網にかかった者も沢山いる。
「スガンさんのヤギ」みたいに、幻の「自由」を欲した者もいる。
あるいは、「個」という名の新たな束縛が、村八分以上に作用している場面だってある。
まぁ、そんなことが、当時この手の本など見向きもしなかった自分でも、わかるようにはなった。

ところがいくらコストカットをし、合理化しても、不景気は変わらなかった。
需要と供給ならば、需要が不足しているのに、正常な意味での需要を育てる努力を政官財は全く怠った。
消費税増、賃金下落、自己負担。物品価格下降は生産者にも購買者にも罠をかけた。

世界の工場の任期を、日本がとっくに終えていることにも、早く気づくべきだった。
世界の資本家にも死の商人にも、なれもしないことにも。

同じ過ちを、何度繰り返すこの國。
日付変更線では、圧倒的に世界のリーダーなのに。

秋葉原が米国人に人気がある理由は、米国にてミドルクラスが破壊されたことにも起因する、
だから、秋葉の売り上げを基に海外戦略を立てても失敗する、という。
確かにアメリカは、少なくとも自分でわかる範囲では、90年代からろくな電化製品も売られない場所だった。
日本では考えられない劣悪なオーディオ、テレビ、こちらでいうハンズやアヤハディオ、ケイヨーデーツーとも比較にならないRadioshackという怪しいDIYショップ。— 逆に、自分にとってはいい価値観のシフトになった。
秋葉的、寺町四条下ル的なものなんて、無くてもそんなに困らなかったからだ。

テクノロジーではコンピューターだけが最先端だった。面白いバランスだと思った。
それでも、10年遅れで、しっかり日本はその後を追った。そしてコンパスを見失った。
GE製の原発は爆発したが、ムラ人は導入時のイニシエーションを未だに信じている。
日本のコンピューターは、ブランドも、OSも、サプライも、根絶やしにされた。
そして、テクノロジーが歪であってもそれを気にかけないぐらいのテンポ感やアナログな光、街の陰影に
どうも僕はまだ飢えている。

アメリカは国力(軍事力含む)を背景に昔も今も日本に圧力をかけてくる。
アメリカ政府の意見=米国民の意見ではない。
日本政府がアメリカ政府、経済界の意見に左右されていても、日本「国民」が左右される必要はない。

そして。
依存の上手い人間が、結局のところ上に立ちますよ、
ということに、冒頭から触れている。
それもその通り、なんだろう。

甘えられるのも、才能。わかる。
甘えられなくなるのも、才能かな。
違うだろうな。

でも、見る視点が変わると、すっごく、カミソリみたいに、削って行きたくなってさ。

心地よい世界を作る為に、輪郭をけずっていく。
刃が折れても、何かがなめらかになるように。

そうやって、生きてるのが、だれかなのかも、しれないな。

さっさと読んで書棚を空けようと思ったけれども、また振り返ろ。彼のブログ

賛同できない部分も多い。だが考えさせられる。学歴社会にもイニシエーションはあるだろう。

海にて舵をとっている人だな、とは思う。

壁のむこう側

ふと、自分を勇気づけたある考え、或は、こじつけ

「過去、生前認められず、後に認められた人たちは、
たまたま認められなかったのではなく、生前、本気で失敗を繰り返していたのだ」

本気の試み、本気の失敗は、本気でイタい。
よって、その空気をたっぷり共有した同時代人に認められることは決して無い。

だがそれっでも、折れた後に成した何かは、
イタい空気の去った後に、認められることもあったろう。

もし、本気で失敗の次に行けたなら。

つまり、失敗するか、成功するか、に関わらず、

次に進めるかなのだ。

よいお年を

てなわけで、

いろいろあった、

しかもあまり良くないことがいろいろあった2013ですが、

よいお年を!

 

何もかも笑い飛ばしてやりましょう。

ニュースも、世論も、景気も、勝ち負けも、

仕事も、付き合いも、

芸術とやらも、

気の持ちようですけん。

ワーカホリックの腹

感覚の備忘録

なんとなく寝付けない夜
ふと腹のあたりが落ち着かなくなって
何かに気づく

あ、これは何か仕事したくなってるんだ

今する必要? そんなにないのに、だ

何かのきっかけで仕事に逃げ込みたくなる
こんな人、結構多いのだと思う

こういう習性、絶対誰かに見透かされてる

人を働かせるのって、案外たやすいのだろう

何かで読んだ 独逸には24hのコンビニはないとか
ほんまかな?
長時間労働禁止の為、夜に営業したら法律違反とか
ほんまかい?

でも、理にかなっとるね
たとえ、嘘でもね

たたくうき

近江からの帰路
ふとMIDIのサイトを見ていると、リマスタリング特集の ページ

かしぶち哲郎さんのジャケが気になってしばらくした後
訃報を知る。

エピゾのライヴの時には青山純さんの訃報。

昨夜サラヴァで観せてもらったポンタさんは
健在、かっこいいビートと音だったけど

太鼓って、身体がないとどうしようもないから
サンプリングやモデリングでは、おもちゃの兵隊しか生まれない

去ってしまった叩き手のあとは、残された空気と時間の中で
僕らはビートを、ビートを生む身体を、思い出し、思い描き、
生きて行くしかない。

ドラムは永遠。
名人が叩くドラムは最高。

これからも、僕らが、ドラムと共に生き、
ビートを受け継ぎ、
叩き出せますように。

しるしがことばに

詩的なおしごと」at Atsuko Barouh

トークイベントは逃してしまったけれど、初日に観れた。

えりやさんが小さなノートに書き留めた、オリジナルの絵文字によるメモ。

写真に残せなかったのが残念だが…可愛い。

加賀温泉郷のデザインプロジェクト。

銀座資生堂ビルプロジェクトのコンセプトスケッチ。

イメージによる太陽のような存在、渦がビルの下から上まで通り抜け、

内と外なる大空を夢見るように昇って行く。

空にまたイメージの渦巻きを見守り、渦はやがて地上に降りてくる。

くじらにのった蟻、蟻にのられたくじら。

これらがビル建設工事のファクターになっている。

いい時代?

そうだったのかももしれないけど、いまだって、やろうと思えば、できる?

形は違うかもしれない、得意分野やトレンドもあるかもしれない、

でも、心の自主規制を取ることが大事、

そんなことを思いました。

Why White Y?

12/18リリースのアルバム

sugar me / Why White Y?

一曲、セルジュのカバー曲 couleur café で参加しました。

サンプル盤聴かせてもらったのですが、すごくかっこいい曲ばかりです。

ツボは4曲目の monsieur le démon と
6曲目の morning of the world と… ラストトラック。