カテゴリー: muse

Lapis Lazuli III

12.3、今年最後の(そして恐らく最後の)Bandcamp Friday に合わせて、
最新アルバム Lapis Lazuli より、収録曲 Lapis Lazuli III を先行リリースしました。

あわせて、アルバム のトラックリストを公開し、プリオーダーも開始しました。

12/19(日・満月)リリースを予定しています。

今回のアルバムは、9月にふと思いついた「いかさま団ラピスラズリ」という3つの詩と曲を軸に、
パンデミック、争いの絶えない世界、人との断絶や希望を感じて綴っています。

この曲は中でも最もユルく、おかしな人たちの曲です。

またアルバムジャケットは、敬愛する切り絵(コラージュ)作家さんに現在制作していただいています。どんなアートワークになるのか、ご期待ください。

Lapis Lazuli III の先行ジャケットは、DIY 制作です。

今回もすべてセルフ演奏&録音、全編生楽器です。
これからもアルバムの情報は随時更新していきますので、どうぞお楽しみに。

* 最終仕上げの段階で、曲順や発売日には変動の可能性もあります。何卒ご了承ください。
* 正式ジャケット公開に伴い、先行ジャケットの公開は終了しました。

愛しのライヴパフォーマー

これを最初に書いた時は、11月がはじまって最初の週末でした。

とはいえ迷っているうちに、次とその次の週末も過ぎました。キリがないので日付 [11.19] にて。


この月は新月、半月とリメイク作品を発表してきたのですが、
今夜は音源ではなく、区切りとしてお伝えします。
満月と月蝕の素晴らしい夜には、あまり馴染まないかもしれぬ。

まず、僕は今年の1月末、ステージでの演奏活動を止めました。
これはコロナ禍に伴うものですが、
自分や周囲への感染防止に加えて、生活、経済、体力、心理上など様々な理由がありました。

10月以降の感染確認者激減により、各地で一気にいろいろなライヴ再開、ですね。
待ちに待ってた! という人もいっぱい、いるでしょう。

今後のコロナはまだ予断を許さない、と僕は思っていますが、感染が収まっているときに生の音楽を奏で、場を共有できるというのはすばらしい事です。

僕に関しては、演奏活動再開の予定はありません。
サポートであれ、自分のであれ。
一番したいのは、自分や仲間の、ごく小さな会場での活動なのですが。

コロナ前も、長距離移動や複数の仕事とハイレベルの演奏活動と、休みない状態で、かなりの無茶をくり広げてきました。楽しかったですけどね。

お客よりスタッフが多いイベントから何万人のスタジアムまで、ゴスペル、レゲエ、ロックンロールからジャズ、ポエトリー、ミュージカル、クラシック。TV の生もいくつかありました。人前で演奏をしたり、パフォーマンスを行う、ということの宝物はよく知っています。とても。

これからも演し物のビジョンは沢山持ってたし、パフォーマーとしても、次の段階がクリアに見えていました。

にも関わらず、ここ二年近くをソーシャルディスタンスで過ごしていて、ライヴしたくて堪らないと思うことは殆どありませんでした。

冷温停止したのか、去っていったのか。それはわからないです。


 


僕はやはり音楽が好きで、レコード(アナログを楽しめる環境はありませんが)を聴き込んだり、流し聴きしたり、深読みしたり、音だけでも楽しめる人であり、その上で言葉も含め、表現したいことを今もたくさん持っています。

既にここ数年続けてきたことですが、これからはそちらに力を注ぎます。

まだまだ決定的にいくつものことが欠けていて、克服にもブレイクスルーにも、時間がかかると思う。その過程で「売れる」ことはなかなかないでしょう。

が、これが自分の生きた証だという音楽をのこしていくつもりです。

僕にも多くの人と同じように、人生という現実があります。フリーランスはこれからますます厳しい世の中ですが、生きるための仕事をこなした上で、限られた時間を捻り出して音楽をやっていく。

よって、演奏のオファーをいただいたとしても、リアルタイムはほぼ夢物語です。
とはいえリモートなら現実的かもしれません。作詞作曲なら、喜んでやります。

まぁ、もともと夢物語みたいな人間なのですが。

こんなのもひとつの生き方だと思ってます。
世界にも日本にも人はあまりに多い。音楽家だからといって同じような道を行く必要はない。

前回東京に行ってから1年が経ちました。ありがとよ、東の都。

もし興味があったら、これからも作品を聴いてください。
もしよければ、BandcampCD など、ご支援いただければ嬉しいです。

なにかをみつけだしたい。

Thanks a million,
Ray

moon x moon [singetsu]

2020年 新月と満月に合わせて出した連続シングル moon x moon より
新月サイド12曲のコンピレーション
moon x moon [singetsu] をリリースしました。

昨年

月の満ち欠けに合わせて曲を発表したらおもろないか? これがほんまの「月刊」やろ

と思いついたのが一月の終わり。ゾロ目好きな僕が「わらい x きみ」を 1/11 に出して、
その次に何をいつ出そうか、と考えてたときでした。たまたま 1.11 は満月だった。

まだコロナ禍の前で、何かとライヴやパフォーマンスの予定もしてたし、ツアーサポートも準備中。
2020にふさわしいなにかを、という活動計画の一環でした。

結果的にはそのあとすぐ、ライヴ関係はすべてなくなり、自分のアウトプットはこれしかなくなってしまったわけです。

昔は月刊誌にライターや講座などで参加してたこともあり、締切の緊張感はいつも味わっていて、
まぁライヴショーや収録の緊張感もそうですが、ずっと日程を決めてそれに追われる、というのも
悪くないなと、やってみたのです。しかも、通常の二倍に。

満ち欠けと言っても、三日月や下弦の月では自分も忘れてしまいそうなので、まずは満月と新月にしようと。そしたら2020年、全25回のスケジュールが決まってしまいました。自然現象が相手なので、何があっても動かせない。

やってみると、それはまぁ大変だったわけですが、途中からはそれこそ、コロナとは別の意味で「永遠の二週間」でした。

改めて振り返りつつ、その時はあまりのハイペースに気づかなかったところに手をつけたり、
半分だけを並べてみるとどうだろう、と思ったり。

まずは「新月」側を先にリリースしました。
こちらは「満月」側に比べると、やはりさりげないというか、気楽です。
でも、その分実験的でもあり、今から思うと味わい深かったりもする。

ジャジーなインストゥルメンタルから、変なプログレ、爪切りの実況中継を曲にしたもの、朗読、はじめて弾いたキーボードをフィーチャーしたファンク、など、まったくスタイルは一貫していませんが、どれも紛れもない、僕の音楽です。

秋の夜長に、白昼夢に(新月って、昼間に出るものですよね)、ぜひどうぞ。

れい


bandcamp は、ミュージシャンのオンラインストアです。
音源は 96kHz/24bit 非圧縮から圧縮やストリーミングまでを選べ、ページやアプリから歌詞表示も可。
試聴はフルサイズ無料です。

river silver 2021

re-released on November 5th.

2018年にオンライン配信していた詩集連動ミニアルバム
river silver [side a] / [side b] を、再リリースしました。

オリジナル同様のシンプル&ミニマムな構成ですが、
うち11曲で再録音を行い、いくつかの曲ではアプローチを少し進めています。

リリース前にも書きましたが、特定の年に作ったという感覚はあまりありません。

時のグリッドに沿ったり、枠組みから外れたり。

これまでどの街に住んでも、こんな部屋で暮らしていたな、
そんな詩や音楽です。

もとより DIY の、パーソナルな音楽です。
手を加えても、豪華になるわけではないし、
むしろ、荒削りさがより際立つかもしれない。

それでも、基点のひとつとして空間に刻んでおきたく、
ここに再び、リリースします。

river silver は、直訳してひっくり返せば「銀河」です。
銀河は誰の中にもあるでしょう。

river silver [re]


re-release very soon…

以前リリースした、詩集連動ミニアルバム river silver [side a/b] です。

前回はオンラインのみ1年配信契約で、そのまま一旦終了してしまったのですが、
再録音も多く含めて、もう一度リリースします。

収録詩を書き始めたのはもうずいぶん昔なので
あまり「何年作品」という感覚もなく…

ごくパーソナルな何か、自分の部屋のようなものでしょうか。
思い出したり、気づかなくなったり、
時を重ねていると、こんな詩や音楽ができていました。

まずは 11.5 の夕方から Bandcamp Friday にて販売し、
追ってストリーミングも計画します。
(再リリースのストリーミングは、なにやら複雑なようですけど)

ニューアルバムの前に、ぜひどうぞ。

* 今年に入ってシングルで出していた、[side a] 収録曲については一旦新規販売を停止しています。ご購入済みの方は通常通り再生可能です(不具合あればお知らせください)。


(追記)
アルバムは Bandcamp にて、11.5の19時に公開予定です。

the weekend

10月最初の週末。

Bandcamp Friday にまた参加してみる…というか合わせてリリースする。

米国西海岸時間のイベントなので、日本では16時から土曜日の16時まで。変則的だ。
金曜の16時に設定して出すというのも、いいのか悪いのか。

ともあれ、アクセス、再生、ご購入、ありがとうございました。
多謝。メディアに出ない DIY 音楽家には、ありがたいものです。

次回やるときは、また何か考えておきますね。


土曜、寝る前に最近の録音を整理しようと試みると、あろうことかエラーでファイルがぜんぶふっとんでしまう。
バックアップ取る前だったし一時間経ってもフリーズしてるし、ほぼ見込みはなかったのだけど
サブの Mac にデータを移し、ファイル名変えたりして2時間、奇跡的に復旧できた。

せっかくの週末、こんなとこで奇跡使わんでええねんけどな。


夏からはほぼ日課で、なにかしらのカバーをすることにしていて、
ただギターやベースで、弾き語っている。

昔、京都の学生時代の友達はブルースやってて、アコギと歌だけでどこで弾いてもひたすらかっこよく、
やつらには絶対にかなわないなと、そっちは避けて避けて生きてきたけど

その後、東京で手伝ってたロックバンドの音を聴き返しても、歌とギターの二人、やっぱすごかったんだ(一体どうしているのやら)、みたいに思うことばかり。

震災後に「モノ持ち」の儚さを思い、電気もない状況でやれるとしたら、恐らく生ギターと詩や歌ぐらいしかなく(災害時に巨大なベースを持ち歩ける可能性はまずない)、それが自分の「音楽家」としての指針だ、と思ったわけだ。

いつ、なにを失うか分からないから、早くそうなりたく、だがいざやり始めたら全然できず。
こんなことなら若い頃から、もっとダメ元でやっておけばよかった、と、思うことばかり。

ダンスとか、ね。

「〇〇は子供の頃からやらんとあかんで」というのと「いくつになっても成長できる」というのが
常に矛盾して、どっちを信じていいのかわからず、それだけで撥ねつけたことも多かった。

今になって思えば、それらはどっちも正しいし、どっちも(ある意味)間違っている。

まぁ、アコギではかなわない人いっぱいいるけど、もうあまりそんなの関係ないし、学ぶこともいっぱいある。
そしてギター弾いてると、ベースがまただいぶ、変化してくる。これはこれで、楽しみでもあるのだ。


相変わらず演奏活動をしない中、モチベーションを維持するのは易しくはない。が
ふとしたことから、アイデアも降ってくる。

今日は、例の作りかけの「ラピスラズリ」の「3」を思いつき、詞も曲もほぼ形になった。

「1」に思いの外苦労しているので、こっちが早いだろう、と思っている。イメージ的にも。
「2」はスピンオフ的なものだけど、こうなったら1-3合わせて組曲にするか、
それとも他の曲含めて、アルバムにするかなぁ…

どうでっしゃろ。

そんな、なんでもなかった、週末が終わる。10月はいい月にしなきゃ。

uqia see

10.1 at bandcamp

9月につくっていた3曲のひとつ。

どの季節でもレゲエフォーク。

歌詞ページ

あめっていったいなんだろな、なんて思いもしながら

カラッとした秋と、ザーっとした秋に。

秋分周辺

秋はいい季節だ

…今年はなんか、裏のうらの方が沁みてくるようなあきだ。

何か獲物があるわけではないが、せっせと作品をつくっていこう。


夏は MacBook Pro が常に瀕死の爆音を上げていたので

数小節のフレーズすら録音するのが辛く、マジでたまらなかったのだけど、

秋のおかげかようやく少し静かになってきた。

Core i9 の無駄遣い。

Covid 19 で失った翼。釣り合わない。

まぁもう少し頑張ってもらおう。


虫の声がすばらしくて、な。


満月や秋分のあたりに曲を出したかったのだけど

幸か不幸かいろいろアイデアがあり、4曲同時進行にてまとまらない。

脳内での完成は近いのであるも。

motivation

9月に入ってからざざっと曲のアイデアを溜めて
8つぐらいモチーフができ

その一つが気に入ったので作り進めている。
Just another tribute to Charlie.

ドラムキット叩けず、いまのところブラシのスネアだけ。

タイトルは仮で

いかさま団ラピスラズリ

Bandcamp でそのうち出します。

BC はとても自由で使いやすいのだけど、
マルチ言語で曲名をつけられない。
和名にすると、それが英語圏でも表示されてしまう。逆も然り。

このへんは、多言語で登録できる TuneCore とかの方がよいね。

ともあれ、今年はこれが大事な存在です。

ごうつくばり


ここからさきは なつごし

…ってことで

曲の途中で夏が越せるよう
8.31の最後ギリギリに、この曲を再発しました。

2018年 “flat five tapes” リメイクのひとつです。

しばらく録音もせず、好きな音楽を改めて聴いたりしてたら
チャーリーワッツが亡くなったり、リーペリーが亡くなったり、
デルタ株は…、豪雨は、ハイチは、アフガンは…

正直、世界はおそろしいで。

これからが。あるいは。

でも、なんとなくずっと思ってることがあって、
それは この曲の詞 に込められてもいます。
何が僕らをそうさせてんのかなぁ、
あるいはそこから、どうすれば。

とびかかる、あとづさる。

ジャケットの絵は、泥棒猫
虹色は大イベント
上がラベルみたいになってるのは
ごうつくばりって、こういうやつだよっていう、レッテル貼り
だったりします。

まんいんでんしゃ みたいな おと

と違って、これはスッカスカなので

チャーリーが昨年の Stones ステイホーム企画
“You Can’t Always Get What You Want”* でエアドラムやってたのを
思い出したりしながら、スネアをブラシで叩いて加えました。

それでも、隙間だらけの音楽です。

みなさんが、いい秋を過ごせるように、場所空けてます。


* You Can’t… のスタジオ録音でドラム叩いたは彼じゃなくて、プロデューサーの J.Miller なんですよね。

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