フェリーで海を渡る。

6年数ヶ月ぶりの道だ。

志摩から伊勢へ、外宮から内宮へ。

幼い頃から恐らく何度も来ている伊勢、自覚して見るのは二度目、はっきりと見えたのは初めて、俺の年表はこんなもんか。

とある外国の老夫婦、感じの良い二人
石段の上では撮影できない事を知らず、カメラを構えようと。隣だったのでそれとなく知らせる。
日本の人だかりは内の約束事は知っていても、注意はしない国民性で、こういう時コミュニケートしないと変な誤解を生む。

この人達もカメラを降ろして、自分も正宮の前に立つ。
正面から見れないように降りている幕が、風で上がった。

a ma te ra su … ?

驚くあまり驚くこともできない。

女神達に囲まれて、甲賀へ走る黄色い車。

機械じゃなく目で観てもらえて、なんだかよかったな。

波長

新幹線は
その頭部の形状に関わらず
僕の好きな乗り物である

その昔、渡米直前に京都-東京を月に何度か往復していた頃は
newtrain funk
というのを我がテーマにしていたのだ
それはジャンルとして定着する事はなかったが

で今は
とにかくこの空間が高速移動が気持ちいいってんで好きである。

また時には偶然を呼んでくれる

一区間を廊下でベース達と共にホームレス状態で過ごした後、座席にありついた僕は、となりにスーツケースと共に乗り込んで来た方に「楽器の為にリクライニングができませぬ」と話しかけた。
その方は楽器の事から話しはじめ、とても的確に僕の戸を叩いた後、こう言った。
「私はちずを作っているものだが」
ちず?
地図なら大好きだ。
すっかり意見交換する気になった。
それは「チーズ」だった訳だが、聞き違えは僕の人生の友だ。品川で降りるまでの小一時間ばかり、お話をした。
講演と執筆インタヴューの合間という多忙な氏は、次々に面白い話を「新幹線講演」してくれたのである。


…(省略)

ストーンヘンジはβ波を集積、増幅する装置である
β波は人間の意識に働き、可聴域を出た低周波である
これによってある種のまつりごとは行われた
祭り、祀り、政り
これらは集団催眠である
(自分が参加する、しないに関わらず…恐らく、すればする程に)


自然界で働く伝達の波のひとつがα波である
これは更に低い波長だ
(ヒトが感じようと感じまいと)自然はそれを感じ取る

ここで全てを語る事はできないので
次はこのヒトにあなたが偶然会う時に聞いてほしい

って、そんな世の中でもないか

この映画が、ヒントになると思います。

僕もここに書いているような事のいくつかを、話してみた。

floatin’ universe、とかで書いていた「頭が何故上の方がいいのか」という事、この方は電位という角度で判り易く話してくれた。
つまり、やはり我々はアンテナそのものだ。

昔の武将がどうして兜を被ったか、どうして角を付けたかという事も、なんだかすぱっと理解できたのであった。

立派な伊勢エビ

俺は立派な伊勢エビになりたい。

釣り上げられ、ジャンプし、ブラウン管で野球中継の合間に中納言で並べられたい。

こんな事をKBS京都の阪神戦を観ながら思った中学生はいるか?

いないだろうな。

なにせ、俺もそうは思わなかったんだから。

invisible and everywhere

今日思ったこと

音って凄いよな

電車に乗って座ってると、聞くともなしに聞こえる会話があって
内容は残らないんだけど、声色や調子が妙に飛び込む人がいる。

それって…全然こちら宛に喋ってるわけじゃない。

電車に乗って立ってると、人が静かに、耳に詰め物をしてるのが眼について
だけど何にも聴こえない。

聴こえない、んですよ。漏れてくる、んじゃないんだよ。うるさい諸君。
(僕だったらほんと、ごめんなさい)

その道具は、いろんな人の脳に、音を送り込んでる。
外からは、何が送り込まれてるか、どういう反応を脳がしてるか、
わからない。

そんなエクスクルーシヴな栄養素と
放射して元気に舞う言霊が
僕らの周りに常にいる

そうだ、音楽やってたんだよな
レコードではこう、ホールではこうなんだよな
「生音っていいよな」
「このコンプがええねんな」

これも、ふと気付けばなんと狭い領域なんだろう。
脳機能の大多数は使用されてない、と聞く事あるが
そんな感じ。語られてたのは発展の枝のうちの、ほんの数本なんだろうな。

ひかりについて、ここしばらくなんとなく考えていたが
小さい頃、幼年科学まんがではよく「光とは」「音とは」って読んだものだが
音って、なんにもないし、全てになるし、
そして、なんで発せられて、なんで残るのか
…実体がないのに、どうして認識できてるのか
つくづく、すごいよな。

俺たち、なんの為に、音を出して聞きわけてるんだろう。
なんで、音の軌跡が残ったり再生されたり、するんだろう。

目に見えないものを最初に録音したのは、どういうことなんだろう??

城下町

おれはうえのうまれやねん。
うえの、ゆうても、いがうえのやねん。

  う
いが えの
 が
うえの

どっちいんとーしょんやっやろな、
と思いながら信号に差し掛か

光は赤くなったようだ。

おれ、渡る。
向こうから来たバス、右折する。

おたがい悪い事したのう、と思い、振り返る。
パトカーが後ろから来てた。

やばい。

いやまて。

そいつも、右折してた。

飽和のてまえ

まちの湿度計によると、
夕方5時30分、湿度85%、気温28.5度。

85%…?
冗談じゃない。
こりゃ水が溢れるぜ、と思っていると、家に帰った後にどしゃ降り。
なんだか、良かった。

愛車のフィアット…じゃない、折りたたみ自転車で
ぐるっと回るぐらいが週末らしき息抜き。

もともと不定期仕事だからしょうがない。
夜型はやめているけども。

次のプロジェクトへの準備もせねばいけない、

自分のある部分を引き出す、という事はどこかに傾いているわけで、
別の部分を再び引き出す為にはまたぐるっと見渡して傾かなきゃいけない、
こともある。

それが好きだからやってるんだけどね。

全方位自然体、それは素晴らしい事だけど、あくまで結果であって
変化と不自然を常に求める自分がある。

「理想」が理想の形を取りすぎないように
動いて行きたいな、と思う。

ランゲージ

Leteに久々に行く。
ここはとびきり美しい空間だ。

微弱の音が漂うのにこんなにいい場所はない。

指で触ってるだけのようなギターが耳をつんざくのだ。

ランゲージっておもしろいな、と、MB氏と終わって話をして思う。
母国語や地元弁が時に表現の足かせになることって、時にある。
あまりにもそれに付随するイメージが大きい時
(パブリックでなく、その人の中でのパブリック)
別の言語を使うのだと-
言われれば心あたりもある。

よそいきっていうのは、自分が普段着になるために
必要な服なのだ。

さくらのあとのまつり

さくらが笠についていたのささささ

桜いなりはおいしかったのさささ

昨日の4/4あんぱんの日ってのはわからなかったけど

まんまとだまされてやったのさささささ

毎年毎年、咲いては大雨、ごくろうで

sakurakasa

み空

眠ろうかというところ、耳元からこの文句。

眠ることなど忘れて
思います

金延幸子の
「あなたから遠くへ」
である。
林立夫さんのシンバルが、本当にきれいだ。

ここ数日、笑うような快晴。
小田原の海はあまりに平らで美しく、トンネルを三度くぐると城が近づいて来る。
れっ、それから見えなくなったけど、
一夜城?

江戸につきて思い出すかな
眠ることなど

いちばんのちかみち

僕には僕の最終列車というのがある。
[人はオレを、サイシュウレッシャフリークと呼ぶ]
実際の日付けは数日前なので、許されたし。

今日の最終列車に向けて、オレはまた必死で走った。
右腕にダブルベース、左手にトランク、肩にバック、頭にハンチング。
いつもは時計をみつつ走るも、今日は迷わず走る。
一刻の有余も無き故だ。もはや、オレに一寸の迷いも無い。
駅の掲示を見上げ、間に合った事に半ば驚く。
行く手には階段、エレベーター。
一寸の迷いも無く、ぽかんと口を開けているエレベーターに向かう。
黒ケースの連れを押し込むと女性が入って来る。
しばらく待ち、閉ボタンを押す。
電車の音が聴こえて来る。
高校生が二人、入って来る。差程慌てていないようだ。
この列車は彼等にとって特別ではないのだろう。
人道上、振り切るわけにはいかない。待ち、閉ボタンを押す。
電車はホームに滑り込む。
おっちゃんが、のんびりと入って来る。
あまりののんきさに、右手は動かない。
空白の後、自然とドアは閉まろうとする。

おっちゃん、はさまった。

2Fに着き、ドアが開く。
「急いでます」かすかな抵抗を試みる。
急いでるっつーても、この荷物、この人であるから、土台しんがりから抜けれないのである。
目の前で電車はトビラを閉じる。
オレは踵を返し、今出たエレベーターに乗り込み、即座に閉ボタンを押す。
反対ホームに向かい、隣駅から特急をつかまえる為だ。
最後のエレベーターに別れを告げ、迷い無く階段を選択する。
もはや一寸の迷いも無い。
隣駅の長いホームを駆け、階段を降りて反対ホームへ向かう。
階段を上がる時、ハンチングは下がり、視界を遮る。
特急、来る。

もとの駅を過ぎる。つばを上げると、高校生は、まだホームにいる。
本当に急いでいなかったのだろう。
3駅過ぎ、列車が停車する。
見覚えのある顔がのんびり乗り込んで来る。

おっちゃんだ。

おっちゃん。

もうはさまるなよ。

Calendar

2020年2月
« 1月    
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829