カテゴリー: record

あるばむ 24

ようやく、アルバムができました。

5月ごろから準備し、7月から3つのシングルを先に出して、アルバムへ…
という壮大な計画だったのですが、途中で久しぶりのライヴや制作の手伝いが入ったりで小休止、
10月になって、入れるつもりだった曲が相次いで「これじゃない」メッセージを出してきて
6曲外して新たに書き加えたり、結構大波のあったアルバム作りでした。

11月になり、4曲もシングルで出したんだから、あとは余裕やろ、と思ってたのに
そうもいかないものです。

結果は9曲入りの30分。
自分の中では6曲はシングル、2曲はシングルB面、あと1曲もハマれば無限リピートできる(ん、これが一番いいのかも)ぐらいの作品になりました。

そうやって大口を叩きつつ、これって人に聴かせていいのかな、とびびりまくるのが
小心者のサガなのです。

結局リリースは 12.xx に。
年明けにする手もあったけど、やはりこれは今年の音楽であり、ことし自分だけの中から解放(リリース)してあげたい。

なぜなら、来年は何が起こるか、それはわからない。
ここ数年知ってしまっているから。僕だけじゃないですよね。

その時はそのときにできることをするしかないだろう。から。

続きは、また記します。

よき日を。よき夜を。

lullaby

今日リリース
大橋トリオ最新アルバム
GOLD HOURS

“lullaby” の
日本語詞を
かきました

マイキー
Michael Kaneko の
英語原案に
僕の日本語という
共同作です

自分だけで自由に作るのもいいけど
こういう形って実は
方向性が見えて面白く
結果的に世界が広がるんですよね

機会をいただき感謝

曲 演奏 アレンジ 歌 音作り
自然にすっと入るけど
聴けば聴くほどすごいのは
相変わらずです

広く聴かれますよう

ゆみはりつきよ

2024.10.23 release

ゆみはりつきよ / Ray Kondo

こちらはあいにくくもりぞらですが
明日は弓張月、すなわち半月、下弦の月です。

半月には不思議な感慨があって、たとえば上弦は夕方の6時とか、いい時間にふと空を見上げると真上にいる。
逆に下弦は、夜更かしするとようやく昇ってきて、南中するかという頃に消えていく。

形も不思議で、円と直線が一緒になってる。
さながら、弦を張った弓のごとし。
弦楽器を弾くものとしては、なんかぐっとくる。

しばらく、あまり録音で使わなかったダブルベースを
今回は左と右、指弾きと弓弾きでダブルに奏でました。

秋に合う曲だな、と思いますが
つくったのは初夏で、7月のライヴで一度だけ演ったのです。
そのときと、少しだけ歌詞を変えています。

月が語りかける相手が、違うんですよね。
もしわかる方は(スーパーレアですが)
記憶と比べてください。

今回もジャケットアートワークは nakaban さん。
アルバムまで、僕の音楽につきあってもらえて、
なんとも贅沢です。

配信リンク

リリースニュース&セルフライナーノーツ

アフロアルバ


2024.8.21 release

アフロアルバ / Ray Kondo

アコースティックベースの弾き語りをコアに
鉄琴やカリンバやトライアングルや…でこしらえた曲。

短いことばでつづった、どのようにもとれる、ひらがなの歌詞です。
近い人にも遠い人にも、届くといいな。

アートワークは前回に続いて nakaban さんの画です。
恐竜のような、錨のような…これはなんでしょう。

この曲のイメージは色々あるんですが
その一つは
UFO が砂浜に不時着して、
人類が送った宇宙船もついに見知らぬ星に不時着し、
互いに近づいたら
音を奏で出した
…とかね。

https://friendship.lnk.to/afroalba_rk

ふるえること とめること

morning dew

今回からディストリビュートに入ってもらった FRIENDSHIP. さんのおかげで、今までとはダンチに広い人々に聴いてもらえている。

嬉しい事です。Ray Kondo を聴いてくれる人はレアメタルだ、というのは、変わらないんですが。

ともかく、今までよくやってきたように、リリース前日にまだ録音してたり、近所に何かを撮りに行ったり、というペース配分ではできないことが、インディーの世界にもたくさんあるのだ。
今年後半もがんばっていこう。

この曲自体を作ったのは結構前で、それだけに自分の中で歌の内容はかなり熟成されている。
抽象的なうただが、いく通りかの解釈をしている。おそらく聴いた方は、また別の解釈をされると思うし、そう願う。

そのうちのひとつを、こちらに 書きました。

こう暑くては曲の解釈もどうも、ムズカシイんじゃないか、やっぱリリースの季節を間違えたんじゃないか、と余計な心配をしてしまう。けど。

peace.

ガゼルのように

「街のロンド」をじっくり振り返る間もなく、次のことが進んでいる。

同じペースで続ける事、の大切さを知りつつも、やらなければならないこと、忘れていることが多い。
それらをやれるのは、自分でしかないのだ(どの程度やれるかはともかく、自分の人生ですからね)

とまぁ、暑さでおかしくならないように、ガゼルのように、過ごしている。アンテロープのように。

水はうたいます

“morning dew” のジャケットをお願いした、画家の nakaban さん。
これは、まど・みちおさんの詩と nakaban さんの絵による「水はうたいます」
おふたりの作り出す渦がすごいことになってるんですが、中でもこのめくれてる右側ページの絵が、涙が出るぐらい好きで。

4月に大磯の SALO ではじめてお会いし「一緒に何かやりたいです」とダメ元でお話ししたら、どういうわけか「やりましょう」と即答してくださって。
驚いたのなんの、その後ひやひやしつつ家に帰り、それから FRIENDSHIP. さんにこのシングルリリースの話をいただいたので、思い切ってお願いしてみました。

(細かい経緯はちょっとだけ端折っています)

絵については
言葉と音を提示して、あとは完全にお任せ。

すごいです。

無意識に到達する芸術家 – その領域で、僕の音楽はどこまで響くことができるのか。
nakaban さんからの絵、そして便りを大きな励みに、曲を作っていきます。

これからも、お楽しみに。
アルバムは秋にリリース予定(目標)です。

morning dew

2024.7.17 – digital release
jacket artwork by nakaban

雫からかたちをかえていく水滴のたび
そしてあくびのはなし

画家そして絵本作家の nakaban さんが、素敵な、そして謎めいたジャケットを描きおろしてくださいました。

配信リンク
Apple Music, iTunes, Spotify, Amazon, etc.

リリースニュース
ちょっとしたセルフライナーノーツも書かせてもらいました。

igamono

拙者は伊賀は桑町の生まれ。だそう。

なにしろ記憶がない。生まれて数ヶ月で近江に越したよう。

先祖は甲賀系なので、いずれにせよ忍者にはゆかりがある、と思い込んでいる。

普段、極端に運動神経が悪いのは、何かの間違いだろう。

常滑でのカフェ公演の後、西に向かう。

三重に宿を取り、翌日は菰野町から甲賀を経て、伊賀へ。

いなべのみずべが、とてもうつくしい。

いつもの nest。この後帰り道に、鹿のお尻と後ろ足を見る。撮り逃す。

どこでも飛び出し坊やがいる近江国、甲賀では忍び坊や。蛍光色で全然忍んでないのだが、黄色は意外と保護色になっているのかもしれない。

この後伊賀に入る。

俳聖殿の巨大さに驚く。木々から全貌を現すと、右後方にはお伴のごとく、避雷針。
そりゃ、これに雷落ちちゃたまらないわけだが。

芭蕉翁
おともせしかな
雷電針

なんと、子供の頃部屋に飾っていたのと全く同じ三角ペナントが、まだ売られている。
変わったのは消費税だけ。


そして富田林へ。

台湾から来日している Cicada をどうしても観たかったのである。

すばるホールでのプラネタリウム音楽会。すばらしい。

常滑でたくさん鹿の剥製を見、菰野町で森に飛び込む鹿を見て、

シカーダを堪能する。オヤジ冥利に尽きる。

(ただし cicada とは蝉のことである)

Cicada のメンバーに、プロモーター、ハーモニーフィールズ小巌さんのご厚意で挨拶させてもらう。

映画「ある男」が TV 放映されているのを隣の部屋で聴いてて、「この音楽は… Cicada…?」と思ったらその通りだった、という話をしたら、とても喜んでくれた。(僕はこの映画の予備知識がなかったのですよ)

才能あふれる若者たちの前途に期待。日本もだが中国でも公演され、これからも文化の架け橋であらんことを。

帰路、日本非売品の CD “White Forest” をリピートしながら、雨のドライブ。最高。

この旅の唯一の心残りは、水口かんぴょうが手に入らなかったことである。

それで甲賀に寄ったというのに。

(実際の日付に公開日を変更しました)

SUPER ME

sugar me こと寺岡歩美さん。

なんと4枚のアルバム連続でベース参加している、これって結構すごい。

どちらかというと、僕にはあまり縁のなさそうな、光の中で表現し続けている方なのだが、これも不思議な縁というものだろうか。

1枚目は一族の集まり。甲賀に戻っているとエンジニアの molmol さんから電話があり。
翌日、手に入れたばかりの愛器を転がして池袋のスタジオへ。曲はセルジュの couleur café.

2枚目は Dave さんのジャズフェス、青森に向かう前日。Babi さんの凄まじいアレンジ。

3枚目はコロナの中のリモートレコーディング。R4001 sound.

そして4枚目は、浜松へ弦楽四重奏を観に行った帰り途。”ドーナツホール” にまつわる詞に驚いたり。

絶妙のタイミング(…といっても、僕にしかわからない)でオファーしてくださることもあり、
オルタナの中のオルタナ(どのクラスタにも属さない)である僕としても、できるだけの事を。
得意な事、チャレンジなこと、たまには空回りもあったかもだけど。

今回は一発録りがメインということもあり、
全編アコースティック、縦と横のベースを弾きました。

中でも気に入ってるプレイは “CANDY”。

アルコを織り交ぜた “あなたの神様が”。

もちろん、”Little Girl In Me” も “東京タワー” も、そして未参加なれどトップとラストを飾る二曲も。

歌世界も空間もすてきな、一気に聴けるアルバムです。

メンバーのアイデアや、的確な音選び、そして、不思議な残響感もいいんです。

広く聴かれること、願ってます。

そして4.13 – 六本木アークヒルズカフェ、Live、お楽しみに!

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