カテゴリー: poetry

六月の詩

新月に。

タイトル未定


どんな理由で まわり出す
指さきから 衣まで
うたうたいに そそのかされ
眠る前の ざわめき

泣きはらした 蠍をなだめて
夜の刺を ほどく

霧の向こうに うかびあがる
越えられぬ 滝
風を我がものに したいかい
それなら 夢をみよう

朝日が 大きな
あくびで 見届ける
たったひとことで トロけた
あたりまえの 自由

最後まで 味方になってくれる
その瞳を 信じてみよ

くらがりも まぶしさも
きみは みてる
広がる空は だれのもの
翼で 問いかける

心は底が 抜けても
うかび あがる
明日は理由が みえなく
なっても やって来る


Word & Music: Ray

June 8-10, 2021

後日リリース
その前に題名決めなきゃね。


6.17
タイトルようやく決めました。

Trojan Wheel

きづけばろくがつ

月をまたぐ。

嘘のような快晴の June

日没に間に合わず人のいない海へ

世の中のツールの進化に少しついていこうとするが
たくさんはできない

そんなことはこの水や砂は気にしていないようだ。

先月は新しいのも古いのもたくさん曲をこしらえた。

足りないことばかりだが、どうせ過ぎていく時間だ。
繰り返せることは繰り返したい。というか音楽は繰り返すことだ。

それがテープなのか絵巻なのか、フットスイッチかループボタンなのかの違いは
たいしたことではないだろう。

少しだけ、先日の新曲について記す。

シナモンニッキロール、このタイトルがとても気に入っている。
ニッキの英訳を調べても Cinnamon としか出てこない。だがシナモンは木の幹から、ニッキは根からという明らかな違いがある。

ニッキといえば生八ツ橋で、僕も昔はよく食べたものだ。
未だに、老舗同士で訴訟が続いているとは戦慄に値する。

どこが元祖でも都でもいいじゃないか、と僕は思う。住めばそこは都だ。

東京である必要なんてとっくにない。大津だって紫香楽だって、かつては京だった。

負け戦とわかってても認められない大人たち。僕もそうだろう。

泥を目指してドローに持ち込もうとするボブ・ドロー。
若くして脚光を浴び、長年姿を消すも、すてきな爺さん音楽家として復活した、憧れの人。
一度だけ真前の席でライヴを観れたあの時間。

ロックのピアノといえばあの人。ニッキー・ホプキンス。
全然追ってこなかったけど、大好きなあの曲もあの曲も彼が弾いていた。

少しは見習おうと、最近は彼の曲のイントロのアルペジオを練習している。
ああはなれないけど、ね。

いかん、脱線というか、本線が尽きない。

あの曲は、駄洒落の箱です。決して不届きなものではありません。
たぶんね。

シナモンニッキロール

今日は三日月
まだ太陽がマブくて見えないけど 詩をフライング

仮題 “nikki rag” または “cinnamon nikki roll”

-5.22-
録音しながら推考書き換え。真理省の命により黒塗りです。

-5.26-
固まりましたので、あらためて こちら に。


しわがれたその「め」はどこを目指す
しわがれた烏が窓をよこぎる

カーカー
おとなは どこを目指す

しわくちゃの夢をここで見せたいよ
しわくちゃの蛹も羽ばたいてるうう

うーうー
ここが勝負 誰のしょうぶ

塩辛いなぎさで踊り出す
しおみざか渚で踊り疲れたよ

なっとく
すかさず 説得 あわれむうた

取り込まれた足取りで取り急ぎ
渡し船を渡さなきゃ私帰れない

ふっ ふっ
だれが きえたか もうわすれたか

しわくちゃのフィルムで悪夢を観せてる
しわがれた声においら腰を抜かす

ビリッ ビリっ
ものの 見事な 日曜日

またとない機会だよ君と話すには
近づいた詐欺師にはくらわせよう

カモン かるっ モンタルベール
30 グラムの メンタルパンチ

誰もが最後は笑いたがる
泣き面に蜂は襲いかかるから

ブーンブーン
ほんとかい 違うでしょ たぶんね


曲はもうできてて
あとは録音だな

Words & Music by Ray
May 15, 2021

3つの豆がとどく

釣られて
これまで参加した曲や作った曲を紹介したくなることがある

リッケンバッカーを使った曲、と思ったのだが実はあまりない – 後述する –
が、これはいい音で録れてるし(自分のミックスだが)、納得がいってるいい例だ。

Africa Again /  Ray with Rie Aoqi (flexlife)

というより、この曲はベースがどうのというか、色々と思い出深い。

この歌詞はどうやって書いたのだろう、と、自分の SSD を検索したが、ヒットしない。
発掘していくと、文字化けファイルが数個見つかった。15年も前のファイルだから、当時使ってたアプリがもうないのだ。

たしか AppleWorks っていう、Apple 標準のアプリだけど…

ただこういうときも救出方法はあるもので、ブラウザで開いたり色々やってると文字列が現れた。
歌詞、その断片、やりとり、参考メモ、などなど。

それこそ発掘の末に歴史が明らかになったのだが、この曲自体も歴史をテーマに、というか歴史探検家をテーマにしたものだ。

多分読んでもあまり意味はわからないと思う。けどこれが詞。

Africa Again – lyrics

今から思えば、言い回しなどに精査の余地はあったかもしれない。
折角、青木里枝という素晴らしいアーティストと一緒にできたのだから。

だけど、こんな変わったのを、面白がってやってくれた彼女に、マジで感謝している。
人に、自分が書いた詞を歌ってもらうというのは、難しいものだ。
自分のバンドやグループでもそう思ってきたし、逆に、その前後にやってたデュオでは、一緒にやってて大笑いしてくれたり、コーラスしてくれたら、いい詞なんだ、と思えたり。

りえんぬは、「何回も、それこそ何回もコーラスを重ねると、面白くなる」
ということで、それを実践してくれた。実際ここでも、「コーラス」部分は結構なトラックを重ねています。

マニアックの極みではあるけど、であるからこそ、楽しんでください。
みっつの豆が届いて、こんな音楽になったのさ。

当時は、「サポート」の、セッションの仕事も少し増えつつ、意地でも徒歩と地下鉄でベース運んで行動してた頃だ。

とはいえそういうのにも疲れてきて、もっと自分の活動をしたくなってた。
まあここ数年と似たフェーズかもしれない。

自分のグループも再開しつつあり、作品を録っていこうと色々画策してた。

アメリカからひきづってた ADAT のマルチデータがあって、その4曲を形にしなきゃなぁ、というので、この曲にりえんぬ語りと歌を入れてもらえば相当面白いだろうな、と、書いたものだ。

てなわけで、バンドの録音は1999年 Boston。友人 Ramsey と Manuel と一緒にトリオで一発録り。
その後、どうやって完成したものかと、6年寝かせていた。

(この後、他の3曲は寝かせ続け、2020年にようやく2曲を形にしたところだ。まだ一つ眠っている…)

で、このセッションで唯一 Rickenbacker 4001 を使ったのがこの曲だ。Factor Bass もいいのだが、やはり Rick の野性味は段違いである。


Rick 4001 は僕が一番好きな楽器だが、これを使ったベストプレイのうち数曲は、そもそも流通していない。

その一つはハミングキッチンの「アヒルグライダー」。これについてはまたの機会にしよう。その前にストリームしてくれないだろうか。

May Seventh

grace behind the word

2018年のミニアルバム river silver [side a] 収録曲
リメイクの一環として再録音しました。

曲と詞を書いたのは’04年、自分の中では常に現在系の曲です。

あまり現在系であってほしくない でもあります。だがこれは続くでしょう。

2021.5.7に。

peace.

あめがきこえる

なかなかの雨が降ったので、午後11時11分
こちらを先にリリース。

昼間にマークキングの話をあれだけ書きながら、まったく共通点のない曲です。

4.4 雨の日に作った、というかできた、双子のひとつ。
その後なかなか雨が降らないので、梅雨までお預けにしようかとも思いましたが。

今回はスペシャルゲストとして、「傘をさしながら iPhone で録った雨音」を加えました。


さて、今後はある形態を実行してみます。

僕はやりたいことが沢山あるので、ときどき Bandcamp を使って、
コアな形ができればラフでも曲を発表していきます。

こういう曲は100円以下に設定しますが、
もし「面白い、発展させて欲しい」と思ったら、ぜひご支援をお願いします。

いただいた収入がラインを超えたら、もっと時間と手をかけたり、
それをギャラにして、他のミュージシャンにお願いしたりアートワークを作ってもらったり、グレードアップの原資にします。

グレードアップした曲は基本、差し替えます。
凄くクオリティが上がれば価格は少し上げますが、
それまでに購入された方には、新しいバージョンも差し上げます。

という仕組みです。

僕には素晴らしいミュージシャンやビジュアルアーティストの知人がいますし、
コラボもしたいのですが、スポンサーもマネージャーもいません。
どんぶり勘定していくよりは、こういう形をとってみたいと思います。

十六夜

満月ですが曲はまだ出しません
かわりによこくを

近日

ダイナみっき

あめがきこえる

これらは両方

自動記述曲

えらそーに書いてますが、
何も用意せず、即興で作った詩と楽曲です。

ジャケその他は
変えるかもしれないし
しばらくはこのままいくかもしれません。

さて
いつになるやら
たぶん GW 中に Bandcamp にて

ストライプの新月

卯月新月

ひさしぶりに

よくわからない 詩をかいたので

ファンクにしました。

まずは詩を こちら に掲載します。


現在、ベースと声だけのトラックがあって

音を足すかは考え中ですが

このまま聴きたい人いますか?

と虚空に問うてみる

バタフライギターと韃靼海峡

Blinking News

Apple Music で歌詞表示できるようになりました。

リアルタイム表示はもう少し待っててくださいね。

これから綴るのは、この曲について思うこと、のいくつかです。

どうしてぼくらはこんなに
ニュースに左右されるんだろう。

朝から晩まで、画面や紙上でパフォームするニュース。

あるものは煽り、あるものはそうでもない。
あるときは魅力的、あるいはそうでもない。

誰かを礼賛し、貶め、
夢中にさせ、無関心にさせる。

何かの本質に訴え、違う解をチラ見せ、
希望と向かうべき道を見せ、抗えなくする。

そんなもの、どうでもいいじゃないか、
とも思う。少なくとも僕みたいな人間は。
しかし、そう思う僕も含め、みんないつもニュースに踊らされている。

報道というのはたぶん、人類が生まれたときから続いている。
仲間を引き寄せるために、身を守るため、族を形成するため、権力を守るために。
マスメディアと逆の存在に見えた SNS にもすでに大量の広告が投下されているし、
そうでなくても、投稿する一人一人が、すでにニュースを担っている。
そして、書く人も読む人も、右往左往しつづける。

観測気球を飛ばしてるつもりで風に飛ばされてる。
ゴーグルの枠の外に大事なものがあることを忘れてる。
柱につかまっているつもりが柱ごと動いてる。

一方で、ニュースとは単なる情報ではないとも思う


試作ジャケットのひとつ

ぼくら自身もニュースみたいなもので
この人の言うことならと誰かをフォローしたり
逆に口伝えで出来たイメージとかそんなんが一人歩きしたり

現れては連鎖し 迷惑扱いされ
攻撃しあい 感動し 消えていく
物を買わされ 自発的に志願させられ
実際ニュースがなんであるかは
よくわからない


水に水が引き寄せられるように

僕らに、情報としての素子が沢山あれば(あるはずだ)
それは毎日、この瞬間にも流れる情報に反応してしまうのだろう。

音楽にもニュースの側面がたくさんある、あったと思う

レコードで聴いて憧れた言葉、解体してみたらどうだろう。
フロンティアの意味もドライブ・マイ・カーの意味も、変わりつつある。
君を失う、という意味もだ。
ひとりひとりが目を開ければよかった時代から、
目を閉じないと視覚が焼けつくような時代になった。

スクリーンセーバーが必要なのは画面じゃなくなって、
僕らの脳のシルバースクリーンだ。

だから、結局のところ、つきつめることはできない。
光がブラックアウトするのか、闇がホワイトアウトするのか、

その間を瞬きながら生きるのが僕らだろうし、
これからも騙し合いは続くだろう。
どうすれば感じとれる?

誰かがどこかに書いていた。四次元の次にあるのは、「情緒」だという。
たしか、谷口江里也さんだったと思うが、どの本か思い出せない。
情緒と情報、どういうかんけいなんだろう。

どういうかんけい、って、身も蓋もないけれど、
きになってしまう、そいうこと。

てふてふが渡る。

誰かのバタフライギター
が。

Lakeside Camp

あらためまして、4月3日土曜日。

米国時間4月2日より、Bandcamp ではミュージシャン支援プログラム
Bandcamp Friday が開催されています。

僕はちょうど半年前に発表した Quick & Slow のリメイク版をリリースしました。
前回はギターを4本重ね、コーラスも沢山入れたバージョンでしたが、
ベースはそのまま、はじめて生ピアノを弾いて、
ギターはベーシックトラックだけにしてボーカルも一本だけにし、すべて録り直して
すごくシンプルにしています。

Bandcamp Friday はあと2時間弱で終了するのですが、
もし興味あったらぜひアクセス、フォローしてみてください。

この他にも、現在6曲をリリースしています。

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