Africa Again

河をくだれば 最初の人類が歩いた場所
渇いた大地から聴こえる声は 今も無邪気だ
「それはとがってるよ」「温厚だよ」「目が青いよ」「腹黒いよ」「ラフェット」「ネーホル」
栄華を誇った国や 天空の逸話 なんでもない やくそく
街はすでに 地に沈んだ ききあてろ 風より速く 耳を立てて

キミハナイマ マタアフリカヘ ホシトチチュウノ マタアフリカヘ

ハインリヒがころげまわっていると みっつの豆が届く
「見つかった」という知らせに かつての名探検家は かるい胸騒ぎを覚えた
五大陸のあらゆる遺跡を解きあかした彼も 自分の魂を解きあかす事だけはかなわなかったから
今も名声と記憶を壷に入れて埋めようとしていたが
見つけても見つけてもあらわれる謎が 彼をきっと休ませてはくれないだろう

ワラワワラウ スガタケスマデ カフリカラバ ソラトンデイケ

巻き上がった書物を広げると 黄金の女王がいた
うっとりと眺めていると 眠りにつけない彼女は語った
「私は水路を作ったが、程なく国は滅びた。水はそこで止まっている 辿れ」
「マンギデム」

ココホレ ココホレ キコエル キコエル

黄金 ダイヤ 黒檀
獲物に湧く人々の狂乱を後に ハインリヒは地図の外に出た
インソムニアの女王が言ったとおりの河
隣には煙をもうもうと吐き出す工場があった
誰もが磁石を捨てるその地で 新たなパピルスは生まれる
溢れんばかりの水は突然ふっと消えた
「ここよりカーボン14は地中へ」マグネットが回る
水は全ての現在を過去に送り続けているのだ

キミハナイマ マタアフリカヘ ホシトチチュウノ マタアフリカヘ
カフリアカラバ ソラトンデイケ キミハナナイロ マタアフリカヘ
ワラワ ワラウ スガタケスマデ ワラワ ワラウ ソラトンデイケ
カフリアカラバ マタアフリカヘ キミハナノハナ マタアフリカヘ


words & music by ray
September, 2005

mini album “Fibrout / Ray + Maia, Rie, Madoki”

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