カテゴリー: hikari

こんなに若くして

命を張ってあの事故に立ち向かってくれた吉田所長が、亡くなってしまった。

もしかしたら吉田さんは、現場である福一の事故収束だけを見ていたのかもしれない。
でもそれはどう考えても、日本に住むすべての人を守る行為だった。あるいは、北半球を。

ぼくはこの国の本当に多くの人と同じく、この方の死を悼むし、
本当に心の底から、ありがとうございました、と言いたい。

そんな日に、病因と被爆の関係の無さを主張したり
津波対策の不備の責任の話を出す人々がいることに
心の底から、がっかりしてしまい、寝付けない。

それは、ニュートラルにバランスを取ることではなく、
利害を天秤にかけることだ。
とても恥ずかしいことだと、ぼくは思う。

津波対策を先送りしたのは誰か、ほかにもっと大きな人たちがいる。
それは、今の首相の第一次内閣だ。2006年12月13日。

質問*
答弁*

こんな夜に、そんな事を思い出させてくれるな。わざわざ。

どうか、ゆっくりとお眠りください。
吉田昌郎さん。

同じ58歳で旅立った清志郎さんがそちらにおられます。
わいわいやってください。

眠れぬ夜は、僕らが見張る番なのでしょう。たぶん。

* というか、議事録を消さないでくださいよ、国権の最高機関たる衆議院…

Patti

金沢の白鷺美術の二階、その日の控え室の一角にあったバスドラムのヘッド。

1月に来日したPatti Smithのコーナーでした。

左上のインタビュー記事を読んでいたのだけど、しびれた。

「絆」や「富士山」を言うにも、ほんとはこっちだろ。

日本ではこういう言葉が、人の目を逸らすために巧みに使われる。
いや、アメリカも大いにそうだろう。だから外からの鋭い目じゃないと本質が見えないことがある。

そうやって、人は助け合うのかな。

shirasagi

今日はこんな素敵なところ

塀から設営中の会場を見ているとダンゴムシ

「ダンゴムシのいる風景」がなかなか撮れないので虫と再演交渉したものの

やがてあきらめて他の虫を探すと

いた…

エスカレーターをのぼったら、そこから2階へ

お誘いを受けて、奏者たちで観劇。
日曜の日本橋はある意味トライベッカ。

エスカレーターで6階まで2度上り下りし、
そこから歴史ある階段で2階に上る。

尾崎紅葉の「金色夜叉」が未完だったことも、
小さいころ祖母がよくテレビで見ていたこともはじめて知った。
来年の今月今夜のこの月を…って台詞。

未完故に色々な解釈で舞台/映像化されているようで、結末は衝撃的。

貫一の「夢」の中で心情の裏の裏まで暴き出し、そして本意を隠して「この世を去る」
水谷さんの満枝は凄かった。

その夢の中、互いに良く知っている筈の愛子と宮が、初顔合わせのように振る舞っていたのが
「これは夢」だというヒントかな、後から思えば。

「女は月を指差しながらも、月ではなく自分の指先を眺めているものだ」
「馬車に揺られて通う舞踏会ではなく、夫が曳く人力車で向かう花見の方に真の幸せがあるとなぜ気づかぬ」

…(記憶があやふやで台詞は違うと思うが)深い…

マイクを使わず全くの地声で二階席の端まで聴かせる、観せる役者さん、
別次元の人たちだと改めて思う。

 

劇場を出ると6階に戻っている。
宝石店、時計店 …
あまりこないエリア。

ふと飛び込んだフレーズ
「松坂牛」
目を疑う。
ショーケースを見ると
時計バンドのブランドが「松坂牛」だそうだ。
世の中いつのまに。

帰りは、エレベーター。

魚群探知機

日本、フランスの最高権力者がどう考えていようとも

これからの日本人に必要なものはポスト原子力のエネルギーであり
シュールな原子力夢から醒めた翌朝の後始末だ

そして2年間で物事を忘れるという旧・日本人類からの進化だ

フランス人はどう考えているのだろう

これだけ真実が速く伝わる現代は
これだけ嘘も速く伝わってしまう

薄く、広く、何度でも
話題を変えて、どこからも

端末に向かう僕らは、末端だ
勝者のつもりが敗者になっていることに
気づかぬ鏡の世界の住人だ

だけども、時折そこから少しでも離れてみれば
何がおかしな流れなのか、自分はどの流れを作って生きるべきか
わかるはずだ

時に魚よりも愚かな人類だけれど
もう魚群探知機に追い回されずとも、生きられるはずだ

そう思う

明日も末端となり、人類となり、生きよう
おやっすみん

雲灯と葉隠れと雨

電車でiPadを見る人への違和感。

これって、固くてつるつるした平面が、人間の顔面近くにあることへの違和感なのかな、と思う。

本とどこが違うって、固さが全然違う。

ハードウェア感が段違い。

いくらソフトケース付けてても、曲がりもしない平面で本読むのって、やっぱ無理じゃね?

いくら中身がソフトウェアでも、実態は固い固いガラス。

みんながどこいくにもガラス板を抱えているんだから、あぶなくてしょーがねぇ。

早く、曲がるiPadはできないのかな。

この照明、アイデア(というかイラスト)好き。

だけど、カタチに実現させたというムービーはもうひとつぐっとこなかった。

最初のオーバーレイの字幕とかも、もうちょっと、ゆるく画を見せてくれたらいいのに。

実現させて欲しいのは、てるてる坊主みたいなヒトの方かもな。

うそと光のはなし

光はうそっぽく
ゆっくり

まどを なでて
入ってきた

まほうをかけられた
午後の列車は
うっとりと
人をのせる

マスクばかりの
冬だけど
この部屋は
あたたかい

光はまだ
おどってる
南向きから
東へ

誰かの湖が
やってくる

つかさおさむ

「ペペペペラン」の画を描いたのは司修さん。

全然意識していなかったけれど、色々見たくなる。

「影について」なんか素敵そうだ。

星の下で

2013年。

今年はとても静かに始めるけれど
音楽をいっぱい奏でようと思っています。

コンパス

いつのまにか
右だった月が左へ。

そんな2012最後の二時間。

虚しいなぁ
嘘だったんだなぁ
暖かいなあ
風なんだなあ

美しいなあ

全てを憶えれば
全ては忘るる
そう言わずにいられないんだなぁ

そんな年末

色々な人に感謝

色々なひかりに感謝

煙に感謝

たぶんできる

来年、また、もっと。

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