カテゴリー: mono

パーカータイマー

パーカータイマーが近づいている。

字面にするとなんとも間抜けなこの言葉、
もちろん認知されてはいないし、まして英語圏ではありえない。

‘08年の日記で「スターバックスタイマー」と記してあったので
その流れで思いついた。

共に、「ソニータイマー」のもじりだ。

さて

小生にもいくつか、お気に入りの服がある。
決してオシャレな方ではなく、むしろファッションには滅法弱い方だ。
近頃はコロナでその本性が露呈している。

そんな私でも、お気に入りのパーカーがいくつかある。

これらはいつのまにか姿を消していく。

たぶん、着れなくなって、だと思う。泣く泣く処分したような記憶が
うっすらある。
(私の記憶はとても曖昧で、そのうち閣僚になれるんじゃないか、と思うぐらいだ)

中目黒の高架下にあった Riding High の、後ろだけ黒セーターみたいなパーカー。
湾岸スタジオに行く途中にサブとして買った、なんでもないけど千鳥格子が使いやすかったユニクロパーカー。
なぜかどれもグレー。

今回犠牲になりつつあるのは、栄で買った Replay だ。
ミュージカルのサウンドチェック後にふらっと買いに行ったのだと思う。
黒とさんざん悩んで、これもグレーにした。

今年も出番か、と着出したら、どうも袖のあたりがおかしい。

穴が空いている。しかも日に日に穴が成長していて、切り取り線の予感すらある。

ある日、長めの袖がぽろっと取れる。

想像するだけでおそろしい。

またか。でも8年着たから、いいのか。
パーカータイマーってことか。

解せないな。しかし。

先と後

写真を撮ったりいじったり、ということを
久しぶりに少しだけやってみる。

いつのまにか、世の中からは一眼レフが消える動きになっているらしい。

結局買うことはなかったか。あるいは、ずいぶん先になって、手に入れたりすることになるのか。


「先」が「向こう」か「手前」か

考えだすとわからなくなるときがある。

before, in front of, ahead,

たとえばアメリカでタクシーに乗せてもらって
「あの車の前に停めてくれ」という案内人と運転手のやりとりを観て、伝わりにくいなと感じたり。

「向かって右、左」もそうだ。わかったようで、わからなくなる。

「先」は昔でもあり、これから先でもあるしな。

fragile

ずたずたまで壊れてしまったものを、再生。

危険であっても、生きようとする力が出る。

そう感じられるのが、いとおしい。

せめて心の中だけでも。


そう思い、いい力を感じながら過ごした昨日だったが、

最後に。…いかん。

それはもう、それはもう。

鉄の事情

フライングパンを
火にかけると

水が痙攣
するわけだが

期待なのか
諦めなのか

そのへんの事情は
わからない

バルトリーニの合う楽器

久しぶりに活躍してくれたので、仕舞う前にお疲れを。

次はいつだろうか。

Lakland のベースは Guitar Center で初めて触った時から
鳴りも音も衝撃的に好きで
なんだかんだ言って足掛け4本使った。

Bass Magazine の企画で曲を書き、その場で借りた 55-94 を CD に収録したことがあるし
(その時もらえればよかったが、そうはいかなかった)
CHEMISTRY さんの Space Shower Live 用に買ったものの、その後のツアーではメンテに出したまま調子が治らず、返品してしまったこともある。
(スペシャ本番での音は、最高だったことは言うまでもない)

その後も一瞬、激しく鳴るのを持っていた。
Arashi さんのレコーディングに間に合わず、引っ越しもあって手放した。

赤、ナチュラル、赤、ナチュラル。

一番長く持っているこの楽器は、倉木麻衣さんの収録用に急いで買ったもので
もともとは MINI の車みたいなモスグリーンだった。
だけどピックガードの形が気に入らなくて、その五年後に図面描いて作ってもらった。
オケピの仕事で、誰も観てくれないのに、なんで気にしたんだろう。

その一年後、大橋トリオさんのホールツアーが始まった時に、白に塗り替えてもらって、
数年経ってから、それも剥がれてきて(極薄のラッカーだったので)
オイルフィニッシュに変えてもらった。

この楽器に限らず色々とやってくださった愛知の職人さん、お元気だろうか。
また色々お願いしたいのだけど、様子がわからない。

TV にもビデオにも YouTube にも割と映ってるし、Rec でも CM でも。
見た目はそんなに派手じゃないけど、ほんといい仕事してくれる。

Bartolini のピックアップがこんなに合うベースも珍しい。

昔はこのメーカーの PU がどうしても好きになれなかった。持ってた5弦も、友人のジャズベも、知人のジャズベも、また別の知人の… 要するに、素直にいい音だと思ったことが殆どなかったのだ。

とても評価の高い PU なのになんでだろう、いい音しそうなのに、なんでこんなにタッチと出音が合わないんだろう…? と相当悩んだ挙句、Ibanez の MC や Rick や Factor と出会い、そっちに行った。

Bartolini だけは、自分とは合わないんだ、と結論づけてから何年か経って、Lakland だとオッケーということを知る。

なんでだろう。楽器本体の鳴り方と相性がいいのだと思う。それまで他の楽器との組み合わせで感じた、自分のタッチと、欲しいアタックやボディの位相のズレみたいなのがない。Lakland の方がずっと後発のメーカーだし、Bartolini 側でこれをリファレンスとしたわけでもないだろう。不思議な偶然、かもしれない。

プリアンプやEQもいいのだが、前述のように、パッシブでいい音がする。出力は低くなるが、ほんの少しのタッチが、生きてくる。

あとこの楽器、デザインが、かわいい。コントロールの配置や、楕円のブリッジ、カッタウェイの丸さなど。

Dan Lakin やっぱりすごいな。

gi

こおろぎ に ねぎ

何故打楽器には「ぎ」がつく

撥折れたまま 半年前から座する

かえるぎろ に

聞いてみたい わからない

すぴーくす

どんなにヘッドフォンでいいと思っても

たまのいいスピーカーでいいと思っても

カーステでいいと思っても

iPhone のスピーカーでダメダメなとき

なかなか立ち直れないものである

常にそうなのだけど

道具

5弦ベースたちが久しぶりの出番。

ライヴ要員みたいにずっと使ってきた Lakland 55-94、録音でも割と残っている。映像もか。

先日電池を抜いたままだが、パッシブが、またいい。彼ら Dan Lakin と Hugh McFarland の作った楽器はやっぱり作りがしっかりして、鳴りと安心感が違う。

Dan は2010にメーカーを譲って以降、自分の名で JB や PB を作っているけど、知らないうちにスタッフや工房がまた変わったようだ。
いいデザイナーとクラフトマンがいれば、いい楽器はできますね。

僕はおそらくもうベースを買うことはないけれど、興味ある人、機会あったらチェックしてみてください。
(というか昨年から Dan Lakin Bass は何も更新されていないけど、大丈夫なのか…?)

そんなんで、楽器もそうだが大事なのはプレイの中身。

曲にしっくりくるには、いろいろな要素がある。
掴みたし。とらえたし。

降りる駅の数

シンプルなボタンって使いやすい

と思ったら大間違いなことが多い。

入力端子が沢山付いているディスプレイや

ヘッドフォンを沢山挿せるオーディオ機材で

切替ボタンが一つしかないとどうなるかというと

入力1 -> 2 -> 3 -> 4 -> 5 -> 1 -> 2…

HP1 -> 2 -> 3 -> 4 -> 5 -> 1 -> 2…

というリニアな現象が起こる。

実際に挿しているのはそのうち2つかせいぜい3つだ。

さて、こういうボタンはたいがいスタイリッシュなので

押しにくい。

どうなるかというと、入力3にしたいときに

入力1 -> 2 -> 3 -> 4 -> 5 -> 1 -> 2 -> 3 -> 4 -> 5 -> 1 -> 2 -> 3

(1から3にするぞーおー行きすぎたー何番まであるねんーおー手前やーまたかいなーえーおいーやっと3になった)

ヘッドフォンを4本挿せるうち2本しか使わなくてそれらを切り替えるとき

HP1 -> 2 -> 3 -> 4 -> 1 -> 2 -> 3 -> 4 -> 1 -> 2

(1から2にするぞーカチカチーおー行きすぎたー何番やねんーおっとまた1にもどったー次こそはーおーまたやんけーええかげんにーおーこれやこれ)

という現象が起こる。私はほぼ毎日こんな調子なのだ。

もしこの説明がわかりにくければ、山手線でいつも目的の駅を降り過ごしてしまう人を想像してください。

そんな人はなかなかいない、というかもしれない。単にものの例えであるから真に受けないで欲しい。

ともあれ私にとっては、ボタンが4つ付いて直接切り替える方が圧倒的に早いのである。

ところが僕は、切替えボタンが4つも付いているような機材は好きではない。
基本的にごちゃごちゃしたものが嫌いなのだ。だがある種の道具は、見かけのシンプルさを実現するために、内側をわざわざ複雑にする。

何がしたいかというと、ワンボタンで切り替える方法を受け入れる代わりに、ボタンが対象とする選択肢を減らしたいのだ。

入力1 -> 2 -> 1 -> 2 -> 1
HP1 -> 2 -> 1 -> 2 -> 1

実際に挿していない端子をスキップできるようにする。そしたらたとえ2回間違えて2周大回りしても大幅に操作速度が向上する。

今の技術ならこんなこと簡単だろう。家電でもプロ用機材でも、こういうカスタマイズは大切だと思うし、なんならこれがその人の毎日を大きく救うことになる。鈍臭い人対策であっても、シビアな達人用であっても。

何か僕は、間違ったことを書いているだろうか。
それともまた、本質にたどり着こうとして大きな間違いを冒しているのだろうか。

linear ain’t straight

リニアビートで眠りに落ちたからには
Paul Simon のリリックで目を覚まそうとする

yMusic とのコラボや Phoebe Snow のコーラス
Roger Hawkins と David Hood のリズムセクションや
David Matthews さんのホーンアレンジに
聴き惚れてたら

My Little Town がじわじわきて
1サビからインタールード
こんな管楽器あったっけ?
カウベルと一緒にリズム刻んでたけど
ふっと消え

洗濯機のアラームだった

食洗機に洗濯機
タイマーに着信
いろんな機械が
たくさん声を出す

彼らも歌いたいってか

Sonic Youth に Washing Machine ってアルバムあったな

昨日窓に張り付いてた
巨大な緑の蛾は

交渉の後どこにいったのだろう

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