カテゴリー: mono

プランターララバイ

沢山採れているバジルの種を植えるにあたって、プランターのトレイがない。

使い続けて劣化割れしたプランターを、よさそうなのに新調したのだが、
あまりないサイズで、トレイがはまらないのだ。しかも店にも置いてなかった。
DIY 店を2店舗回ったというのに。

通販でやっとモノを探り当てたのが昨日。
購入寸前にふと、通販に頼らずに店で注文しようと思い立つ。今日は実行の日だ。

出かけるのはやめ、電話をかける。
ネットで調べた製品名とスペックをしっかりと朗読する。

「ポリプロピレ…」のところで遮る店員さん。

「バーコードはありますか?」

「?」

「バーコードを読み上げてもらえませんか」

…ー…ー…ー

どうやって? いつ人間にバーコードリーダー機能が付いた? てかそれが時代? それより折角調べたスペックを、最後まで読み終えさせてくださいよ。


なんと返答したか覚えていないが、僕はとにかく、寸法と色の略称まで言いたかったのだ。その上でバーコードとやらが人間に解読可能ならば、受けて立とうじゃないか。

「バーコードのところに番号があるでしょう、それを読んでもらえれば私たちはわかりやすい」

この人は番号のことをバーコードと呼んでいたらしい。ともかく、調べた製品名と素材と寸法と色の略称は伝えてすっきりしているので、僕は廊下に出て、数日前に買ったそのミニマルなプランターの側面にかすかに張り付いているステッカーのバーコードの下に分割表示されているナンバーを読み上げる。

というか、これを読んで伝わるのだろうか? こちらが欲しいのはトレイであってプランターではない。

そもそも、持っていないもののバーコードなど伝えようがない。

ところがそこは店員さんはお見通しのようで、週明けに業者に確認をとり、そこからこのプランターに合ったトレイを発注するということになった。ダメなら電話くれるらしい。

よかったよかった。これで送料も節約できた。
おかげで通販ショップならもう到着しているモノが、あと3-4日以上も後になった。
バジルの種播きも遅くなった。

これでよかったんだろうか??


でも、なんだか楽しかったよ。

頭の硬直した人の気分、こういう時にすごくわかるのだ。
自分がそうならないと理解できないことって、いっぱいある。
日本のシステムやマスコミがやばいと言うが、自分もたいていやばい。

そしてそんな人の扱いに慣れた人も、いっぱいいるんだろうな。

すぱいらる

といっても青山にあるビルのことではなく、

これ の続き。MPB のことを書きたいがまた MBP。

どうやら、Macbook Pro 16″ のファンノイズ爆奏は、
AMD Radeon Pro グラフィックボード (discrete GPU = dGPU) を使う時点で必ず起こるようだ。

外部ディスプレイに接続する = AMD グラボに切り替わる = dGPU が発熱 = ファンが高速回転

内蔵の(どっちも内蔵だが) Intel UHD Graphics (integrated GPU = iGPU) で使う以上、発熱レベルはたいしたことはなく、ファンもとても静かだ。
だが外部ディスプレイを iGPU で賄えない。「外部ディスプレイは dGPU で賄う」という想定で、漏れなく過発熱になっているのなら、設計ミスでしょう。

何度失態を繰り返す、Apple。

この MBP はヒンジの部分、MacBook Pro ロゴがある部分に、本体からの隙間がない。
排熱口は背面、斜め下向きに空いているが、これだと熱い空気は抜けていかない。
底の左右に、指を切りそうなぐらい大きなスリットがあって、ここから吸気はたっぷりできるが、上向き排気がないのはやはりおかしい。
防水か? んなわけがない。スピーカーの音に影響か? これはあるかもしれないが、優先度が違うでしょ。

2015の Retina MBP、これもファン回転は酷いモデルだが、ヒンジ部分には沢山隙間があった。
今見ても、デザインはこちらの方が圧倒的にかわいい。ポルシェみたいだ。

このやり方を、2019モデルの底面スリットと組み合わせれば、かなりエアーフローは改善したと思うが、どうしてそうしなかったのだろう。


MBP – Música Popular Brasileira のことはきっといつか。

くろいまど

空き時間に部屋を整理。

あの禁音部屋…とは違うが、ここはとても小さい。

手始めに、仕事相手からずっと借りていたモニターをお返しし、
自前を買う。モニターといってもディスプレイの方。

机が渋滞し、鍵盤も窮屈なのでトレイの自作を思うも、
角置き専用の特殊な机で工作が難しい。ふと、机の下に鍵盤を配置できたとしても低すぎることがわかり、潔く諦める。
ピアノの白鍵の表面は、床から75cm。机にキーボードを置いても75cm。同じ方がいい。

モニターもトレイも何年も悩んでたが、さっさと決めた方がよい。
マイペースに行きたいなら、余計に時間が大切だ。

代わりにモニターアームを買う。これなら机を広く使えるし、
首や肩の負担も減る。

このモニターは、USB-C 接続だけで MacBook に給電もできるので、とても助かる。
言うことなし、と言いたいが、完璧ではなかった。

MacBook Pro、16インチモデルは、外部ディスプレイに繋ぐと突然発熱し、ファンがぶん回る。
煩くてしょうがないから、録音の時には本体のディスプレイしか使わない。すると嘘のように静かになる。

これは僕だけじゃなく発売当時からずっと言われてることだし、先日 maba くんも言ってたから、やっぱ不具合なんだろう。
Apple が認めるとは思わないけれども、フラッグシップモデルでこれって、ちょっとないよな。

ファームウェアで解決だろうという話があったけど、その後何も聞かない。
たぶん M1 Mac や Big Sur を優先して、近過去はすぐに切り捨てなのだと思う。
レジェンドは大切に、レガシーはないがしろ。何かの縮図だ。*

と、文句を書きつつも、これはなんとかなる。

ところがもうひとつ、USB-C の同時給電、やはり落とし穴があった。
Audio I/O からスピーカーで鳴らすと、ノイズの嵐。なぜか、ヘッドフォンではノイズレス。
電源分けてるのに、グラウンドループか。

試しにディスプレイの電源を落とすと、ノイズは消える。完全に USB PD のせいだ。
昔から、新幹線で iPhone を充電しながら音楽を聴くとノイズだらけになったりしてたから、
だいたい予想はしていたのだが、このモニターは何の対策もできていないようだ。
一番信頼していた、日本製。

仕方ないので、巨大な白いアダプターを復活させる。ノイズは消えた。

いつまでたっても、何かしら欠点があるシステム。でもこれでやっていこう。



* MacBook Pro の熱暴走については このサイト が一番はっきりしてる。
排熱設計の欠陥。だから eGPU を買えば解決って、完全におかしなスパイラル。

リコールにするべき。

Blue Valentines

昨夜。思うところあって海岸をドライブし、
若干の胸騒ぎがしつつ帰宅、風呂から上がる。

東北では大地震。

こちらは無事であるも、当地の惨状と不安を思う。
関東も広範囲で停電だったらしい、とはいえもっとも大変なのは福島の人々。

どうか余震が早く収まり、人々が無事でありますよう、充分に眠れますよう、
コロナから人が守られますよう。

ごく型どおりの事しか書けませんが、本当に。


そして原発がまた暴れないよう。

まだ原子力緊急事態宣言継続中にも関わらず、
オリンピック誘致以降、ほとんど報道されなくなってしまった1F、
そして日本の沿岸に今も林立する原子力発電所や核施設が。

日本は、3.11から生まれ変わることができた筈なのに
そのチャンスを何度も逃して今に至る。

だが、辛いことの連鎖も
まだ間に合うという啓示であると思いたい。

ここだって、明日は我が身と常に思っている。
だけど、生きているうちは精一杯、何かを見出していたい。


物を持たないということ
最小限持つということを考える。

災害は物をため込むことの危うさを思い知らせたが
たとえ災害なくとも、墓場までは持っていけない。楽器も、宝物も。

むしろ、そうなったら他の誰かに使って欲しい。
まだ譲る気はないけどね。

楽器はたしかに人と一体化し得るが、人と楽器は別の命を持っている。
いい楽器の命は、一人が奏でることができた音楽よりはるかに長く続くのだ。

戦争さえなければ、だ。

人は物やクラウドの力を借りるけれども、それは自らにスパークを起こして
何かを見出し形にするためだと思う。

それができるまでは生きねばならない。やらねば。


舞台演奏をしないからといってやることがなくなるわけではない。

むしろ、音楽に向かう者としては、より多くを感じ、より実践できる刻でもある。

限られた時間であってもどう使うか。

朝思いついた曲ができたり、朝、気になった曲が、一日の終わりには弾けるようになったり。
それは誰のためでなくても、たとえ聴かせる人がいなくても。

大学の先輩も好きだったあの曲が、こうすれば弾けるんだと気づくこと。
音楽が自分の身体に乗り移る。それはどれほど大きなことだろう。

転写。この世の身は仮の姿。借り物。なにかがなにかに、のりうつる。

ギターで弾けるようになれば、それはベースに乗り移る。
一方で、ベースはたった4本の弦でも、成り立つ楽器でもあるのだ。

音楽の可能性はひろい。

競争心や上昇志向がなくなって、それから本当の成長だ。
それを実感できるのは、幸せなことなのだ。∞に。


走る。

スキニージーンズ、ぎりだが辛うじてストレッチ。

あの感じを思いだす。振り子。

体が左右に揺れる感じ。小学生の頃掴んだ感覚。自分の波を、超えていく。

思い出した。やっと。

いける。
いろいろなことを身体や脳が思い出す。
いけるかもしれない。
自分として、ということ。

そんな幻想を、しかし、かすかなれども、確かに、感じた二月十四日。


『トーヴェ・ヤンソンとガルムの世界』も、ついに読み終える。

すると。これから読みたくなるもの、だらけなのだ。


表題はもちろん Tom Waits。

これを初めて聴かせてくれた人。その後想像もつかないけど、元気だといいな。
あれも震災の年だった。阪神淡路大震災。京都のスタジオの面々。

僕は、元気で、やってます。いろいろ、あったけどね。

Sings & Sobs

朝から Pat Metheny の曲が頭でループし、弾いてみる。

ずっと好きな彼の一枚目 – Jaco とのトリオ – 後半の曲だが、ギターで弾いた方が理解が深まる、という当たり前のことに今頃気がついた。だが当然の如く、ほとんど弾けない。

それでも、辿々しい指先から、いろいろなことを学べるのだ。演奏技術に関わらず、楽器ってそうだと思う。


Chick Corea が亡くなった。朝からいろいろなところでトリビュートコメント。
僕はこういう流れに乗るのが苦手だ。
だけど、彼は言うまでもなく偉大で、多大に僕も影響を受けている。
僕はピアノも弾けないが、割とトランスクライブした人でもある(タッチが明瞭なので)。

90年代末に Blue Note NYC で彼を観れたときはビッグバンド編成で、ごく正直にいって、わからなかった。
あまりに広い活動のごく一部しか受け止めることはできなかったし、共演を夢見ることすらなかったが、良く聴いたのは Patitucci, Colaiuta との Humpty Dumpty と Tumba のライヴ録音かな… Blue Note Tokyo の。
そして Vitous と Haynes との Now He Sings, Now He Sobs と、やはり最初に聴いたカモメの Return to Forever。

あまりいろいろ聴き集めることも、弾き倒すこともできなかったが、彼の音楽は思考をクリアにしてくれたり、想像をまっすぐ突き進めてくれたり。その中に潤いを感じさせてくれたり。ロマンチックでロジカルな夢をたくさん見せてもらいました。

捻れてもまた真っ直ぐになる、プレッツェルじゃない理論の使い手。Fagen とはまた違ったダンディ。


つづく。本日はまだ続いてる。RTF の鳥はカモメじゃなくてカツオドリ、なんですね。

宵。久しぶりにお気に入りの店を訪ねる。まだ3度目だが、ずっと昔から通ってたような心地になれる場所だ。
というのもここの店長さんならきっとその話ができるだろうと思ったからだが、
果たせるかな、カツオドリが羽ばたいていた。

ここには sonihouse の多面体(ほぼサッカーボール)スピーカーが吊ってあるのだが、たたずまいも音も気持ちいい。
スピーカー自体の設計もそうだが、その配置 – 当然、それを含めて設計しているだろう – がいいのか、
空間と音の流れがとても、人の動線や会話の流れと馴染む、そんな気がした。

まぁ個人で手が出る値段ではない。置いてある場所は、貴重だと思う。


そろそろ例の丸眼鏡を直したい、と思う。
いや、眼鏡本体は健在だが、要であるクリップオンのグラサンが破壊されたままなのだ。

もともと全く関連のない、たまたま Westwood の店でセットで売られていた、イタ車とアメ車だ。
いや国を跨ぐのは珍しいことではない。ACコブラとでも思っておこう。違うか。

真面目なことをいうと、このグラサン部分は DKNY とあるが、何年検索してもダナキャランでこんなものは作ってないし作ってた形跡もない。
Lennon タイプでもこのブリッジの波形部分は独特だし、入ってるレンズも暗くなく眩しくもない、ステージでも運転でも絶妙だったのだ。

数年前にツアーの最中、名古屋の眼鏡屋から鯖江に送ってもらい、ピンポイント溶接で直してもらった。
だが、数ヶ月でまたポキっと取れた。ワイヤーを変えて溶接してもらう、ぐらいの事が必要だろう。
完全オリジナルに拘って強度を犠牲にするのではなく、いい形で直して一生使いたい。


Metheny の曲は、少しは…マイマイの速度で押さえられるようになった。やっぱ真面目に取り組むことだよ。
と、ちっとも真面目にキャリアを形成してこなかった自分が思う。

そろそろ、またムーミントロール前史の解読に取り組むか。

刀工

投降、登校、陶工…

何の必然もない日記です。

非日常を日常にする、Performer が
毎日が非日常である 2020 に
なにを思うかというのが

やうやう解ってきたような気がする

長い(ほぼ)一年であったが、いろいろな事を思い、感じ、また綴った。
それらほぼ忘れてしまった今では、ピンクと青のトラックのコントラスト具合を
指で辿るぐらいしかできない。とっておきの鯨のノートも誰にも見せられなかったから。

いつか、”- – smith” という言葉に不思議な力と縁を感じたこともあったが*
日本語にも「とうこう」という不思議な言葉があらぁ。

誤変換すると色々な意味が出てくる。まぁ、職人、あるいは芸術に対する降参ってやつか。

ここ silent studio では、相変わらず音も出せない中、音楽が作られている。

ヘッドフォン? 骨伝導? イルミネーション音楽? touch sensitive?

尤も生楽器主体の僕はそんなのに耐えられるわけがなく、どこかで音を出し、録音しながら持ち帰っている。
スタジオ? そんなわけない。俺はマークボランじゃない。好きに使えるスタジオなんてない。

電話をし、手続きをし、公共施設で感染に気をつけながら、MacBook とマイク運び、一人のシチズンとして音楽やってるだけだ。

でも、世界もこの国もこんな状況だけれども、ちょっとしたことに嬉しくなることも、あらぁよ。

それは誰の自由でもあるが、夜空の自由でも、昼空のなんとかでもある。

TV 観なくても、本読まなくても、なんとかなることもある。

無駄なトラッキングの繰り返しだけど、埋もれてるいいテイクを見つけられないかもしれないが、
それでも秋は、ほんとは幸せなんだと、思いたい。

思いたくなくても、思ってるのだから。

もう、11月も、僅かだな。一番好きな季節。
いろんな大切な友人が、歳を重ねてく。なかなか連絡できないけど、ね。

* smith – 鍛冶屋や職人を表す。そんな投稿 を以前した筈だが見つからない…日記を探ったら2002年、昔のサイトの文だったのでこのサイトにも転記した

ひっとみー

カメラ欲しい…

Canon の数年前のミラーレス、EOS M3 で動画録るのはほんと大変
かわいいルックス、極上の握り心地、魅惑のシャッター音とフィーリングは文句ないけど
使いにくいったらあらへんで

オートフォーカスが合いさえすれば、画質は充分と思ってますがね。

まず、そこで絶望するのだ。
撮ってみないと、ピントが合ってるかわからない。
ライブ一本終えて、全部ボケてたときの虚無を数回経験しているし
そもそも、使えるものとは思っていない。
それに加えて撮影時間の30分制限もあるし…だめだこりゃ、っていうのが前提。

しかし配信用となると、iPhone だけではやはり心許なく、気を取り直してやってみた。


液晶がチルトで反転するので自分で演奏動画録るには便利
だがその状態で確認再生しようとすると、途端に天地が逆になる

首をひっくり返しながら思う。意味がわからない

カメラの縦の方向が間違ってたのかと、三脚のセットを反対にする

やっぱり再生時は天地が逆になる。録画時は問題ない

さっぱりわからん

しょうがないからカメラの後ろに回り込んで液晶を元に戻して再生する

だが再生時、前後のショットとの切り替え比較ができなくなる。

さっぱりわかららんよ

動画の確認は所詮液晶だと小さいから、Mac に移し替える。

SDカード抜き差しする そのたんびに本体底の蓋を開ける
そのたんびに、三脚に載せるためのシューブラケットのネジを外さねばならぬ

すると、折角決めた三脚の位置や角度が全部無駄になる

酷すぎる…

なんとか確認し また位置を決めて撮影する

位置決めしてる間に、省電力モードで画面が消えてしまう

虚無の向こう…

そして極め付けに、録画ボタンと再生ボタンが押しにくいのなんの

もう…よくやってるなと思う。

ともかく騙し騙し、撮影は成功した。結果はまずまずかなぁ。
後日、某所にて。


孫後継機の EOS M6 mkII はたぶん色々改良されてるんだろうな

AF/MF の切り替えボタンもわかりやすいところについてたし

だが、もうこのタイプは要らない
だいたい暗い画や夜景が好きだしな。フルサイズが欲しい。

カメラは贅沢品だとも思うが必需品だ。
でもやっぱ、今はそれ以前に、仕事を続けて生き続けるのには必要なことばかりだ。

どうすればいいんだ。一体。まいっちんぐ

写真機

さして写真が上手いわけではないが、写真機は僕にとって大切な道具だ。

ちゃんとしたものは高価なので(楽器にしても、基本的にはそういう考えをしている)一眼にもいいコンデジにもずっと手が出ず、4年前にやっと Canon のミラーレス EOS M3 を手にした。もう世界が変わるぐらいにワクワクした。

だがこのカメラは合焦に弱く、画質はいいと思うがピントがなかなか合わない。とはいえこれは僕自身の問題でもあって、手のホールドがしっかりしないのでブレてしまうのだ。アル中かお前は。ガキの頃にスラップベースをやりすぎたか。Mark King が「練習はしない。酒を飲んでいるよ」と言ったとかを真に受けたか。

話を逸らしても空しい。ともかく僕はこのカメラでよく、いいショットを撮ったつもりになるのだが、ピンボケばかりで、使えそうな写真は、ほとんどない。

繰り返す。ピンボケばかりで、使えそうな写真は、ほとんどない。

これって、専用カメラと過ごす時間として、どうなん?

iPhone のカメラはそこをいくと優秀で、動体でも静物でもブレることはほぼない。Live モードのおかげでもあるが、普通でもなかなかブレない。でもあまりスマホの写真って好きじゃないんですよね。

と言っておきながら…

僕のリリースのジャケットはほぼ自分が撮った写真か、そこからの加工なので、数えてみると

Loft & Found … iPhone のカメラ
あめが大きくゆらいだサイン … iPhone
Z-A … iPhone 2枚重ね
Atto Iu Ma Ni … EOS M3 iPhone
Waltz for July … 大昔の Canon Autoboy
diffent town … M3
neptune … M3
よこくの太陽 … iPhone
rivet … iPhone
Black & White River … Fuji F601
あかりをつけたら … M3
So It’ll Be … M3
FLAT FIVE & talkin’ brother … M3 iPhone 6
Voice of Marble … Autoboy(の海外版)
river silver … Autoboy(上と同じ写真)
Fibrout … talby

iPhone が一番多い。(というか調べ直したらもっと多かった)
やっぱり、自分がいいと思う瞬間を切り取るには、iPhone & live mode の機動性ってかなり重要なのだ。

何気ない瞬間に、ふと撮りたいと思うので、いつもカメラを持ち歩く、というわけにもいかない。首が痛いから。鞄に入れてると、僕はカバンから出す手間でチャンスを失うから。

M3 の欠点は(僕にとっては)他にもあって、
On/Off がプッシュボタンなので、ぱっと触ってオンかオフがわからない。
そこで何度も無駄な操作をする。6秒ほどが無駄になり、逃す。

空や綺麗な水面なんかに向けると、いつまで経っても合焦しないことが結構ある。悟りを開く時間か。
マニュアルフォーカスも、どう贔屓目にみてもやりにくいし。

後継の EOS M6 以降はこんなことはないと思う。店で触ってもめっちゃ反応いい。
だがデザインや色合いは M3 のが好きだし、握った感じもしっくりくる。

もうちょっと素早く、アイデアを切り取れるように、一眼レフかミラーレスでも少しいいやつを買おうと、今年の初めは思っていた。今はそれどころではないが、カメラメーカーも苦境と聞くと、なんともいえない気になる。

次は Canon をやめて Nikon に行きたいな、と思ってたのだが。Z5 どうなんだ。Pana の GH5 かなぁ。Sony に行く気はしないし、巷では Sigma FP が流行ってるみたいで。

だが実際これらに手が出せるのは、だいぶ先のことだと思う。要るならその時買え、とはよく言ったものだけど、生き抜くために必要なものが結構あって、それすらも賭けの要素だから大幅に削っているのでね。

そう、本当に必要なものと賭けの区別すら、つかなくなっている。なかなか辛いもんだ。


9.15 追記

この後、いろいろ検索していると毎日 Sony のバナーが表示されるようになってしまった。
一度もαの検索をしておらず、Nikon の Z5 や Lumix S5 を調べているだけなのに、ライバル製品に対してバシバシバナーを出す、ってやつですね。

正直、こういうマーケティングは、僕みたいな人間には逆効果で、イメージが悪くなるだけ。Sony はスタイリッシュとは思うけど、過去に散々苦い思いをしているので、僕は自分の道具として選ばないんです。

α7C も、見た目が M3 みたいだし、そもそもいらん…いまのところ最有力は L マウントの S5 かな。

ちいさなせかい

昨夜の日記のタイトル、なんで「一輪車の夢」だったか

よくわからなかったのだけど、たぶん昼間に読んだ古い雑誌で

昔の巨大な一輪走行車のカタログを見てたからだと思う。

もうひとつ。ベースフィドルを運ぶには、アメリカ在住の頃だが、
常にエンドピンを外して、ぐさっとタイヤを差して、コロコロ歩いていたのだ。

それが「一輪車」。

今は、何度か写真を上げてるように、二輪の専用の車をバリッと貼って
ゴロゴロ歩いている。サスペンションまで付いてて高性能な車だ。
もう三度か四度、タイヤを交換している。

もう、歩くの、疲れたよってことかな…


ずっと歩きや公共機関で、ベースを担いで、転がして、移動してきたが
昨今の状況から、僕は極力それを控えている。

たとえ JR やメトロの営業妨害と言われても、そこは僕だって。
普通の人より遥かに荷物が多く、身動きがトロく、距離だって取りにくいのだから。
なんなら、乗る方が妨害でさ。

そう、ただでさえ、オリンピックに備えて荷物の予約が必要になります、とか、そういう事情が重なっていたのだ。

そこへこの新型コロナだ。そろそろ運ぶのをやめたくもなる。

車を使えばいいだろうって、ほとんどのプロミュージシャンは車で移動するけども
そうもいかない。とはいえレンタカーもそう使ってられない。


いずれにせよ、今後演奏活動を展開するには、専用車が要る。
この、先の見えない展望で、車ですかい。

そうなると、色々な事を考えるのだ。将来、数年後、十数年後、去った後…

僕を知っている人ならお分かりの通り、僕は相当変わっている。
ミュージシャンとしても、一般人としても、
真摯であろうとすればするほど、はみ出しているのがわかる。

型にはまるのが嫌いなのだ。


発明家になれたらいいのにな、と昔は思っていたし
一方で軍隊に入りたいとも、イタリアの銃器メーカーに入りたいとさえ思ったこともある。

鬼ヶ島に就職して青鬼になりたいとも、ノートに書いたことがある。

今思えば。軍需産業がどれだけ世の中を牛耳り、人々を悲しませ続けているか。
でも、たとえば手元に銃を置いて眠りたい、なんて想像する人は、その先は見えてないのかもな。
自分がそうだった。子供の頃だけれども。モデルガンだけれど。

昔から、若いまま、色々な事情で戦争に行く人がいた。今も世界中でそうだろう。
彼らはある時はよかれと思い、ある時は任務として一生懸命やっているのだろう。香港の警察と同じだ。だけど想像した方がいい。

想像ができない間に、人々は使い捨てられる。今に始まった事じゃない、人類誕生からずっとそうだろう。

そんな想像さえ、できなくなるかもしれないからだ。


物も電波も電源も、軍需から発展したものは多い。たとえば腕時計もだ。

極限の状況で性能を上げざるを得なかったものも多いのだろう。その恩恵を受けた物や人も。

だがそれは大切なことを半分以上覆い隠している。

今も軍需に経済を見出したいとする人々は考え直した方がいい。本当に幾度も幾度も、考え直した方がいい。


音楽は平和か。音楽は凶暴か。
音楽は何かの道具ではないのか。

目を閉じたくもなるのだろうけれども、そこはみんな、常に考えた方がいい。
若い人だって。

気づいても何も言えなくなる事だってあり得るのだから。

音楽は忘我。the other side が見せられればそれでいいのかもしれない。
あとはそれぞれ、感じとるも、感じないも、自由であろうよ。

そうかもしれない。たぶんそれだけでもない。

僕の音楽や、僕の関わった音楽が、どう残っていくのか、わからないけれども
せめて残された時間、考えて実践していきたいな、と思う。

無意識をふくめて。もちろん。


Thank you for reading!

Z-A


moon x moon #13 – full moon, July 5
Z-A / stillbeat

ひかりのなかま

Apple Music

歌詞はこちら


<バックヤード>

ずいぶん長く、部屋にこもっていた。
ひょんなことから ohT 氏のリハーサル、配信ライヴ、そして収録もあり
「外」に出たわけだ。

このジャケットは、その時のコックピットからの模様。
Z かポルシェか RX-7 といいたいけど、スイフトなんだな。
と、こちらが実体の、無人の川辺を自転車で走った模様。
錆びた橋の接合部があまりに美しく、虹に見えたので。

もともと、どこかのハイウェイをドライブしながら浮かんだ曲。
LA とでもしときましょう。
歌詞が全くできなかったが、去年の末から今年になってのことが
いろいろと自分の中ではまってきて、形にしたくなった。

まちってなんだろな

っていうのがテーマのひとつ。

都会からは離れて久しいが、

自分に馴染みと記憶のある、ふたつの街にも、すこし、交互で登場してもらっている。

もうひとつは

おわり と はじまり

かな。「ん-あ」みたいな。

テールランプの後ろは前、だし。


音楽的なことは聴いておわかりのとおり

いたって明るいものです。

無音のギターというものを織り重ねました。

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