2015-2017、3年連続で大橋トリオがスペシャルバンドマスターを務めた
J-WAVE LIVE SUMMER JAM (それぞれ Day2) のコンピ DVD & CD
11.29 リリースです。
全曲ベース弾いてますので、観てくださいね。しかと、おわりまで。
8弦ベースの弾き語りというのは
以前からやっていて
詩集に収録している
トーキンブラザー も grace behind the word も
時計をひっぱりだせ も 南風 も
もともとそうやって作ったのですが
ライヴではアコースティックベースでやることが多いので
久しぶりに登場の Azureglo Rickenbacker
ひかり と組み合わせたのは実験です
このまま定着させるかはわかりません
soundcloud 久しぶりにログインしたけど
使いやすいものの、すっかりオルタナですね
vimeo もしかり、ひたすら裏通りを行く僕を
歩く並行宇宙というとかいわないとか
透明人間はカシミールの夢を見るだろうか
11月というのは特別な月で
友人に11月生まれが多いということもあるし
もちろん自分がそうだということもあるし
案外、秋とも冬ともみなされないですっとばされてしまったりするのだが
自分にとってはこの月を中心に毎年が回っている。
そんなわけで毎年この月には音楽を出そう、と思うも
できぬままに年も月も過ぎていく。
いくらなんでも今年は完成させたかったな。
ともあれ現在進行形。
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作っているのはalbum1と2、同時進行で約32曲。
歌と語りとベースと、たまにギター、まれにドラム。
インストアルバムはこの次に作る予定。
週に2時間をとって、録っている。
自分に割けるのはこのくらいだ。
えっ、そんなたくさん一気に作るから、完成しないんだろ?
如何にも。
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CDにするかダウンロードか、何気に迷っている。
モノとしての愛着が(特に紙ジャケ)CDにはあるが、CDプレーヤー持っていない人が多い。
僕もMacかiPhoneでしか音楽聴かないし、MacのDVDドライブもいつ壊れるかわからない。
つまりCD-Rを焼くのもそれはそれで危ない。
散髪屋の人が言っていたのは、近年CDは買わないけど本は買う…
合点…(音楽家としては禁句ですか?)
詩集をメインに音楽をDLにするのが僕には合ってるのかな、と思ったり。
だが。どうなのだろう。
音楽は世界を超える
これは真実だと思った海外公演だった。
上海と台北。中華人民共和国と中華民国。
同じ中国なのに全く異なる中国。
だけど、大橋トリオファンの人たちの反応は
とても暖かく、ピュアで、大きかった。
上海では
にこやかに笑っている人、くすくす笑う人、感情をむき出しに歌う人、
少し斜に構えつつも一音も聴き逃さない表情で最前列に陣取る人。
日本語のMCも意外とわかるらしく、その代わりこちらの中国語の上手い下手には
あくまで正直に審判。
照明が割と明るかったので、視力の悪い僕にもよくわかった。
また、220Vの電圧のせいか、音がいい!
台北会場は
ほとんど歩けなかったものの、
京都のどこかの楽しい大学施設かと思うような素敵なところ。
日本から来た方も心強く、また台北の人たちとの反応の違いも新鮮。
その日は誕生日で、おとなしくしていようと思ったのだけど、
トリオどんが思いっきり紹介してくれるので…
台湾の言葉でHappy Birthdayを大合唱してもらえたのは、
身に余るなんとか…本当に有難うございました。
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上海の街は文化衝撃。二度目でだいぶ印象が変わったものの
とてつもない摩天楼と、むき出しの路地が隣り合わせ。
ひっきりなしの建設工事、一年で街が大きく変わる。
その分、粉塵舞うから超高層ビルが昼間は夜景ほど見えない。
欧州高級車と錆びた三輪車、シェアリング自転車mobike、すーっと近づく電動スクーターが
交錯する大通りはとても静か。電化が進んでいる。
道路脇に無数に並ぶmobikeのロックを解除するハイテクな電子音。
黄色や黄緑ベタ塗りで、画一的な旧式ビークルなのに、皆スマホで予約し、決済している。
でかい公園の地下空間に突如現れるクラブとジャズバー。
その大音響に、なぜか至近距離まで全く気づかない不思議な設計。
未来都市ってここか?
例えが古いが999のメガロポリスに一番近いのは、もしかしてここじゃないのか?
日本の都市との力点の違い、また社会制度の違いがスピード感の違いにもつながっているのか。
さまざまなスローガンによる統制と、巨大な格差。その中で生き抜く人のパワー。
なかなか行く機会はないけれど、行かないとわからないことってあるな、と本当に思う。
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台北の街は原付とイエローキャブの大群。温暖な気候のせいか、どこかのどか。
その他は西側諸国と、それほど遠くないアジアの街並み。
食べ物が甘く美味しい。
数え切れない、海と山の食材。
残り秒数を表す信号。下の走る人間アニメが、次第に慌てていくさまにウケる。
送迎してくれたミニバスの運転席には、今回も「車窗撃破装置」なるものがあった。
…これは、ガラスを割る「ハンマー」らしいが、にしても撃破装置って…
日本からも行きやすい台湾。
空港で指紋押すのに参るけど、気軽に何度も来たい、と思う。
高雄にも足を伸ばしたいな、いつか。
先日大磯プリンスホテルでのライヴより
雨 by 長尾真奈 mana nagao (vocal/keyboard)
jumpei kamiya (drums), ray kondo (doublebass)
flexlife x aoki rie at martha, 2017.10.02
に混じった夜のできごとです
シャママ、という言葉が独歩している、らしい。
局地的な現象ではあるが、見過ごすことはできないのでここに記す。
–誕生–
この、シシャモとマシュマロとママス&パパス、のような「シャママ」は
5月に某…大橋トリオ名古屋公演にて、
(直前の金沢での五七五が長かったらしく)
「MCを短くせよ」とタイムキーパーから要請を受けた事に対する、
僕の心の呻きであった。
…Then tonight I’m gonna SHUT MY MOUTH…
心の呻き…ちがウな、心の自動操縦…心の3Dプリント、
あるいは「ひとうちななつ」の巨人エピソード、
仕立屋が「岩」と称して絞ったチーズ…それが近いのか…
当時、世界のどっかで、日本の役人が人権的な質疑の最中に
“shut up” と言い放ったことへの、ガンジー的なアレも入ってるかな…
要するに、喋りません、というのを
ジャパニーズイングリッシュで言い換えたのである。
それが「シャママ」の誕生。そしてシャットアウトするはずだった。
–蒲生の薬売り–
ところがその後「シャママ」は、ジワジワと界隈でキているらしく、
最近では僕が某薬局で見つけて愛用している
「おやすみテープ」の変名となっている。
口を開けて寝る人向けに、強制的に口をふさぐ、絶妙な粘着力のテープである。
口を開けて寝るとロクなことがない。喉は渇くし風邪はひきやすくなるし
他にもいびきとか色々あるらしい。
数年前だったか、別の仕事でツアーメンバーの誰かと誰かが
「小さいころは親から口にテープをされた(されそうになった)」「うそでしょ」
と会話しているのを耳にして、んなアホな、と思いつつ気になっていたのだが…
そんなものが商品化されているのを見ると、いよいよ世界もヤバいのではないかと思う。
両方の意味で。
–ishutmouthiusefingers-
シャママの説明をするのに言葉は要らないはずが
実際は逆であることを指が証明しつづけている。
–おだやかなねむり–
シャママテープ、をすると、笑える顔になる。
誰がやっても笑えるはずである。
だが、今夜はもう、食うものか飲むものか、喋るものか、と決意して眠りに臨むのも
悪くないものである。
–電話とよこく–
それはシャママを貼り、横になったまさに直後だった。
jkから着信があった。思わずとった僕は、モゴモゴと喋り出した。
なんでも「生で詩を聞きたい」とのことである。
背後にはwcとcpとotの気配がある。
「オレ、テープしてるよ」
すかさずFacetimeを強要され、僕は断乎として拒否した。
連中には何をされるかわからない。笑える顔をストック、あるいは晒す可能性が十分にある。
恐ろしい世の中である。
しかし詩の朗読には応じた僕は、眠気の中、口の右端左端だけを腹話術のように使って
「よこくの太陽」をモゴモゴ詠んだのである。
–遠隔操作–
その電話朗読は録音され、ライヴイベント会場で流された。即興演奏付きで。
僕はそれを後から知った。
さらに近畿では、「シャママテープ」が景品としてプレゼントもされたという。
–さいごに–
シャママは、モゴモゴ詩を詠むためのものではない。
受け取った方が、これだけをわかってくだされば、
僕としては安心して、また眠りにつけるのである。
Grace Design FELiX プリアンプを使い出して1年半。
アコースティックベースとこれだけ持ってギグに行くことも多いので、備忘録兼ねて記します。
Umbrella Company さんサイトでの感想は引き継ぎつつ。
フェスでもカフェでもホールでも手放せません。これを通した僕の音をもっと聴いてもらえるよう、これからもがんばりますけん。
おかげさまで近藤零詩集 river silver は第二版完売いたしました。
厚く御礼申し上げます。
2017年の大橋トリオツアーサポートも終盤にかかった6月、KJ氏との会話にて「二週間後に詩集を出す」という思いつきで始めたのがこの計画です。
一週間後に漸く本気になり、これまで集めた詩を選考、レイアウトしたり印刷に出したりの突貫工事でしたが、実際に形になるとそれは嬉しいものでした。
ライヴ会場や郵送販売にて皆さんのところに旅立った詩集、いかがでしたでしょうか。
上下前後左右斜め異次元、自由な解釈にて楽しんでいただければ、嬉しいです。
また連絡や納期など、不慣れなことで何かとご不便もおかけしたかと思います。この反省は今後に生かして参りますので、何卒ご容赦いただければ幸いです。
重版の可能性については検討しつつ、次の創作に入っています。
音楽アルバムになるか、詩集、音楽読本など形態は未定ですが
どうかのんびりおまちください。
関わってくださった全ての人に感謝を込めて
2017.10.9
stillbeat books
Ray Kondo
David Matthews Tokyo Trio @ Ken’s Bar
マーちゃん、波多江さん、Ken さん、お越しの皆さん、ありがとうございました。
このトリオは実に3年ぶりなのですが
レジェンドと一緒に音楽できる幸運に感謝するしかありません。
マーちゃんこと Dave さんの全身から放たれる無比の安心感と、無比のスリル。
その一瞬は無限か消えゆくか。最も鮮烈なリアル対夢。
少し先の計画を楽しみにしながら、
より近く、お会いできることを願って。
Thanks!!
追伸
2nd set の最初にやった “Comin’ Home Baby”, Bob Dorough の曲(作詞)なのですが
「彼とは昔、エレベーターでよく顔を合わせた」というお話、これもなんだか夢のようです。