投稿者: ray

第三分の二元旦

一年を三分割すれば今日は第二の元旦。
ってことで海に行く。

普段20~50cm、いいやブースの1.5m、
以上に遠くを見ることがない。

ライヴ会場でも視力の届くのは?m。丸眼鏡は伊達ではないのだ。

腕に端末を縛り付けられようとしている若者と既にチップを入れられている諸外国の愛玩動物との間にある自分は、このように滅びていくのだろうと日々自覚しながらも、危機を感じて海に行く。

といった方が正確だが三分の二元旦と嘯く。その方が夢がある。

もう三分の一元旦の事は忘れている、ということは、道を間違えてから気づく。
引き返して数秒後、引き返せない道に乗っている。

ならばと小一時間ワープし、打撃施設を目指すがそこは潰れている。
つくづく抜けている。

小一時間を取り返そうと、犯人再び現場に戻る。
さっきの Point of no Return, わずか先にあった、ベストポイント。
つくづく抜けている。だから来たんだよ。

海はすばらしい。

聴覚の傍で自分が見ていた全てがウロコだったかのように。
これも新手のウロコかもしれない。それでもいいと思う。

EW&Fのジャケットを描いていた長岡秀星さんのイラストにたしか
「すべては砂漠にかえっていく」というようなタイトルの絵があった気がする。

傾く太陽の下はさながら砂漠。
乾ききった砂と、すぐ隣にある無尽蔵の水を眺めて

「?」が30個ぐらい沸き起こった。

砂って、なんの象徴なのだろう。乾いたもの、それとも潤い?

たぶん、どっちもなのだ。

マイクロ理科利水

“micro” のロゴと「リカリスイ」の看板に覚えがあった。

原宿の bonobo。

このクラブに行ったことはない。

そこはかつて「とら」というスタジオだった。

オーナーがとらさんという人で、どう見てもスタジオに見えないその家屋には

ソファやテーブルに埋もれてアンプやらミキサーやらがあった。

ここで音を鳴らしていたことがある。

外苑前からえっちらおっちら歩いて、Ric 4001を背負って、月星を超えて、

出会ったバンドメンバー。

後に「とらジャム」という名前をつけて活動することになる。

とらジャムはキャラメル・ママのようだとも一部に評されたが、

独立活動することはなく、やがて自然消滅する。

現在市場にありそうなのは、このオムニバス だ。

公募枠があったので、カジャグーグーをアコースティックにして鶴見のスタジオで録って受かった。

そのリハはもちろん、「とら」でやった。

メンバーが「ハミングキッチン」と被っていたので、連名にした。

このアルバム でも5曲ほど参加した。全て一発録り、クリックなし。

メンバーはそれぞれ独自の道を歩む。

今も昔も凄腕セッションキーボーディストの佐藤、daisy world からハミングキッチンをデビューさせ、現在は食の野望に勤しむギタリスト眞中、アフロドラマーとして名を馳せるも散歩から戻ってこなかったのがドラマーの田中。

忘れ得ぬ仲間。丁度1年前、青山で久しぶりに一緒に演奏したが…

トラさんも今はいない。あの界隈に行く事もないかもしれない。


ダンスして何が悪いんだろう?

警察だって軍隊だって、政治家だって音楽は聴く。音楽を使ってもきた。

自分の範疇にない踊りや音楽をねじ伏せようとしても、結局はうまくいかないと思うよ。


そんなのが、とらジャムだったかもしれない。


これは、私が描いた上の画像とは全く関係がない、2016年の森・道・広場で見つけた torajam
京都の北白川にお店があるらしい。美味しかったよ。

バンドが健在なら、コラボしたかったな…笑

暗闇のキングとかけてガウディととく

10年ぶりの Stewart Copeland。

Gizmodrome というバンドでオーチャードホールに来るというので、福岡から羽田へフライトのあとに観に行く。

僕が音楽家になろうと決めてしまったのは彼のせいだ。あのドラム、風体、曲想。
信じがたいほどのビートと表現力を見せてくれると同時に、俺でもなにか、生きてる間にできそうやんけ? と思わせてくれた、その絶妙な凄さとダサかっこよさ。

Police の Does Everyone Stare をラジカセで大音量で鳴らし、子供心に感動していた時の気持ちは忘れられぬ。リアルタイム、じゃないけどね。

横浜でとても大事な用があったので

約50分遅れて会場に辿り着き、二重扉の前室で聴いたのは Klark Kent の曲だったのか…コープランドそのものだと思ったドラムは、いざ会場に入ると黒子に徹していた Level 42 の Pete Ray Biggin、だったのだけど、Stewart のスタイルを完璧にカバー、というか元々音色やフィールも共通点ある人だね。同じ Tama キットだし。

でもハイハットはやはり違っていて、Stewart が叩き始めると、音色にサインが付いてる、ちゃんと遠い客席にも届いてる。

セットリストの半分はギターを弾いて、子供のように騒いでいたけど、右端に座って叩く姿の左半分を見せてたのは、レギュラーグリップとハイハットがトレードマークの彼を引き立てる、いいステージングだったな。

Police ではよほど Sting と折り合いがつかなかったのか、Does Everyone Stare とか Miss Gradenko はライヴで演奏したのを聴いたことがない。それを遂に、やってくれたらしいのだが…観逃した。
まぁええわ、またどっかで聴けるだろう。

Ghost In The Machine の最後を飾る(というか、絶妙に盛り下げて幕を閉じる)Darkness は
Mark King の歌とベースで、全然違う魅力が出ていた、と思う。

暗闇の曲なのに、だからこそ彼に光の剣が交差する光景は、ガウディの未完の教会の中のようだったとか…
というのは、機内で読んだ雑誌の受け売りである。

そう横浜では、昔 Police のコピーバンドをしていたころの仲間とも会っていたのだ。
なんという奇遇、彼らをはじめ、とても大切な仲間たちとも、そして

Joni Mitchell の Hissing of Summer Lawns を教えてくれた、光の中の彼とも。

ステレオはじまり

ohashiTrio TOUR 2018 “STEREO”
はじまりました。

3.30 千葉より、今年は15画所を回ります。
楽しんでもらえますよう。

大橋トリオツアーの参加メンバーは
ときどき、普通じゃないことをやるのですが

– これまで他でやったことのないパートなど –

僕は、生まれてはじめて、キーボードをセッティングしています。
シンセベースってやつですね。

ツアーの最終リハギリギリに入手した伝説のリモート鍵盤と、
足下のスーパー音源を組み合わせ。

“Parody” ツアーでは一曲、アコギを借りて弾きましたが
今回ギターは sax & flute の武嶋どんに譲って…

つまり、7人編成のうち、場合によっては

ギターが3人

とか

鍵盤が4人

とかになるということです。

こんなバンド、みたことないな…

初日、これまでにないロック感といつものユルさが相混じって
また、はじまったなー。

みなさま、各地でお会いしましょう。


“STEREO” Bass Rigs:

Fender Precision bass
Lakland 55-94 5 string bass oil finished by ozimas
Pöllmann Busetto double bass
Yamaha KX5 remote keyboard
PandaMIDI Future Impact bass synthesizer
Lehle Basswitch preamp/switcher
Grace Design FELiX preamp/mixer
BJ Electric cables
Ampeg B-15R amplifier
Shure SE846 in-ear monitor

到着

詩集 flat five の実物大
というか実物が到着しました。

前作 river silver と並べて

表紙はだいぶ悩んだのですが、最初は全く同じデザインからスタートして
いろいろな変遷を経て…

結果、またしても突っ込みどころ満載の表紙ができあがりました。

写真では判りにくいものの、イメージどおりの色合いで印刷してもらえて満足。

リリースはもうすぐです。
販売方法などについては、順次 こちらのページ でお知らせいたします。

まずは、ライヴ会場にて。

ミニチュアの街

サボってますねぇ、日記。

iroirona kotoga okotteiru 毎日なのですが

どうも 記してる場合か? と思ったりしているうちに
日がすぎていく。

自分はどうやら〇〇〇ではないな、と思ったり、
いや、それは全くの見当違い、と思ったり、相変わらず
運命に波の様に振り回される、またしても今年、ではある。

自分の思う様に、過ごせる時代って、いつ来るんだろう。
たぶん、気づかないうちが、一番、的確に生きてるんだろうな。

今年はそれでも、自分の好きなことを結構沢山やろうと思っていて、
詩集の第二弾は、うまくいけばもうすぐ、出来上がります。

タイトルは予告通り、flat five。
表紙のデザインができたところです。

ミニチュアを作って試したりして…

面白いものになると思いますので、ちょっとだけ楽しみにしててください。


完全に狂った世界に生きている、

あるいは、単にそれに気づかなかった、寒天の上を歩いていたのが

いつのまにか、寒天は喫水線を潜っていた、

というような。人間ってこんなんなんですかね?

これじゃ、人間よりはるかに地球の主な部分を生きている魚や、

土地の区画や売買なんてまるで関係ない、だがそれゆえに水に浮かび風に抗う毎日をリアルに送ってる水鳥にも、失礼ってもんじゃないかい?

ぐらいに、思う虚しさ。違うな。ぜんぜん虚しくない。僕らのやってることなんてそんなもの。


思えばずいぶん前から口ずさんでる、未だに口を離れてない唄が

いくつもある。

あぁ、これこれ。まさに今だよなぁ、という確信と共に、
タイミングを外すことに関しては(少なくとも)この日本中の誰よりも自信と自覚のある、僕には、もはや「今でしょ?」なんて誰の言葉も意味をなしていない毎日。

でも、最近思うのは、

どんなものも、いずれは離れていく、ということ。

あの release って言葉は、そういう意味なんだ、と思い、少し気が楽になっている。

I shall be released.


結局、頑張ろうにも赤色の水が、でたらめな指先ぐらいしか動かしてくれない。
もう口も開けられない。また明日かな。

明日は、昨日かな。
毎日毎日、昨日がくるのかな?

studio live

大橋トリオ line live をご覧になったみなさま、ありがとうございました。

こちらで、2018/2/28までアーカイブが観れるようです。

(もう観れない! なのでリンク消しました)

たまーに映ってます。

実は裏で結構コーラスをやっていて
聴くとその反省もせざるを得ないのだが…
まぁ次のステップということで!

にしてもトリオどんの冴え具合に、
メンバー、すごいでしょ!?

はじめさん、わっち、ちゃーむくん、たけちゃん、じゅんぺぇ、おいら、
そしてもちろん ohashiTrio。

ツアーもどうぞ、お楽しみに。

Tabioto

CM 音楽プロデューサー、シンガーソングライターの Setsu Fukushima さん
1st album に参加しました。

とても落ち着いてクリエイティブなスタジオで
日々映像音楽制作をされてる節さん、
時折僕もセッションに呼んでくださる。

神谷洵平くんと、(いつもの)思いつきのようなリズム/ノンリズムセクションから
オーソドックスなアプローチまで、自由に色々させてもらいました。

タワレコ店舗による特典曲では Charm くんも参加しています。

3月にリリース予定。

夢幻のセンチュリー

曲がいっぱい
たまってく…

前書いたように、実際に32曲を同時進行で作っていると
自分はアホかという思いと同時に
これが普通だなという気分にさせられてしまう。

自分のいろいろが発見できる。
理想と現実を目の当たりにするということは
それすなわち、日常だ。

といっても一日にできるのはわずかな作業なので
完成のめどはまだ立たない。
飛ぶように日々が過ぎてゆく。

詩集の原稿はもう完成しているが、
音源をつけるかどうか、どちらもありだ。

だいいち16曲や32曲の曲集を
聴きたいかどうかという問題がある。

おれならまず聴かない…

ここでブラックホールに落ちる。
0曲だ。零曲。

ブラックホールはさておき、誰かが言ってたけど、
人間の集中力はせいぜい46分。
小学校の授業時間はよくできてた。
昔のカセットテープはよくできてた。

しかもカセットにはこれがある。

うらがえし
オートリバース

デジタルでもA面B面って、大事だと思うんですよね。

だがおいらの曲は短い - ことも多い。
すると、もぉえぇっちゅうぐらい曲が入って
20分程度、っていうこともありうる。

それはまずい。

ハーフインチのハイウェイ、
ぼくに無限の数ヶ月を、ください。

夢幻のセンチュリーなら、もう貰ってる。

クルマ

尾道のアーケードで買った車の貯金箱に
魅入ってしまっている。

青いクルマ。

自分は持つことはないだろう。

だが、こんなクルマで旅したいな、とは思う。

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