カテゴリー: record

下弦の巻きの予告

次の配信は…さすがに今回は手一杯で厳しいな、ごく短いインストゥルメンタルか
禁断の…打ち込みだけで許してもらおうかな、と思っているのですが、

あろうことか、変な曲が浮かんでしまった。

とてもラフながら、たぶんこれを出す。

『つめきり』

そして、寝る前にスケッチを一度聴こうと思ったら、
またデータが吹っ飛んでしまった。

あー。また幻かぁ。

と思ったら、なんとか骨組みは救出できたので、たぶんこれを形にすると思います。

たぶん…ね。

11.15 新月リリース予定

fancy pants

fancy / stillbeat

October 31th Halloween 今宵は Blue Moon だったとは。

だがこのシリーズ、ジャケイメージ青ばかりが続いたので
今回は逆をいってみた。

どこかへ向かったプロペラ機。こいつは42人乗りだったかな。
ペンシルベニアに向かう途中か。かなり揺れたと思う。記憶の時空でねじ曲がってる。

この曲を聴かせて楽器だけでリハしてた時 Ramsey は “Hey, it’s fancy pants” と言った。
説明聞いたのだけど未だによくわかない。
確かにファンシーパンツな気もするし、ちょっと違うかとも思う。

ともあれこれは大昔の話。僕がまだ学生上がりの頃バンドで一発録りした曲。
だが当時、お任せでボーカルを入れる筈だった某は電話の行き違いでスタジオに来なかった。
当時は携帯電話も普及してなかった。

どんな歌詞を歌うつもりだったのだろう、彼は。

1年後、日本語で歌詞を書いた。
自分じゃうまく歌えなかったが女性ボーカルのイメージではないので
当時のグループでやることもなく、寝かせておいた。
数年経って、一、二度フォークデュオでやっただろうか。

それからだいぶ経った。去年京都で一度、8弦ベースの弾き語りでやった。
そこでとても気に入ってくれた方もいたり、やっぱり完成させた方がいいなと思い
今年後半、moon x moon の一つとしてやるつもりをしていた。
ブリッジ部分 – エレピソロの後 – の歌詞が何年経ってもしっくりこなかったが
秋になってようやく浮かび、何トラックか歌を重ねた。

そんな2020型。

ファンシーパンツなんだろうか。

この詞は僕の中でもとても旧く青く、
意味よりイメージで言葉を並べてた。

誰にあてたものかもわからないが、ストーカーみたいなところもあるし
そういうのを全てすりぬける生き方への憧れもあるのだろう。

逆に今の人たち、特にメディアに出る人たち
マスもソーシャルも含め四六時中観られて
いつ自分を守っているんだろう、
みたいな余計な心配事であったりもする。


開いた窓から 観られてるキャスト 闇と話せない
光乗り場に 踏み込まれて どこで眠ればいい

そんなときは、人とつながったりしなくていい、
と僕は思うのです。

はてしない

10.17 – new moon –
Ha Te Si Nai / Ray Kondo

iTunes / Apple Music

予告通り
bossa nova を起点に作りました

昨年9.17にメモした音・1年1ヶ月後の形

インストゥルメンタルにしようと思っていたのだが
昔書いた詩が

言葉の区切りを変え
ると違う意味を持つ
ということに勘付き
のせてみたのである

まる

ある人へのトリビュートにもなっています
わかるよね たぶん

未だにお会いできていない… お身体お大事に

詩集付属音源 “flat five tapes
の一つとして一昨年に限定公開した
“君がみたゆめは”
とは枝分かれ宇宙にある曲

とゆことで

サラヴァ!

Flower in Anger

10.7 リリース, sugar me 3rd album “Wild Flowers” より

とても気に入ってる曲、映像も意表をついてかっこいい

歩美さんのしなやかな強さが、出てますね

僕も自分印の rick bass play で参加できて、とても嬉しいです

Flower in Anger / sugar me
Director:Yuji Okuda
Assistant Director:Yuyon
Words & Music by sugar me
Drums by Jumpei Kamiya
Bass by Ray Kondo
Piano and Organs by Saori Kashiwa
Acoustic Guitar and Vocals by sugar me
Mixed by Yu Sasaki
Mastered by Hiroaki Sato (molmol) / Mastered at EELOW

当初、演奏メンバーとして MV 参加も打診してくださっていたのですが
コロナ禍において、色々制約や可能性、考えを率直にお伝えした上で
アーティストにとって一番よい判断をとお任せしました。

彼女や映像監督の判断が正しいのはこれを観れば明らか。
たとえばリモート参加でこれだけのクオリティと統一感は、
よっぽどじゃないとと思います。

演じる人、それを撮り作る人、凄いなといつも思うのです。

Quick & Slow

Quick & Slow / Ray Kondo
moon x moon series #19
2020.10.2 – Full Moon –

Apple Music
iTunes

はやいものってすごくゆっくり


このジャケの写真、ある山奥で納屋にあった農耕具です。

脱穀機ですね。

メカメカしさと素朴さに惹かれ。

満月その瞬間の写真を撮りたい、といつも思うのですが
それを撮ってると、満月のリリースに間に合わない。
間に合うわけがない。

満月少し前の月を撮ってみました。
雲の後ろにかくれてるんですが、雲自体が照らされて、有明月みたいになってた。

それを重ねてみました。
中央左上、しゅわしゅわっとしてるやつです。
蒸気機関車感が出てるかな…

たぶん、伝わってないですよね、ほとんどの人に。

いいんです。
売れすぎると、困るから。


moon x moon と銘打ちつつも
一度も Moon の楽器を使っていなかった。

Moon って知ってますか? プレーヤーには有名ですよね
Fender タイプの日本のコンポーネントブランドの草分けです。

ひとつ隠し持ってたんですよ。ベースではなくギターを。
なぜかヘッドに Technics と書いてあるストラトキャスター

Fender のプレべより、5弦ベースよりも重いアッシュのボディ
フレットほとんどないけどいい鳴りっぷり

昔、ブルースギタリストで楽器屋の兄ちゃんやってた H.O さんから
分割で売ってもらった唯一のエレキギター

最近はガットの他は Yamaha のサイレントギターが取り回しが楽なので
そればかり触ってプラグインでエレキの音にしてたけど

やっぱエレキはエレキ
ノイズが多いけど手に伝わる振動が違う

というわけで、この曲の途中から右に鳴ってるのは、この Moon …Technics… のストラトです。

水彩画あじさい

シンガーソングライター 弥花 さんの 1st にて、2曲お手伝いしました。

水彩画あじさい / yahana

flexlife 大倉健の編曲・演奏・録音
青木里枝による撮影というプロジェクト。

九州で海苔屋さんと歌い手さんをされている弥花さんのオリジナルソングス5曲。
湘南のご出身と知って「あ、わかる」という空気感と、自由な詩世界。
視点の豊かさ、みたいなものが随所に垣間見れるなー、と思いました。

配信はなく直売のみのようですが、ご興味あればぜひ こちら から。

僕は
1「小さな瞳」
5「水彩画あじさい」
にリモート録音で参加しました。

どちらも自然でいい曲、歌世界です。
録音は6.24、とある公共の音楽室にて。
水彩画あじさい は、Charlie Haden に僕を通過してもらったかな。

そして僕が参加していないのですが

2「わけありりんご」
これにはすっかりやられました。レトロモダン。
ぜひ CD で聴いてみて欲しいですね。

るいをよもう

るいをよもう / Ray Kondo
moon x moon series #18
2020.9.17

あかりの来ない夜は
何を読もう

新月、曇り空。月と太陽は共に昇り、雲の背中で過ごし、沈む。


これを書いたのは…歌詞ページに日付特定してありますが
ハンディレコーダーによると、その辺り。

その頃は一体何を考えていたんだか。
ベーシストとして、割と忙しくしていた頃、
この辺の写真 もヒントだろうか。

詩集 “flat five” を作る前には曲ができてたわけで
だから早い順番 – 三つ目 – に収めてました。
にも関わらず遅めのリリースです。

もっともこの詩の原型はさらに以前にあって、最初の一行しか残していないのですが。

So Green – R.I.P, Gary

Gary Peacock が亡くなった。

この気持ちはとても書き表すことができないので、
僕の人生を決定付けたアルバムを。

Gary Peacock, Art Lande & Eliot Zigmund / Shift In The Wind

最初に聴いたのは彼のペンによる Last First。
知人からのダビングカセットを聴いたとき、
時間が止まり永遠になった。

その後アルバムを手に入れ、ずっと聴き続けた。

冒頭の So Green は Art Lande の曲とされ、
コード進行などは Last First と類似形だ。
どちらがどちらに影響を与えたのかわからないが、
共に僕の中では、Gary の代名詞のような
何ものにも替えがたい、音楽。

まるいみらいと九月

まるいみらい / Ray Kondo
moon x moon series #17
2020.9.2

9月の満月は唐突に。
今年の中秋の名月は10月頭のようです。

この曲は2日前に思いついて一気に作りました。とてもシンプルなスローアコースティック。
弓弾きを重ね、編成は

vocal
gut guitar
double bass (piz / arco / body tap)

これだけです。


夏がセミのように短く鳴き、秋は確かにやってきた。


ジャケットについて

自分の姿は、昨年の11月4日、横浜若葉町 WHARF
あなんじゅぱす の幻灯演奏会「夜の江ノ電」での演奏風景です。
当日の幻灯投影の合間に撮ってくださった田中流さんの写真を、使わせていただきました。
たまたまなのですが、田村隆一さんの「満月」という詩を演奏しているところです。

右側の沢山ある丸い光は、路上で何かを撮ろうとしたとき、焦点合わずに写っていたもの。
場所は上海、大橋トリオのアジアツアーの打ち上げ後か。2017年、何故かこれも11月4日でした。

全体にかかっているのは、砂浜。これは昨年の8月21日で、なんで海に行ったんだろう
石ころや足跡が何か語っているようで、何かに使いたいと思っていました。

Wild Flowers / sugar me


10.7 release
sugar me / Wild Flowers

5曲参加しました。sugar me こと寺岡歩美さんには solo 1st から呼んでもらって、3作連続。
2013年11月、彼女の録音を手伝ったことが、後の神谷洵平くんとの出会い〜大橋トリオツアー参加(一度も合わせずに)につながるので、そういった意味でも感謝に堪えませんが、テリーさんは本当に多くの人を引っ張って仕事をし、プロダクションできるという、アーティストの鑑のようなところがあります。
ラリーレーベルから独立し、個人レーベルでこれだけのものを仕上げられるという。脱帽です。

北欧やフレンチ、アコポップ、的なところも彼女の持ち味なのでしょうが、音楽の振れ幅は本当に広く、前作のこれは Saravah が出しててもおかしくない位。このアレンジの babi さんも凄い。

今回も、これまでと全然違った姿を見せてくれます。

参加したのは5曲。すべて Rickenbacker 4001、ライン直で弾きました。
録音はプリプロも兼ねた神谷くんスタジオで1曲、その後コロナ禍に入ったので、僕の部屋で4曲
昔からよくやってた PU 全開セッティング、フロントだけ、オールドスタイル、ピックなど、アプローチは様々です。歪ませたりしないでもリッケンは表情が豊かなので、何年経っても一番のお気に入り。

アルバム終盤の Table For Two は、歌も、ドラムもピアノもエンドウシンゴさんアレンジのストリングスも感動的な曲で、ベースは、すごく素朴な音でカウンターラインを弾いてます。

Flower In Anger も超かっこいいよ。

リリース日をお楽しみに。

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