あれからずいぶん楽器に触らなかったので
今年は元旦から練習。
といいつつ
フレーズが浮かんでしょうがない。
いくらアイデアがあっても形にしなかった自分が
昨年はとにもかくにも8+8+15+1=32曲、形にした。
大晦日までいじっていた2曲があるけれども、一旦交代。
今は別のフェーズのようだ。
自分だけで完結しないもの。ゆびさき。
想像してこなかった想像。
はやくも初夢のチャンスはすぎてしまい、
何をみたのか、定かではないけど
たぶん、何かがパズルになる
なっていく、だろう。
あれからずいぶん楽器に触らなかったので
今年は元旦から練習。
といいつつ
フレーズが浮かんでしょうがない。
いくらアイデアがあっても形にしなかった自分が
昨年はとにもかくにも8+8+15+1=32曲、形にした。
大晦日までいじっていた2曲があるけれども、一旦交代。
今は別のフェーズのようだ。
自分だけで完結しないもの。ゆびさき。
想像してこなかった想像。
はやくも初夢のチャンスはすぎてしまい、
何をみたのか、定かではないけど
たぶん、何かがパズルになる
なっていく、だろう。
今年のセッション活動は終了、いささか早いのですが
これからは自分のやり残しや、締めに費やしたいと思います。
今年はいろいろやったのですが、秋からキャパオーバーになって収拾がついていません。
ひとつわかったことは、僕と世間はやはり斜めの角度で存在しているなと。
木槌を使うまでもなく、割れてしまった伊賀名物の「かたやき」のように、口に入れる前に断片になっている記憶。
それぞれ、味わい深いのだが。
ん、わからんだろうな。
でも…
—
斜めの角度というのは、世の中への対峙として必然でもある。
確かピエール・バルーさんも言っていた気がする。
包丁を入れるときも斜めの方が切りやすい。鋏は紙に対して、最後の最後まで斜めなヤローなのだ。
風車は斜めでないと回らず、プロペラは斜めでないと機を進めることができない。
やっぱ、斜めでいこう。
—
演奏家としては休みを取ってしまうことに対する脅迫観念と無縁ではない。
が、全く楽器を触らない期間も僕は大切だと思う。
楽器のために楽器を弾いている人に僕はなれない。
(なれればそれでよかったんだろうけど)
アイデアは全然ちがうところからあらわれる。
楽器を弾いているときもあらわれる。
どっちもだ。
ともかく、休憩。
この Lakland もよくがんばった。
オイルフィニッシュにも味が出てきた。
—
ずいぶん前にロスで買った丸メガネ(グラサンクリップ)を
未だに使っている。
クリップを着脱するだけで大正時代まで戻れるからそのギャップが好きだった。
時代は何回りかしたようで、いろんな人が大小の丸メガネをしてる。
僕より似合う人もたくさんいて、なんだか羨ましい。
今年はたくさんこのグラサンして弾いたけど、
来年は、また休ませる気がする。
でも他の形の眼鏡はあんまりしっくりこないな。
ネジもフレームもガタがきている。
好きな物は大事に使いたいものだ。
—
来年はもっとマイペースでいきたい、と思っている。
(十分マイペースだと言われるが)
しかしマイペースというのは、何も残らない可能性もある。
ノルマを課する人も広告もない。
結局、今年後半に計画していた自分の演目は、flexlife の力を借りた一度にとどまった。
…が、彼らとこの曲をやるのは、とても楽しい。
—
来年も、案も策もそんなにないのだが、ま、やってみる。
なにげに、面白くなるかもしれない。
—
ジミー・ペイジが大好きで
僕にジョニ・ミッチェルを教えてくれた親友が旅立ってしまったり
(上のビデオで着ているシャツは偶然その日に買ったものだ。今年はよく着た)
ベースを始めたばかりの頃に一瞬関わったテクノアーティストが
今も地元をベースに海外でも活躍していることを知ったり
—
僕が音楽をやると決めたきっかけの人、スチュワート・コープランドを観れたり
スティングは相変わらず活躍してたり
数年前に旅立った大切なドラマーをきっかけに知り合った
長尾真奈さんの制作に再び関われたり
今年は共演できなかったけど
あなんじゅぱすさん、矢野誠さんとの再会が楽しみだったり
大橋トリオまわりのみんなは
続々とメジャーで活躍しだしたり
—
僕はといえば
好きなことはどこでもできるし
どこでもやるべきだな、と思いを強くしている。
情報操作ばかりの世の中だから
よけいに。
—
てなところで、来年もよろしくお願いします!
油断していると出番が近くなってしまった。
11.30(金) 明日ですね…
flexlife 東京3days、初日に参加します。
フレックスライフ聴いた(みた)ことない人! 久々に観たい人!
りえんぬのソロプロジェクト「ばぶるがむ」を目撃したい人!
サイコーなヴォーカルとアーシーなギターと無国籍なグルーヴに浸りたい人!
彼らと僕のコラボをみてみたい人…!
大歓迎です。ぜひ渋谷と代官山の間、線路沿いにある素敵な空間まで。
https://www.instagram.com/rie9473/
http://weekendgaragetokyo.jp/
最も好きな11月ももうすぐ終わり。
マイペースに過ごすはずだった秋が、途中から今まであり得なかったほどの過密になり、
よく倒れずに済んでいるな、という状態。
リハーサルを終えて、一息ついている。
色々と見落としたこともあるが、タイムワープをしながらもいい経験ができたのだろう。
ここんとこ。
今年も大橋トリオ、このご一行にはお世話になった。
締めくくりの The Pretaporters、ストリングスとのスペシャルコンサートはもうすぐ。
もともとヴァイオリンをやっていたものの挫折した僕には、弦楽器は身近でもあり壁でもある、大きな存在だ。
自分の担当をコントラバスと言いたくないのも、その心境がある。
コントラバス奏者というのはクラシックを経た人の言い方だと、思っている。
ま、ダブルベースだってそうなんだけど。
でも今時日本じゃあまり使われないし、一方アメリカじゃポップでもジャズでも double bass って書くし。
ともかく、変則的な経歴を持つ僕が、ベーシストとして弦楽に混じれるのは、いつだって、大切な経験だ。
いいコンサートになるよう、頑張りたいと思う。
この世界は狭い、とはいえ、知人に違った現場で会うと嬉しいものだ。
2015年だったか、さるパーティー仕事で即席バンドを組んだロビンと久々に再会して、色々と話を聞けて楽しかった。
彼の一人ライヴ活動や、照明の人との二人ライヴ活動、奏法、音響、倍音、野外劇場、共鳴弦、折りたたみ楽器、他はなんだっけ。
さ、明日からもがんばろう。
月並みだが、ごく日常的だが、
普通とちょっとした無理、困難とちょっとした特別が交錯するのが、この秋だ。
きっとそれでいいのだ。
river silver [side b] / ray kondo
11.11 online release
ゾロ目への執着で9.9からひっぱりましたがやはりベースの日がよかろうて。
1. ひかり
2. double time runes
3. アストロノーツ
4. かみなり小唄
5. chime
6. ミッシー
7. 南風
8. フィラメント
[side a] より実験的、かつポップです。
気候もよく…
って雨降ったり止んだりではあるのだが、
ほどよく暖かく、食べ物も風も甘く心地よい。
1年ぶりの “Legacy” も楽しく演奏できました。
どうもありがとう!
9.9 リリースを目論んでいる river silver [side b] につき
OOO* が発動し、もう少しお時間をいただくことになりそうです。
各曲、いい感じにできてきてますので、
もうしばしお待ちください。
原因はジャケット制作の遅れ、としておきます。
これは明らかに嘘ですね。ジャケはとっくにできています。
リリース日には思い入れがある一方、ゴロで選ぶ面もあり、
9.9 は単純に面白いな、と思っていたのですが、
次がいつがよいのか、考えあぐねています。
* OOO – 恐らく遅れるお詫び – の略。
予想外の事態、本人の怠慢、などの理由があるが、表しにくい場合に用いるとされる。
Aretha Franklin
1942.3.25 – 2018.8.16
誰がなんと言おうと、世界最高のシンガーだった。
というか、僕が言うまでもない。のだが。
初めて聴いたのはいつだろう。たぶん子供の頃から、何かしら聴いていたのだろうが
アトランティックの名曲をちゃんと聴いたのは、昔のバンド仲間のレコードからだと思う。
「ソウルミュージック」というと、何やらコテコテのイメージを持っていたけれども
(当時の僕は Otis や Sam Cooke を聴き始めて、熱いけどビートが全部一緒やん? と、ごつい偏見を形成していた頃だった)
Aretha は歌もサウンドもとてつもなく涼しげだった。
それでいて、炎よりも熱かった。
コーラスアレンジやバンドサウンド含めて、洗練されてた、んだろうな。やっぱり。
あとは、結局、男だから女性の声に、より惹かれるものがあったんだろうな。
でも女性シンガーといっても彼女は完全に別格で、完全に誰とも違う声とビートと、世界を成していた。
と、思う。極東のイエローに何がわかる、と言われても、それぐらいはわかった。
—
渡米してももちろん Aretha は別格で、向こうの乾いた空気や人々の足音の行間というか、空気を味わってる感じと、
とにかく歌も演奏も倍音が出まくってる人々のフィールや、時代なんて全く関係なくいい音楽をガンガンかける街の呼吸と相まって、彼女が余計に好きになっていた。
実際に観れたのは一度だけかな…リンカーンセンターだったか。
—
帰国して最初にやってたグループのおかげで、違うところで Aretha が好きになった。
なにしろそのシンガーは、え、小さいけどありーさ? っていうアルファ波を出せる人だった。
ライヴで聴いてた人はわかると思うけど。
いい形に残せなくてごめんねぇ。
何曲か、カバーをやった。
幸せだったなぁ。いっしょにライヴしてると、Aretha の曲やアレンジや、歌の素晴らしさが
ベースと身体で増幅される。
もちろんレコード聴いていても幸せなんだけど、音楽って、やると余計楽しいなぁ、と
よけいに思う時だった。
—
ともあれ。
自分がどう感じようが、Aretha Franklin は揺るぎない。
あるいは、誰がどう感じようと、それは自由だ。いくらでも、いっしょに揺れてくれる。
本当に残る音楽って、そうなんじゃないかな、と思う。