カテゴリー: muse

はるのしょか

ちょっとした用で、久しぶりに名古屋に。

矢場町から栄まで少し歩いたのですが、緑、多いですね。
久屋大通公園というのか、その南側というのか。

最近整備されたという方? …じゃないっぽいので、あまり突っ込んだことは言えませんが
あれだけの高さと量の樹木を維持できているというのは、いいなと思いました。

北側がどうなっているのか、また次回歩いてみたい。


合間を縫って、今池へ。

3年半ぶりに寄れたリチル。
時間がゆっくり過ぎる場所に僅か10分ほどの滞在でしたが、とても満足。
空間が最高だし、珈琲もお菓子もさすがです。

前回来たのは、Carlos Aguirre 公演をボトムラインに観に来た2019年。彼の改造フレットレスベースと歌がすばらしくて。

Babi-Chan がこのエリアにないのが残念。いつか常滑行けるかな。


蜻蛉返りで別の用を済ます。難しい。日程がたてられない。

動きそうで動けないのはとてももどかしい。だけど地道に、準備をするのだ。

あみもののよる

どんなことをしていても、季節や年の移りが早いのは同じで

はや四月、もうすぐ満月、bandcamp Friday。明日、明後日。

しかし

計画はしていたものの、今月はどちらにも新作は出せなさそう。

春は忙しい… 例年よりは調子取り戻してますが、やんなきゃいけないこと多いんですよね。

ほんと、世界を覗くと、みんなの行動の速さ、高さ、長さに驚くばかり。

ところが、話を聞くとそれぞれ、ゆっくりマイペースだったりする。(あるいは極度の謙遜か)

折り重なって、密度が濃く見えるだけなのかな… 編みもののように。


今月は久々に東京でライヴに出ます。

4.25 南青山 Mandala
矢野誠「ミライノキオク」レコ発

矢野さんとふとしたことで知り合え、20年を経て作品に参加することができ、フルメンバーでのステージです。
当日の会場はもちろん、配信もされるので、遠方で来れない方もぜひご覧ください。

新作アルバムのリリパというのに、さらに新曲がいくつもあり…今年76を迎えられる矢野さん、相変わらず尖ってます。

そう、編みもの、というのは編曲家である氏のライフワーク「あむ」の語源でもあり。

どうぞ、お楽しみに。

ちょうど Stereo Sound Online にも記事掲載されています。


何をしようかと…思ってたかというと、ただの映像なんです。

打ち込みを使わず、一人で生音を重ねる、ということで行き着くとこまでやった Lapis Lazuli を出した後、
自分がずっとやってるのは、多重でもテクノロジーでもなく。

でもそれを伝えるって、ライヴでなければ、簡単なカメラ撮りに限る。一本マイクに限る。

しかし部屋が…荷物が片付かん…新年度で地域の配布物が…散髪が…音出せる時間帯がない…みたいな。
相変わらずうちの M3 カメラも調子がおかしいし、予定詰まってるし、明後日までには無理だわさ。たぶんね。

でも、近いうちにはやっていこうと思います。

この場合、何が編みものなんだろう。両手と4つの弦かな。


さて、そんな中…いや

明日か明後日まで温存しておきますかな。もうひとつの、編みもの。

皆様、よい夜を。

もう木曜になっちゃったけど、

僕らがみえない満月、あの人はきっとみてるよ。

山の入り口のクローバー

日曜。昨夜ふと思いついて少し長旅。

コロナで世界が閉じる直前、京都で会ったお二人に、会いにいく。

2020.2.16. 紫明会館で タイナカ彩智さんの live を手伝った日の夜。これ以来、僕は第三の故郷、京都に行けていない。

とはいえその二人は京都人ではない。イスラエル生まれで東京で活動するギタリスト、山口亮志さんと、浜松育ちで京都在住のアーティスト、内田涼子さんだ。

内田さん(うっちー)は、2000年前後からの知り合いで、ライヴやイベント、ジャケットアートワークなどで本当にお世話になった。再生できるかわからないが、このサイトにこっそり残しているこの作品も彼女と僕のコラボである。

いんちきピストル

山口さんと会うのはまだ2度目。とはいえこういうのはタイミング。
はちみつやさんで演奏をしているしベースもあるので、よかったら…との誘いに、ドライブで出掛けていった。


大きな橋を越えると別世界。

天竜二俣というところは初めてだが、不思議な活気のある界隈だ。デジャブ? どこと?

養蜂屋 というお店もとても開放的な空間で、お二人とのコラボによるミードも素敵だった。

向かいにある包商店というジェラート屋さんはなんだか Johnbull みたいな佇まいだ。

きころという、道の駅みたいな場所もある。和むし、訪問者には心強い。

ベースをお借りし、途中から二人でいくつか即興をする。

1月に、ちょうど2年ぶりに人前で演奏(ほぼ「流し」)をやったが、

それとは真逆だ。なんでもあり。間。軋みとひびき、箱と太鼓。

2005年ごろになるか、gt / a.sax / dr / e.bass の4人でフリーばかりをやっていたときがある。

形には残らなかったがバンド名すらあった。gt は京都で、sax は東京で大活躍のはず。dr は永遠の夏休み。

主に The Room 界隈。ピットインや O-East でもやったっけ。

その他にも、そもそも このアルバム も最小限のモチーフ、中身はほぼ即興だった。

「かずみとまや」を手伝ったツアーで、金沢のもっきりやでやった即興も、記憶に残ってる。

即興が記憶に残るべきなのかどうかは、あまりわからない。ともかくここ数年は、コロナ前でもあまりインプロをしなかったし、一連の DIY はソングフォーマットというお題でやっている。何か不思議だ。

扉はどこでも開くんだなぁ、捉え方次第かなと思いつつ、お二人や店長と色々、街の人々と少し話して帰路につく。
もっと話したかったのだけど。皆さんもてなしの達人で、こちらは言葉があまり出てこない。

いろんなことがある。教えてもらった道具や街の人の活動、森の入り口、森の奥にある養蜂場、歌舞伎、演劇、かつてコーヒーケトルを注文した場所(もうその店はなく、別の素敵な店になっている)。

何かできないかな、と思いつつ、筆記体的に遠回りをし、ぐる〜っと水辺を回って、夜の地球へ。

くびながりゅうとゆびさき

雪でも降るのかという夜の匂い

船乗りを思う

彼らが当たり前に感じていた凍つく風に

耐えられるだろうか

眠っても目覚めても続く風


首の長さ

こう書くとろくろ首か恐竜か…

って感じだが

弦楽器のことだ

ベースにはさまざまな長さのネックがあり

また横型の「ベース・ギター」タイプであれば
ブリッジの位置や仕込み角、重心でも体感上の長さは変わる

たとえば今年になってずっと触っているアコースティックベースギターは
(これはもうとっくに生産中止になり、世界でも入手が困難だ。メンテしてくれる人を探さねばならない)

ものすごく左手を伸ばさないとローポジションに届かない。
これはこれで慣れれば、身体を大きく開くことになるので、気持ちいい。

ところがその後で普通のエレキベースギターを弾くと、あまりの小ささに驚く。
ギターを触ろうものなら、小さすぎてたまげる。

同じことが縦型のベース(コントラバス、ダブルベース、ウッドベース、弦バス、アップライトベース、ベースフィドル – 呼び方がありすぎるが僕は英語の「ダブルベース」が好きだ)にもあり、あの指の間隔とヴァイオリン(フィドル)のそれではあまりに違って、互いに指がたまげてしまう。

一年ほど、これらに地道に向き合っているが、なかなか人間の身体の使いこなしは
難しいやら発見があるやら

指っていつまで、こうして酷使してられるのかな、
あたりまえみたいに10年近くタイプし続けてるこの薄型キーボードも、そろそろ
もう少し身体に合ったものにした方がいいのかもしれない。

you fly

2023.3.7 full moon
at bandcamp

弥生満月は
インストゥルメンタルをお届けします

fretless x acoustic bass guitar, djambe, etc.

まがったいとと

おいおいお、ちょっとどうにかして…

という「この頃」なのは前述の通り。

春は調子が出ない。調子がくるう。

これはたぶん、京都にいても東京にいても、ボストンにいても

岐阜や名古屋や鳥取や、熊本にいてもそうだろう。

ま、いいやと、肩を丸めて何かをやっている。

どうも羽を伸ばせない。でも、それにまつわるものを

とおくないうちに。

flick the finger

Chuck Rainey のインタビューやらを観て気分が上がる。

この人と B. Purdie は人類の宝だなぁ…

すごいな、と思う音楽家や演奏家はたくさんいるけど、

音楽って本当に楽しいなぁ、って思わせてくれる人は

特別ですね。

まぁこの人の場合、この新しいベースは新しい彼女だとか

そんなことも毎回言ってるのだけど


彼らを見てると、「スタンダード」みたいにされてることって、

結局何も残らないんじゃないか、っていう気になる。時々。

きっちり2フィンガーで弾いてる沢山のベーシストより、あのよくわからない1フィンガーで弾いてる彼の方が

よっぽどグルーヴしてるし、楽器の世界にはそんなこといっぱいあると思う。

かといって、フォームなんてどうでもいいんだ、とは思わない。

自分の身体と自分のフォームと、動きと弦と波動が、繋がってればいいんだと

最近はそう思う。トラップにハマるので説明はやめますが、

いろいろ試すべきことはある、ってことです。

棚渡り

しばらく録音から遠ざかっている。

悪い癖で、興味が他にポンと飛び移ると、戻るのが億劫になる。

途中のものが何曲もあるのだが。

だが、ポンと飛び移った先はとても直接的で、意味があって

これを踏まえてまた録音できれば、その方がいいだろう。


モノに執着があまりなくなり、断捨離しまくっているここ数年とはいえ

長年貯めた書籍やら書き取った譜面やら詞やら

もちろん作ったそれらやら

かなりの紙が本棚やら押し入れにあり

これらをどうすればいいんだと途方にくれる

記憶に入れてしまえばそれでいいんだと思う。

頭に入ってないから紙のままなのだ、とすれば、とにかく覚えて捨ててしまえばいいのかもしれない。

なぜなら、それらの大半は、ずっとやりたいことであり、

要するにずっと、自分は進んでいないのだから。

4.25 Makoto Yano

矢野誠「ミライノキオク」レコ発ライブ
4.25 南青山 MANDALA
矢野誠 (Pf)
関根真理 (Per) 大光ワタル (Drs) 近藤零 (B) ひらたよーこ (Vo) 狩野和世 (Vo) 白神直子 (Vo)
スペシャルゲスト: 小峰公子 (ZABADAK)


矢野誠さんのアルバム「ミライノキオク」リリースライヴを開催。
アルバムメンバー全員と、ZABADAK の小峰さんも加わるこの夜
僕ももちろん参加します。

アルバムのお話をいただいたのが昨年の5月末で、6月にかけてベースを録音したので
1年近く経って、どんなプレイ、そしてどんな音楽になるか
とても楽しみです。

アルバムで構築された音が、深まるかもしれないし、また変わるかもしれない。
たぶんその両方でしょう。

僕自身も(世の多くのミュージシャンの方々とは異なりますが)
久しぶりの MANDALA のステージ、久しぶりの東京です。

いい音をお聴かせできると思うので、ぜひ楽しんでください。

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