kamoe october

以前にもまして、人のライヴを観るのが楽しくなってきました。

小さな場所でのライヴは繊細なニュアンスを聴き取れるし、アーティストのお話しのトーンやちょっとした仕草を含めて情報量がすごい。

人間の脳のうち実際に使われているのはごく一部と言われますが、音楽を感じ取るということも、そこで放たれる膨大な情報のごく一部を、なのでしょう。

同じ音楽でも聴く人によって、またはその人の気分や志向・調子・経験によって、大きく響き方が異なる。

中でもその振れ幅が大きいのは、やはりアコースティックな音楽だと思います。
数値やグリッドで縛られない音楽。電気を使わない、あるいは適切に、最小限に使う音楽。
そこには弾き手の心技体やメンバーの化学反応に加え、空間も大きく影響する。

ダイナミクスやトーンに応じて耳を澄ますと、たとえばどうしてここでこんな軽いタッチになるのだろうと、あれっと思うこともある。そこで聴き方を変える。
しばらくすると響きが変わってくる。たとえば暗闇に目が慣れ、視界が変わってくるように。

リズムも然り。
自分の中にあるリズムの引き出しと共に、目前で起きている音楽を味わうのもいいけど、でもそこに自分と少し違ったテンポやリズムやタッチが感じ取れたとき、それは自分を広げ、柔らかくほぐし、新しくしてくれる。

そうして生で体験した音楽は、その夜も、翌日も、何ヶ月あとにだって、響いてよみがえってくるのです。
そうですよね? (誰に聞いてるのだ)


浜松にあるカフェ、鴨江珈琲 にて、ボサノヴァギタリストの 木村純 さんたちを観に。
ここはとんでもなく居心地がよく、珈琲がおいしく(とても重要)、素敵な本がいっぱいある。

純さんを観るのは二度目。三宿のカフェで20年前にライヴを拝見し、そのときいろいろお話しさせてもらった。東京に行ったばかりで、バンドと音楽雑誌の執筆をしながら、演奏の仕事を探し回っていたころだ。

途中の色々をスキップして、音楽に対する感覚だけをつなぎ合わせると、なんと楽しいものだろう。
感謝。

ライヴ写真は撮れておらず、すみません。

これは席の隣にあって、ライヴそのものとは関係がないものの

ゆれるリズム だなぁと。

帰り際、店の佇まいの素敵さをとらえたかったのだが、やはり iPhone X では限界か…

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