6.3 at gingila, kumamoto city
カテゴリー: muse
happy b yano-san
矢野誠さんのお誕生日会を兼ねた、レコードコンサートに行く。
お会いするのは何年ぶりだろう。とてもお元気そうだ。
矢野さんの手がけた音楽をひたすら聴くといういい夜
ときどき「ならでは」の制作話が。
お店に入った時は矢野顕子さんのデビュー作(プロデュース名: 小東洋)
それから鈴木慶一さん、あがた森魚さん
82年、誠さんエレクトリック期の Injection(シンセの音が太い!)、石川セリさん(盤面がエメラルドでとても美しい)、Romy さん(NY ポップと友部正人さんの詞のコントラストが深い)
幻の名盤(全く知らなかった)
広田レオナさんの “Leona”
- これ聴いてて、宇宙変わりましたよ。再発希望です
そして誠さんソロ、仙波さん浜口茂外也さんの、和と洋とインドとアラブの世界。
あむ〜Chorusing は、改めて涙出たなぁ。
企画と選曲の岡部さん、ありがとうございました。
ショボクジラ・チビコブラ も聴きたかったです。
ソロライヴも
力強い左手と儚い右手の煌めき
アフリカンと印象派
変わらず
この人の夢に僕らはどこまで迫れるのだろう
矢野さんはいつでも気さくで
こんな僕とも
また一緒にやろう、と言ってくださる。
いつの日か。ぜひ!
Blue n Gold
公式タイトルは HALL TOUR 2017 だけど、誰もが Blue と呼んでいたツアーもファイナル。
青い舞台での19本はあっという間だった。
わかってはいるものの、楽しい時って、あっという間。
疲れ知らず。
振り返る間もなく次がくるので先に向かいますが
この3ヶ月に起こったことは
いろいろと、糧になるだろう、と思っています。
ソロアーティストのサポートでありながら
バンドのように楽しませてもらったトリオどん、メンバー、スタッフ、
観てくださったみなさん、ありがとうございました。
次は J-Wave Live にてお会いしましょう。
なおツアー最終盤、土壇場になって編纂した詩集は
まだありますので、ご希望の方は こちら をどうぞ。
Sting at Budokan
すごかった。
Police 再結成含めて観るのは4回目。自分の感受性が大きくなったこともあるのだろうけど、
今回マジで感動した。6.6.
2階の北東スタンド、はるか上部からステージの左後ろを遠く見下ろす
どう考えてもいい席ではなかったのに、魅了されるって、どんなパワーやねん。
新作もロックだが、完全に開き直ってか、ポリスの曲もいっぱい。
本編トップが
Synchronicity II
この曲の一節
“Packed like lemmings into shiny metal boxes”
東京やロンドンの地下鉄に乗り込む人々を表してるようで、九段下の混雑合わせて感慨深い。
なんて考えて選曲したわけではないんだろうけどね。
(So Lonely のMVは、まさに東京の地下鉄での撮影だったのだが)
そして2曲目が
Spirits in the Material World
音楽に興味を持ったきっかけ、リズムから曲調から歌詞まで
ポリスで一番好きな曲なので嬉しくてしょうがない。
Englishman in New York
この曲の良さが、やっとわかった…というか素晴らしい曲だと実感。
イントロのベース、”Be yourself, no matter what they say” のリフレイン、
キタなぁ。
これ、紅茶好きの英国人だと言われても実感の持ちようもないけど
異邦人の歌、画一化に立ち向かう曲だった。そんな2017年。
同調圧力や隣組や「いいね!」の束縛にも。たぶん。
全部書いてるときりがない。
彼のメッセージって
“Sending out an S.O.S.” が40年近く後のネットと酷似してたり
時代を超越してるとは思うものの
聴き手への届け方が真面目だったりオシャレだったりロックだったり
曲やフェーズによって異なるので、長年聴いてたぼくもある時は好きになれなかった。
まっすぐすぎる穏やかなスティングは面白くないな、とか…
でも今回は、そんなのもひっくるめて、こういうことだったのか!?
のような、わかった(ような)気持ちにさせてもらえた瞬間が多々。
これって、もしかして、ステージ左後ろ上方から観てたせい、かもしれない。
声や音や「気」が彼の場所からどうホールに届いて渦巻いていくか、
照明がどう客席に向かっていくか、
そんなのが、見えた(ような)気がする。
自分も不肖、ステージミュージシャンやっているおかげでもあるのか。
全く気負った感じはしないのに
ハイトーンから低い渋い声まで余裕だし。
前回キー下げてた Roxanne や Magic も、原曲のキーだし。
それに、わかっちゃぁいるものの
次から次へと、名曲ぞろい。
あれだけやったのに、まだこの曲があったか…と驚き続ける自分。
これでも、
Fortress Around Your Heart も、
King of Pain も、
Seven Days も、
Straight to My Heart も、
The Lazarus Heart も、
De Do Do Do, De Da Da Da も、
Set Them Free も
Don’t Stand So Close to Me も
やらなかったのだ。
個人的に聴きたい
Synchronicity I も、
When the World’s Running Down… も
やらなかった。
でも、そんでもこれだけ聴かせてくれた。
どんなんや。この人。
彼の視点は才能も運も努力も備えた、白人の天才の一つの見方、だとは思う。
それでも、世界にとってかけがえのない人だと、思う。
西国へ
ツアーの合間に知人をたずね、西国へ。
岡山 蔭凉寺
ずいぶん久しぶりに会う Vardan Ovsepian と、はじめての Tatiana Parra。
Piano Era 2015 を観逃したし。彼らの東京公演の日、うちは鹿児島だからな。
どうしても観たいと思い、旅した路面電車の街、
岡山はとてもいい空気が流れていました。
彼のピアノは天下一品。それは出逢った時からわかっていたけれども
そのまま、そのまんま彼の宇宙唯一の音楽を創っていってくれる。
構築、築き上げる、ちがうな。そうだけど、
もっと広がりがあって、もっと世界があって、
だけど「ヴァルダン星人の世界」なんかじゃなくて、精神的で、感覚的で、理論的で、無意識。
そして Tatiana とのコンビネーション。
彼の音楽と生き方は、芸術そのものでしょう。
Alexandre Andres の大好きな曲(うち一つは、Tatiana が音源に参加)
を2曲もやってくれたのも、驚きであり
Vardan が彼を “young genious” と明言していたのも、グッときた。
熊本へ。
大倉邸にて flexlife の「家リハ」
Vardan ほどではないが、彼らと出逢ったのも遠くて近い昔。
一家で、山の上の温泉に行ったり、音を出したり、息子さんと戯れたり、幸せな時間。
彼らとの曲や、カバーももちろん楽しいが、
今回は、何年もサボっていた自分の曲を持っていく。4曲の中でどれかやれないか。
全く拙い僕のデモ、恥ずかしくもどうなることかと送ったものの、
軽く受け入れてくれる、彼らの凄腕っぷりにも改めて驚く。
歌とギターのプロなんだから、そりゃ、そうなんだけど、
でも、こういうことかって、思う。
とてもゆるくやってるようで、研ぎ澄まされるって、感覚と経験って、年輪なんだね。
鹿児島。
グッドネイバーズジャンボリーで来たときは空港と現地との往復だったので
鹿児島市内ははじめて。日差しが強い。
こちらも路面電車がイイ。
荷物の多い僕に、路面なのに、路面駅なのに、キャリーを運んでくれる運転手氏(岡山でも…)。
いいのだろうか…?
運転手って、大変な職業だ。常に時刻と数え切れない乗客と、さらに無数のドライバーたちと
関わっているのに、そこまでやってくれるって、ほんとに心に余裕があるんでしょうね。
街に、かな。
次はもっと長く居たい。
そしてふたたび熊本。こちらはブログがダブっていますが…
gingila、なにしろ壁の色が最高。
ガレージでカフェレレ部が「ひこうき雲」を奏で出す、いい日だ。
ガラス張りで外からもいい感じで観れるステージ(店の一角)は、
Cambrige の Central Square にあった複合ライヴハウス、The Middle East を思い出す。
そうあのころは
フォークシンガーとデュオをやったり、ただ飲んだり、
Colin Hay や Aimee Mann を観たり…したんだっけ。
…
そんな、メビウス一週間で、あった。
singtalk
この一週間は旅をしながら、とても有意義な音楽体験をしているのだけど
熊本では珍しいことを続けてやったので、速記。
6.3 flexlife x ray での “reunion” は、時間感覚メビウス繋ぎというか
彼らの後ろ隣で、かつて何度もステージでやった曲、ぼくには新鮮なアレンジの曲、
そりゃはまるでしょっていう荒井由美、全く予想外のCCB、定番のFairground Attractionなど
壁の色もサイコーなgingilaで、アットホームな数時間。
– それにしても “WAR” はやっぱりすごい曲です。
そんな中、健さん里枝ちゃんと演れればというアイデアをやり、
それとは別にベース弾き語りを3曲やるという、
かなり好きにさせてもらえた貴重な機会でした。
バンド始めてみました、大人、ほんとかよ、みたいな。
ガレージでのカフェレレ部(ウクレレ教室ユニット)も、平和で素敵でしたよ。
大倉さんの雰囲気がデヴィッド・マシューズさんに見えたな…
その現場をトリオちゃん、洵平くん、チャームくんが目撃してくれたこともあって、
翌日の大橋トリオ公演では、途中、ありえない場を
「チューニング中の場繋ぎ」によりいただくことになった。
… ま さ か。
そんなんで、2日続けてやったのが、これです(詞)
よこくの太陽
ほかは
時計をひっぱりだせ
grace behind the word
そして flexlife の二人交えてやったのが
トーキンブラザー (swingy version)
それぞれ、作ったのは大昔、人前でやることは殆どなかったのだけど、久々。
因みにやらなかったのは
あかりをつけたら (reg. version)
でかいゆびさき
ハイウェイかたつむり(最新)
詩/詞は以前から公開してたりしても、実演ではなかなか形にしてないんですよね。
サボリすぎ。
もっと新たな案も、これから作って行きたく思っております。
さんくす
mobiles
こちらは暗くない話。
暗い話も、音や光のもとだと、思ってますけどね、わたしは。* darkness
さいきんの見聞
union soda
ショップスペース、ギャラリースペース共に広がりがあって気持ちいい。
urabe fumiyuki さんのモビール、欲しい…
kedi başkan
ハンバーグかサンドか迷い、サンドにしたところ
そちらの具が切れてしまったようで、代わりのサンドを作ってくださったのですが
それがとんでもなく、美味しかった。
置いてある本も面白くて、エンデの「影の縫製機」に魅入られてしまった。
とある駅
ホームをつなぐ跨線橋に、全く広告がない。
こういうのもいいですね、うるさくなくて。
月の岬
カメラも持たずにバスに乗ると、あまりに美しい満月。
名前だけのことはあるな、と散歩。また行くことはあるのだろうか?
GREENROOM
快晴、5月だというのに灼熱。
ずーっと奥まで見渡せる、気持ちいいステージでした。
待機中の散歩で見た yusuke hanai さんのブースにパワーを感じる。
“we are here” のジャケを描いた方。じっくり観たかったです。
kirja
motomitsu maehara さんが新作絵本&原画の展示をやっていて
すばらしく購入。本はフランス語ですが、日本語訳もついています。
Ecoute la musique
Chansons ‘Fraternelles / Philippe Crab & Antoine Loyer
仏レーベル Le Saule のレコードはすごいなと思っていて
内容もさることながら、風と砂塵と裏庭のような音の質感につれていかれる。
どうやって録ってるんだろう、か。
1984
今回は暗いですよ。
ジョージ・オーウェルが晩年、病と闘いながら完成させた「1984年」
やっとまともに読んでみたのだが
救いがある…と期待しつつもページが進み、やがて。
「救い」はなかった。
なかった? なかったな。
一部、二部、三部でそれぞれ違った「生きる屍」になってしまう主人公、たち。
壱: システムの中の屍である事に気づく…しかばね
弐: 泳がされた自由の中で気づきすぎる…しかばね
参: 肉体と心を潰されて気づかなくなる…しかばね
どれになりたい? どれもなりたくないで
まともに受け止めることの難しい、最後に狂ってしまう=「正常になる」「救われる」
そんなメッセージ。
直接のモデルはスターリン時代のソビエト連邦であるけれども、
それはオーウェルがインドやビルマ、バルセロナで見たもの、人生をかけて体験したものから
来ているのだろう。
状況を超えて、胸を打つ。
胸を打つどころではない。デジャヴがありすぎる。
「ゴールドスタイン」=金の石、の偽書に記された、
システムの支配に関する解析は見事にできている。
あれはガス抜きであるばかりか、それを知らせた上での絶望をもたらすのだが。
あれを参考にした人は沢山いるだろうな。
完璧な全体主義を実現し、永続させるために
人間の尊厳も、自然科学も、歴史も、愛も徹底的に壊す方法。
それは一方、よかれと思って、みんながやっている事によって、まっしぐら。
寝言まですべてが筒抜けで、24/07で指令される「テレスクリーン」がどこにでもある世界。
もうそうなってる、というか、仕事も日常も、onもoffもみんな進んでそうやってるね。
とてもソフィスティケイトされた、SNS世界。
ボランティアという名の自己責任。よーやるよな、と思う。
インターネットは元々軍事用だった、
つまりは最終的にもそうだということを、僕は忘れるつもりはありませんが。
ちなみに1Q84とは響きが同じで全く違うけれども(引用だろう)
同じくパラレルワールドを扱った作品、ということで比べるとすると
あれは中盤のわくわくを、そのままに救いに持ってきてくれるのに対し
1984は敗北を徹底的に記している。
でも、そんな世の中で、生きなけりゃいけない、とすれば
生き急ぎたくもなるさ。
生き急ぐ事もできない、永遠にもなれない、最後の人間。
I’m so tired of the Omegaman
– album “Ghost in the Machine” 1982 – Andy Summers
最後の人間にも、なれなかった、それは誰のことだろう?
たまらなくなるけれども、アツコバルーさんのこんなブログ を読んだりも、する。
備忘録 〜oha[na]shiTrip〜
人前で話すのは苦手なので - であるからして、
このところ、なるべく機会があれば話すようにしている。
もちろん、止められたら止めるのであるし、要望通りにいかないこともある。
今回のBlueツアーではこんなところか。
横浜
(無話:話さなかった事)冷し中華「ごはん」
岩手
銀河鉄道の夜と櫓上の渡り鳥使い
(無話)岩手軽便鉄道と惑星間チューブトレイン
札幌
(無話)札幌時計台とローマ人
福島
記憶と時間
仙台
ローマ人とゼロの概念
高松
小豆島のローマ人
広島
ダブルミーニングと生態系クロスオーバー 〜空耳からの挨拶〜
神戸
ボーダーとストライプ そして 水平時間と垂直時間
静岡
コーヒードリップとテーブルと自力時間
(無話)楕円フェチ
福岡
カシミール効果 〜ローマ人の置き手紙〜
金沢
タイムマシン俳句 十二篇
名古屋
シャママ (ShutMyMouth) – 1984 – 宇宙船ペペペペラン
鹿児島
good neighbors – 温泉
熊本
よこくの太陽 – スーパー凧揚げ理論
大阪
髪を切りました それだけですが
長崎
風頭訪ねて歩く短歌 五篇
新潟
新潟の友たち – 遠くして集まった仲間
松本
さまざまな路線 – 最終列車
東京
青色と金色 – ひかり – 闇