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伊那谷へ

飯田線を北へ、北東へ。

天竜川の上流には何があるか。

諏訪湖と浜名湖の関係が気になっていたこともあり
(浜名湖と天竜川は少し離れているが)

また一昨年、猛暑逃れで霧ヶ峰と松本に旅した際の縁もあり

伊那谷に旅することにした。
冬用タイヤの備えがない僕は、悩んだ末列車で。

秘境列車と言われる飯田線なら車窓もさぞ美しかろう。

左右の窓側、どちらを選ぶか、地図を見ながら考えたが
思惑と逆だったようだ。

左側は順光でのっぺりしており、しかも他では考えられない低い位置にぶっといケーブルが走る。
車窓写真には向いていない。

もっとも、肉眼で観るぶんにはこちらも十分美しい。自然よ。

右側(南東側)の美しさは幻想的だった。

飯田を超え、上伊那郡、中川村へ。今回の最初の目的地。

無人の伊那田島駅を降り、最初の景色がこれである。えっ…

迎えてくれたのは木工作家の法嶋二郎さん。

Ambitious Labo.

なぜこの木の匠と知り合ったのか? それはまたの機会に譲るとして

法嶋さん、木のことは無論、音楽や楽器への造詣の深さといったら…

工房や自宅もご自分で建ててしまい、しかも15年経った今も進行形という
あなたはガウディか? という方です。

以前、ツアー仕事で長野市や松本市へ行ったときから
あまりの空気(風、でしょうか)のよさに
長野で音楽活動がしたいなぁ、と思っており、

どうせなら、天竜川の上流でもあり、法嶋さんの拠点でもある中川村でできないかなぁ、と
楽器も持たずに訪ねたわけです。

いやいや、ふつう持っていくやろ!?

僕の楽器は異様に容量がでかく、電車移動が難しいのですみません
パソコンとカメラと着替えは外せないので…(なんでそっちやねん)

Taylor のベースケースの無駄なデカさとその作りのテキトーさ、何とかしたい。

そのかわり、必須ではない小さな楽器のケースを持参し、これをなんとかしてもらえないか、氏に相談しつつ。

最後のは、普段愛用している、六角ナット型のコースター。鍋や熱いお皿を乗せるのに超便利。
左は比較のためのうずらたまごです。

暮らしの工房 こねり さん

いいところですね。中川村。
移住者や意外な訪問者が多い、と言われるのも納得でした。

たぶん、6月の下弦の週の金曜日あたりにライヴできると思います。
めっちゃ具体的なヒントですが
ご近隣の方、訪問可能な方、ぜひいらしてください。

心より。

 

reassessment

過去かもしれないけどそうでもない話。

ふと、web mag での記事を見た。

昔、携わった特集の再考記事だった。Bass Magazine 2004年8月号。

UKニューウェイヴ/ポスト・パンクのベース名盤“15選”(2004年8月号掲載)【BM Throwback】

“BM名盤ナビゲーター vol.1” の “01” すなわち1枚目のレビューを書かせてもらってました。

My Aim is True / Elvis Costello

この選盤は自分だったか提示されたかは最早覚えておらず、でも自分が OK したのは思い入れ深い曲が最後に入っていたから。(The Pop Group はじめ、他の盤も大概思い入れ深い)

“Watching the Detective” はここで推してるようにベース、ひたすらかっこいい。

写真掲載はひとまず控えておきますが、読める方はぜひ読んでください。

でも…

実は個人的には、ベースも曲全体もさることながら
この曲、ドラムが死ぬほど好きで。

イントロから最後まで、最高っしょ。

当時は好きな曲ばかりカバーするバンド “The Helicopters” っていうのを友人とやってて
そこではパートとっかえひっかえしてたんだけど
この曲は当然のごとくドラム叩いてた。

西部講堂で一回、京大生じゃなくても参加できるロックフェスみたいなのがあって
これを叩いたのと、Television のカバーをギターボーカルしたのは、ずっと若い頃の思い出ではあります
…ってどんな青春やねん。あの頃かぶってたデニムのキャスケット、どこになくしたんやろ。

UK パンクやニューウェイヴ(ここではニューロマンティックまで一緒になってる)

のくくりはこれでいいんか?
とか突っ込む向きもあろうけど

そして NY パンクと UK パンクって、全然違うようだけど結局は一緒に吸収するよな、と思ったり

プログレと The Band の両方が好きな自分としては、ガース・ハドソンとトニー・ケイのオルガンにも通じるもの感じてしまったりで … 結局はクラシックなんで … 閑話休題

ともあれ、この記事が作られた時点で、既にリアルなニューウェイヴから20年以上も経過してるんですよね。

それからさらに21年後、2025年に、また取り上げてもらえるって感慨深いです。

音楽ってこうして、何度も再解釈されて再評価されて、螺旋描いてとんでいくのでしょう。

おおきに Mr. Tsujimoto

不肖 僕の今回のアルバムも、そういった再解釈の産物であることは、言うまでもありません。

最後に、ここには取り上げられていないけど、自分的に外せない一枚を

自然と都市とひとりごと

デザインの輪郭 / 深澤直人

とても感覚的に綴られていて、意識への接近や実践へのアプローチに
濁りがないというか

刺激される本でした。
わかりにくいけどわかりやすい、という。

深澤さんはアメリカ滞在時期に八ヶ岳に土地を買い、帰国後にそこを開墾して山小屋を自ら建て、
東京事務所での業務を広げながら山梨に精神的、身体的な拠点を持った…というくだりに感じるところ大いにあり。

そして、そのインスピレーションになったのが、サンフランシスコ周辺の人々の

都会から「車で一時間程走れば手付かずの大自然に入ることができ」、コヨーテやアライグマが出るところに普通に暮らしている

という状況。

日本からすれば羨ましいのか? それとも怖いのか?
(近年の各地のアライグマ出没とその「被害」を考えても)

だけど緑はやはり大切だな、と思っていたところに

L.A の大火災

心が痛みます。

SNS に溢れる画像映像も恐ろしいが、実際はそれどころではないだろう。
一方でフェイクも出回り、AI に席巻されるネットでは、却って情報への疑念が深まるので逆効果なのでは…と思えてしまう。だがいずれにせよ。

人間は自然にはとうてい叶わない。

だけど自然と共にありたい、と思うのです。

東南海域に暮らすもののひとりごと

だけどこれから何十年、何世代と、続くことだから。

体感3秒のメルカトル

年の初めは静かめに過ごしています。これでも一瞬で三日が経過だよ。

去年はいろいろ頑張ったつもりだし、やれたことも多いけど

空振りしたことも(いつもの如く)相当多く

中でも一番がっかりしたのは九月のフェス一本が中止になったことだった。
台風回避だからどうにもならない。

前半と後半でまるで違う年になったようで、7月以降はほぼ、手の届くエリアでの活動ができなかった。
巡り合わせ、とはいえ。

そんなわけで9月に 旅に出た のは、必要だったし、たぶんそれだけではなかったし
メルカトル図法の高緯度地のごとく、2024年の中でも存在を大きく示している。

そして何より大きかったのはその7月以降、アルバム umi no machi を作れたことだ。
どれだけ聴かれるか、評価されるかはわからないし、それは聴く人それぞれの解釈だけれど
自分の中ではこの作品に、大いに納得している。

素敵なアートワークと共に
いつも僕の音楽を励ましてくださった nakaban さんには
いくら感謝してもしきれない。

さて今年がどうなるかはわからない。たぶんこれまでとは違う年になる、そんな気がする。

いずれにせよ、去年できなかったことをできるように、
また地道にやっていこうと思っとります。

巳年

不思議な雲

かもめが

調査に向かう

うむむ

わかったのかな

 

はじまり

静かに、あっというまに元日が過ぎました。

穏やかな日でよかった。

また海にいきました。ちょうど日が丸い姿を表したとき、たくさんの鳥の群れが海を横切っていった。

災害のない、あっても助け合える一年を。

戦争のない一年を。

健康を。

願います。

みなさんにとっても、よい一年になりますように。

ラスコー

umi no machi – セルフライナーノーツ #7


ラスコー – 1999 and November 2024

アルタミラやラスコーの洞窟で動物を描き、ドナウ川の河岸で五角形の家を遺した先人たち。

彼らの見た世界には、もしかしたらこんな旋律があったかもしれません。
根拠はないけれども。

この曲の原型は四半世紀ほど前につくったもので、最初のアルバム “Voice of Marble / rtov” の続編のひとつでした。

そのアルバムでのメンバー、ドラマーの Rastko、ピアニストの Vardan から強いインスピレーションを得ていて、一度ロンドンに Rastko を訪ねたとき、このモチーフでパーカッションを録音してもらったのですが、そのファイルは今どこかの HDD に眠っていて、昔の OS を組み直さないと開けない。

そこでまずは、DIY で再構成、発展させたというのがこのトラックです。Rastko との Lascaux は、改めて作るつもり。

ピアノのかわりにグロッケンを、中欧〜中東のパーカッションのかわりにシンバルを、そしてアコースティックベースとギターで対モチーフを入れました。

形容し難いかもしれないけど、ユーラシアであり、日本であり、とても僕らしい音楽だと思っています。

グリーンはいつ

umi no machi – セルフライナーノーツ #2


グリーンはいつ – 1991 and November 2024

七拍子の空想歌。絵描きや物書きに憧れたころを思い出しながら。

緑がうみを囲む、夜が木漏れ日を手渡す

あまり考えず、浮かんだ言葉とメロディを録音して作っていきました。

グリーンは昔から好きなウェールズ出身の SSW であり、

かつて滞在した家のことでもあるんです。

「うみ」が近く、窓からは河原の木々がとても素敵だったグリーンの家。

だけど数十年ぶりに訪れると水辺は消え、辺りは道路で固まっていた。

人が「道をひらく」事とアスファルトは、現代社会でセットになっている。

でも、そうやって蓋した土はいつまでも黙っているだろうか?

街と緑って本当に共存できるのか?

それとも自然はもっとずっと、したたかなのだろうか。

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