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みぎもひだりもしってるのに

灯台もと暗し…ってこと、結構ある。

オレ自身の運命もそうなのかもしれないが、
二つ。
一つ目は、先日も書いた、ちゃりんこのランプについて。
数年前、東急ハンズで買ったのが、3LEDのヘッドランプ。
コンパクトで、まあまあ明るくて、長もちして、良かった。
だがゴム製のブラケットが切れて、ぶーらぶら。
以降は、いつも乗ると1ブロック毎に、ヘッドランプの角度を直してた。
あさってを向いたり、足元を照らしたり。
そんなのまだいい。
しまいには、乗ってるオレをランプが照らしてた。
さぞ怖かっただろうに。色々な意味で。

そんなんで、だがランプを買い替えるのは非常に悔しく、
しかもこれが案外安く無く、
shop 99にて買ったのは書いた通り。

これ、明るく、すぐ弱く、真っ黒く、ばかでかく、やたら面白いのだが、
直列4本の電池の消費がすさまじく、全然割に合ってなかった。
しょうがなくeneloopを毎回入れて充電してたのだが、
本来BossのMicro BR用に買ったeneloop、いざ録音って時に自転車のヘッドランプから電池を持ってくるってのはこれは以前にも増して悔しかった。

これだけの悔しい事の為に、eneloopを買い足すのは更に悔しい気がして、
パンクした際、某所の自転車屋を覗いてみた。
そこは非常に気さくで親切な店だったが、メインは高級カスタムバイシクル。
安いヘッドランプがあるわけではなかった。

買う気もないのに、その18万円するというカスタムバイシクルに憧れだけ貰ってきた。
まぁこれは悔しい事ではない。憧れを悔しがったら、人生終わりだ。

さて。今日ハンズに全然違う用で行った際、猛烈な勢いで最上階に登ったエレベーターにつき合って、自転車売り場を覗いてみた。
…あるやんけ!あのランプのぶらぶらブラケット。何年オレはこれを探したんだ。
値段はなんとか3桁で留まってた(部品にしては高いか)。
もうたまらずに、それを買って、今夜直して、ふとそのパーツメーカーのwebを見てみた。

がーん。

その会社、ハンズ…自転車屋…行動範囲、と同じ図面にあった。

例えば最初からそのパーツの有無を知ってたら、その会社に直で買いに行く事が出来たなら。

回り道って不思議だ。

例その二。
これは具体的には書かない。

地球の背面まで巡り巡ってたったの数歩。そんな事。

例えば、右脳で思い付いた事がすぐそばの左脳に届くのに
どれだけ遠回りするか、みたいな物語り。

城下町

おれはうえのうまれやねん。
うえの、ゆうても、いがうえのやねん。

  う
いが えの
 が
うえの

どっちいんとーしょんやっやろな、
と思いながら信号に差し掛か

光は赤くなったようだ。

おれ、渡る。
向こうから来たバス、右折する。

おたがい悪い事したのう、と思い、振り返る。
パトカーが後ろから来てた。

やばい。

いやまて。

そいつも、右折してた。

そうげん

なんだかわかる?

オール、ネコジャラシ

さる売り地だが、全面にネコジャラシという
はじめてみた光景

ものすごい数のネコが遊びにくるはず。

み空

眠ろうかというところ、耳元からこの文句。

眠ることなど忘れて
思います

金延幸子の
「あなたから遠くへ」
である。
林立夫さんのシンバルが、本当にきれいだ。

ここ数日、笑うような快晴。
小田原の海はあまりに平らで美しく、トンネルを三度くぐると城が近づいて来る。
れっ、それから見えなくなったけど、
一夜城?

江戸につきて思い出すかな
眠ることなど

いちばんのちかみち

僕には僕の最終列車というのがある。
[人はオレを、サイシュウレッシャフリークと呼ぶ]
実際の日付けは数日前なので、許されたし。

今日の最終列車に向けて、オレはまた必死で走った。
右腕にダブルベース、左手にトランク、肩にバック、頭にハンチング。
いつもは時計をみつつ走るも、今日は迷わず走る。
一刻の有余も無き故だ。もはや、オレに一寸の迷いも無い。
駅の掲示を見上げ、間に合った事に半ば驚く。
行く手には階段、エレベーター。
一寸の迷いも無く、ぽかんと口を開けているエレベーターに向かう。
黒ケースの連れを押し込むと女性が入って来る。
しばらく待ち、閉ボタンを押す。
電車の音が聴こえて来る。
高校生が二人、入って来る。差程慌てていないようだ。
この列車は彼等にとって特別ではないのだろう。
人道上、振り切るわけにはいかない。待ち、閉ボタンを押す。
電車はホームに滑り込む。
おっちゃんが、のんびりと入って来る。
あまりののんきさに、右手は動かない。
空白の後、自然とドアは閉まろうとする。

おっちゃん、はさまった。

2Fに着き、ドアが開く。
「急いでます」かすかな抵抗を試みる。
急いでるっつーても、この荷物、この人であるから、土台しんがりから抜けれないのである。
目の前で電車はトビラを閉じる。
オレは踵を返し、今出たエレベーターに乗り込み、即座に閉ボタンを押す。
反対ホームに向かい、隣駅から特急をつかまえる為だ。
最後のエレベーターに別れを告げ、迷い無く階段を選択する。
もはや一寸の迷いも無い。
隣駅の長いホームを駆け、階段を降りて反対ホームへ向かう。
階段を上がる時、ハンチングは下がり、視界を遮る。
特急、来る。

もとの駅を過ぎる。つばを上げると、高校生は、まだホームにいる。
本当に急いでいなかったのだろう。
3駅過ぎ、列車が停車する。
見覚えのある顔がのんびり乗り込んで来る。

おっちゃんだ。

おっちゃん。

もうはさまるなよ。

Speak Easy

京都のpararax recordsにて、CD3枚を散々視聴した挙げ句買ったものだが、
非常に気に入っている。

In The Evenings Out There / Paul Bley, Gary Peacock, Tony Oxley, John Surman
1993, ECM

その時聴いた他のCDは、各々7分くらい聴いたものだ。
いいかもな、と自分を納得させようとしても、決断出来ない。
これは20秒で凄いとわかった。
やっぱこんなもんかと思う。

クレーンの街

ジャンクションループに伴い、近郊は次々に破壊されている。
知ってた店もマンションも飲み屋も、残っている方が何か忘れてるんじゃないかと思うくらいに。

俺の住んでるとこは建っててよかったんか?

今日は曇。飾りのない空の下に、別のクレーンがある。
早起きの目には、活動してるかじっとしてるか、わからないんだ。

悲しかった筈の夜はいつのまにか、感じ取るだけの朝になる。
静かなビートと、ピアノの音が、やさしい。

〜Miles の Flamenco Sketches を聴きながら

ガゼルを読む

なんしてんの?
読書してんの?
いや、料理だよ。
豚肉を。
じゃ、豚肉を読書してんだね。

西アフリカにはやはり文字がないらしい。
ヤノマコトバンドで一緒になるジャンベの大久保さんがそう言ってた。
じゃあ、彼等は、自然を読書するね。
木とか、サバンナとか、ガゼルとか。そんなんいないのかな。

男しか叩けないジャンベ、それはやはり男性的なビートだ、と矢野さん。
でも、アフロダンスって、女の人が踊る姿が、凄く焼き付いてるんです。
Zap Mamaもそうだしね。強い女性の姿。

僕がとても好きな画家に、John Biggersという人がいます。
かつて、BostonのMuseum of Fine Artsで衝撃を受けた画の数々。
天空のどこかにある洞窟で歩き続ける女性達。降り注ぐ赤と青の光、乾いた黒い生命の力。
空も人もどこか規則正しい模様を描き、でもどこにも属さないんです。

Weather Reportだと、みんなはJacoとEarskinの頃が好きみたいだけど、
僕はその前のVitousや、Alfonsoの頃のムードが好きです。
Mysterious Travellerなんて、最高ですね。
得体がしれなくて、アフロで。
redにも書いた、Joniの”Jungle Line”とも通じます。

ああいうシンセサイザーも、触りたいですね。
ソフトシンセ全盛みたいだけど、僕はその辺りの機材を追っかけて無くて、
たまに本物で遊べればおもしろいな、と思ってます。

なんか、シンセサイザーって、歯医者さんと似てますね。
やばい。行かねば。1年前の治療の経過を、ほったらかしにしている。

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