あまりにも暑い。
朝から Bon Jovi の Wanted Dead Or Alive が頭で鳴っている。
まさかのボンジョヴィだ。
このアルペジオと進行、もしかして今の気分? と思ったのか
何かいいこと歌ってたんじゃないか? と気になったのか。
折角なので探し出して聴き直し、歌詞も見る。
ガットギターで少し確かめる。
いい曲だよなぁ…
…とまではならなかった。
僕の想像も及ばないようなでかいスケールで音楽活動した彼らだが、
この詞世界に関しては、僕には届かなかった。
いやそれは違って、アルペジオのレンジが高くて、ガットギターだと指が届かなかった。
そうじゃなくて。この詞はワイ(ル)ドすぎて、実感できなかった。
いつかわかるのだろうか?
リスナーのキャパで、音楽って伝わり方が違うんだな、と改めて思う。
それでも昔は、なんだかすごく大人な曲に聴こえたものだ。
意味を気にしなくても、耳を広げてくれた、というか。
そういうのって大事だ。すごく。
昼に近づき、どんどん暑くなる。
とうとうおかしくなったのか、ボンジョヴィをボサノヴァにしようと思い立つ。
当然、曲は Livin’ On A Prayer だ。
ボサノヴァと対極にあるような曲。だが世界中で愛聴されたということはジョビンと共通か。
ジョン・ボン・ジョヴィとトム・ジョビン。
ボン・ジョビンは灼熱の日本に何を語りかける?!…とばかりに、部屋流しで遊んだ午後だった。
感じたことといえば
- この曲はボサノヴァには合わない。
- Bメロの進行は、ことさらにボサから遠い気がする。
- 歌い方次第でそれっぽくはなる。
- でも、それっぽいカヴァーみたいなのは一発芸であり、今の僕の志向ではない。
マイナスばっかりやん!? なんてネガティブな人間なんだ。
しかし、そうは言っても何かがひっかかり、夜に再びやってみた。
何かわからないけど、何かがあるのかもしれない…と、思えなくもなかった。
だからそれでよしとした、八月八日だった。
実際のところ、Livin’ On A Prayer を Bon Jovim 的にやっていても
Rikki Don’t Lose The Number (Steely Dan) に切り替わってしまう、今年の気持ちだ。
ドナルド・フェイゲンって、あまりハイトーンに聴こえないのに、音符にするととても高い。だからとても難しい。ある意味得する声なのかもしれない。
最近よく聴いてる他の人の方が、遥かにハイレジスターに聴こえるのに、実は低かったりする。
どっちにしても、シンガーってすごいな。
じじいになるまでには、いい歌うたえるようになりたいわい。
まだ、そんなことを思ってる、あるおやじの夏でした。
Livin’ on… って、Don’t Stop Believin’ (Journey) に似てるんよね。惹き付けどころが。