投稿者: ray

空飛ぶゆうれい船

1969年の漫画映画、これは面白かった

あり得ねー水平移動をする人物の動きにも度肝を抜かれるが
中身がすばらしい。

『国防軍』長官と親しい、船舶業の黒潮会長が
怪物と軍の兵器を両方作ってて
双方を戦わせて街を破壊し
軍事予算と復興予算で丸儲け
おまけに、旨くてやめられないが人体を溶かす
『ボアジュース』の輸入請負とCM連射って

ほんと、漫画の世界
そして現実を射抜く
先見しまくった目

ヒーローのゆうれい船が
当時の御多分に洩れず原子炉で動いてて
少しがっかり

だけど『ボア』を攻めるときに武器が無くなったら
総司令部に体当たりすれば原子炉が核爆発を起こすわって
おいおい女の子、ちゃんと分かってる

なんでそんな危ないもの、みんな知ってて持ち上げてたんだろ

体当たりとなればこの国お約束の特攻物語で
相手にしっかり弾幕張られて突っ込む辺りは
『永遠の0』とそっくり

だけど船長のこの台詞
「脱出カプセルを用意しろ。自殺はいかん!」

わかってるやん!!
石ノ森章太郎、偉い!

最後のセイリングシーンがなんだか大将っぽいが
これ、名作やね。

宮崎駿も作画スタッフで参加してる。
どことなくコナンにも似てる

もう一個はっとするモノがあって
『磁力砲』
「大丈夫、磁力砲であのマシンダコに仕組まれている、コンピューターを狙うんだ。
そうすれば記憶装置の磁気に変化が起き、マシンダコめ…」

コナンの『2008年7月、人類を滅亡危機に追いやった、核兵器を上回る超磁力兵器』
より腑に落ちた。

今の時代、アップルやグーグルの巨大サーバーに磁力砲撃てば
おれら瞬殺じゃないの?

うそと音の話

うそでできてる世界

うそでできてる音楽

うそでびっくりさせて

音をとびはねさせよう

次はあっちに

いいじゃないか

たたいて はじいて あやつって

思いの外 きれいなメロディー

ふしぎだね

かわいい うそで きれいな音が

できたって 本当かい

ことばとさんぷりんぐ

先日からのバリー・サンダースの本と
その前の王羲之の話と
みのまわりを
照らし合わせて
考え直しをせねばならぬ

デジタルは すべて計算機による変換を要するから アナログやアコースティックから遠い
ということを書きとめたあと

口語、口承のみによる言葉と
文字による言葉(識字のはじまり)を考えると
ある意味、文字=デジタル信号なんだと気づいてしまった。

いや、さらに遡れば、音声による言語もデジタル記号の一種なのかもしれない

文字を読み、それを連結し、意味の通る言葉として再生するまでには
頭の中でかなりの計算がなされている。

この速度を限りなく速くして、レイテンシーを感じないレベルまで上げたところで
識字社会が成立している、

アナログやアコースティックも振幅からの変換を要するけれども
それ自体に複数の意味をパッケージし、現実とパラレルに進行する文字や音節っていったい。

やっぱサンプリングソースなのかなぁ。

敗北感。

ただし。デジタル信号はバラバラにぶったぎったon or offからの再構成であるから
文字はそれより遥かに複雑な計算を要している。
あるいは語感が意味を先行することがある。

人間に理解しやすい言語はマシンに理解しにくい。
マシンに理解しやすい言語は人間に理解しにくい。

ここに救いがあるのかな

機械と張り合ってもしょうがないねんけど。

で、こないだの王羲之の文字を輪郭を取りながら徹底再現試みてた人は、
端的に言えばフォントを作ってたんだろうね。

それ自体に「美学」を感じるサンプル素材を。

「素材」って言葉、僕は嫌いなんだけど、

料理の素材。建築の素材。紙質。テクスチャ。

すでに付き合ってるってこと、理解しなきゃいけない。

人がみんな、フォントを選ぶように、フォントと戦うように、
ループやインストゥルメントを選んでる。

選び取ることの繰り返しで、もっと重なり合う美学。

そりゃぁ、そうかもしれない。

でも、「選び取れない」要素が重なり合うこと。

これこそが、僕らを前に進めてくれると、やっぱり思うけどな。

だって、理解できる事しかこの世になければ、明日を生きる希望も何もない。

リアリティは膠のように粘り強くよみがえる

本が死ぬところ
暴力が生まれる

A is for ox

バリー・サンダース
杉本卓 – 訳

すごく面白い本。

読み出したばかりだけど、邦題に限定されないテーマで
訳もとても素敵だ。

今は、「本」以前の「口承」のお話。

文字を発明する前に、人の脳は、ことばのグルーヴを発明した

そして、著作権という概念が生まれるはるか以前、人はグルーヴにのって、物語を共有していた

というような内容。

めぐりめぐって、今、人は「共有」にやっきになってる。

これって、先祖帰りなのかもしれないね。

王羲之とサンプリング

なぜかNHKを観ながら過ごした週末

書聖、王羲之の書に迫るという番組をやっていた
自分のひどい筆才は横に置いといて、興味深いんだけど…

博物館が所有する原本を傷めないように丹念にトレースし、
そこから書の勢いや力強さを再現すべく、内側を筆で書いて行く。

うーむ。それもとてもいい勉強なんだろう…
でも、素人だから言うけど、そんなの、所詮サンプリングじゃん!

その出来上がりが原書に肉薄してたか、勢いが足りなかったかなんて
番組の最後に採点していたけれども、
それがどれだけくだらない議論か、プロのこの人たちはちゃんと、わかっててやってるんだろう。
そう思っておこう。

真似る努力に、価値を付け過ぎると大変だ。

Marcus Millerが、どんな風にフレーズを弾いたかなんて、
本人に会ったときもそんなに気にしてなかったし、

Andy Summersは昔エッセイでこう書いてた。
「音楽は、録音されるべきものじゃないんだ」

そんなこといっても、こうした「努力」を、みんな止めないんだろうけれども。

映しだされた書体の中には、たぶんみんな真似しないんだろうなという字もいくつかあった。

これらはサンプリングされないんだろうな、と思った。

世の中のサンプリング音楽が根本的につまらないのは、
こういうところだと思っている。

デジタルのキャパ増大と共に、
どんどん、「揺らぎ」の幅は広くなっているけれど、
どこを意識的に見てるか、見えないものをそのまま捉えてるかどうかは
アナログやアコースティックとの根本的な差やもん。

しっぽ切りがしっぽになる・オーバードライブ

こういうときだけ
一人の責任にするのだ
http://mainichi.jp/select/news/20130204k0000m040126000c.html
ヒーロー扱いの次は罪人か
体調悪化の原因は調べてるんだろうな?

ついこないだも規制委員会の審議官が
敦賀の調査文書を原電に前もって渡したとシッポ切り
会見者は「審議官個人のしたことである」という台詞に力を込める

安物のオーバードライブがかかった
なんとも醜いコメントだったよ

何よりも、組織の維持が大事
そんな組織のために、なぜ一億以上の人びとがいる?

組織はちかごろ
やすやすと臨界点を見せている

そこにシステムの輪郭が露わになっていまっせ

いくら、格子模様の壁紙で秩序と平静を装っても
真実はグリッドを取ったところにあるから

音楽も同じ

La Boite

蔦屋書店に置いてあったふしぎなデスク
ラップトップをのっけるとオールインワンのスピーカーシステムになるとかなんとか

La Boite Concept LD120

 

ビデオが笑えるのだが
中でもこれがいい

設置方法のビデオ
すげえだるそー

欲しくなるデザインだけれども
これ、正面のスピーカーを本人がまともに聴けないから
デスクに座らないで単にiTunes再生台にした方がいいんでないの?

それか、間接音じゃなくて背面に音を飛ばすようにすれば、ギャラリーでのDJブースとして
完璧だと思うのだけど。

すました顔で座って…さ。

でんきのこえ

RE20。

調子いい。
ベースのマイキングには最高だが
アコギや唄にもいい、と思う。
コンデンサだと細かいニュアンスが気になりすぎるのが
もっと大事なところを録って楽しめる、
そんな気がする。

見出しを作る奴らへ

廃炉の可能性 家計に負担
どんな見出しやねん

家計に負担かかるから廃炉はやめましょうね、ってどんな詐欺?

負担がかかるのは電力会社と国で、それを家庭に転嫁してるだけ
しかも実際は、負担を儲けにしてる

それとも

こんな愚かな先送りをさせるために
「決断力のある」
リーダーを求めてる国民?

だれも決断力なんて
ない
言いなりを伝達する役回りを演じてるだけ
或いは言いなりを自分の発想と思い込んで

リーダーは、煽てられて
誰かに操られて、なるもんだ

めんどくさいことを
めんどくさいやつに
させる

スターって
直接付き合うには
めんどくさいやつだ

だから、みんなで、持ち上げる
ついでに、儲けの種にする

そこで、本当のすごい奴になることも、ある
そりゃ、それでいい

でも、どくさいしゃもでてくる

だども、だいたいにして

頂点なんて、日本のどこにもない

だってさ

富士山見たら、わかるだろー

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