アーカイブ: 2024年4月13日

春のアークヒルズ


桜が舞う都心部。滅多に行かないエリアだが、半月で二度訪れることになった。

sugar me のアルバム “SUPER ME” リリースツアー。東京公演のみバンドで参加、の巻。

多摩から1時間半かけて朝のサウンドチェック。陽気は春を越え初夏のよう。
ひろびろと開放的なカフェレストランに機材を持ち込む。
ベース二本にペダルトレイン。アンプが超小型のしかないとのことで、骨董物の Fender Bassman。
真空管が生きてるかわからないので、予備の Little Mark Red。
いざとなれば Mark から Bassman のキャビにつなぐ算段。どっちもいい音。めちゃ重い。

ペダルボードは実際は、二本のベースの切り替えと DI 送りのためなので、ホントはこの半分以下でも良いのだが
結局ツアー用とあまり変わらないことになった。

エレキベースは Rick 4001。ずっと頼りになる。
Taylor のアコベースも使いたかったが、リハを経て音量やバランス的にこうなりました。

世代やバックグラウンドが多彩なメンバーなので、とにかく新鮮。
今までの経験値は一旦クリアして、あたらしく臨む。

– long time no see – Robert Kretzschmar とは今回初めてだけど、話してるとアットホームになる。サウンドチェック。新しくて懐かしい声。

グッズ。Robert のも sugar me のも、とにかくお洒落。あゆみさんの娘さんが描いた絵を元に、アルバムジャケットも、トートバッグも一点物で構成されている。ロバートの最新アナログは、それぞれジャケットデザインが違う…!


サウンドチェックからスタートまで一時間。分刻みの自分は地下鉄に乗る。
Andy Summers の写真展。ライカギャラリー銀座。

web で彼の写真はたびたび観ていたけど、伝わるものが段違い。
ギターと同じで、ナチュラルにシュール。簡潔なのか難解なのか、わからないけど、常人が見逃す視点とジョークを絶やさない、この人。
女性たち、男たち、少女たち。モノクロから滲む、あまりにカラフルな世界。


会場に戻り、Robert のスタート。
途中、不思議な多重トラックショーが始まる。遠くてよくみえないけど、何か、ルーパーや同期と違う。
完全人力でもなさそう。

あとから聞くと「〇〇」だったようで…
おもしろかったな。真似はしないし、できないけど。

sugar me。位置に立つとファンの方がよく見える。彼女もデビュー10年、バンド時代からはもっと、だそう。
僕はライヴ演奏はじめてなんですよね。WWW や京都、何度かお誘いいただいて観に行ったし、節目節目で観てもらってもいるけど。

常に軽やかなようでいて、彼女はものすごくクレバー、普通できないような速度で何もかも回してく。
実際、ステージでもすごいことをしている。

そのひとつ「オムニコードの弾き語り」

Omnichord、知ってますか? Suzuki が昔出していた不思議な電子楽器で、ギターとキーボードの合体のような。
sugar me のアルバムではいつもこの楽器がいいアクセントを出していて、今回はこれをライヴで。
というか僕もリハで初めて見ました。
あゆみさん本人と、鍵盤のさおりさんとで持ち替えながら、2曲で披露。おわかりでしたか?

他にも、ガットギターをようくんと持ち替えながら弾いたり、パーカッションをたかしくんと分担したり、Robert の紹介は英語で完璧にやったり、ふつーはできません。

明るく、周囲を導く声。pop music だからできる、ゆったりとした、祈り。

素敵なご家族と仲間たち。Table for Two、そして for Three。

周りからみれば、誰よりも人生を謳歌してる、ひかりの中にいる人のような。
たぶんそういう人が、いてもいいのでしょう。

大変さもたくさん、僕たちと同じかそれ以上にあるのかもしれないけど。

 


ステージ中はそんなことは全く忘れ、あっという間に時間が過ぎる。

春の日曜日、カフェライヴはあっという間。

終わったけど、余韻は残る。ありがとう。


僕はその後、また荷物を満載して、一路、湘南へ。

途中ガス欠しかけて、やむ無く渋滞の駒沢へ。予定より45分遅れの、大磯…

*写真は企画と PA のベンさんより

なんでもいいからさっさと靴を履け

ふたたび長旅。とても長い距離を走った。

大いに刺激を受けたこと、漸く思い出したこと、発見があったこと、
ほぼ無意識で受け止めたこと、などなど沢山あるが

まずは、お相手してくださった方々に感謝申し上げたい。

ほんと色々考え、実行してる人、あまり喋らなくてもプロフェッショナルな人、
そして明らかに天才な芸術家

テキトーにいい感じでやってるおやじ、かっけー若者、

リアクション名人な方、

人生楽しんでる GS のにいちゃん…4年前に出会ったのとは別の…

自分はといえば…
(以下、精神分析モードに入りかけたので省略)

ま、いいや。

今回は宿代を浮かせるため、これまで知らなかった東京の西側に滞在した。
だがリハや本番が都心だったので、都度往復するだけで3〜4時間。
そこに予定を詰めまくったので、全く時間の余裕はなかった。

ゆっくり、いそげ

…というのはクルミドコーヒー、影山知明さんの言葉であるが、
今回の自分はその逆でしかなかったか。

さておき。

国分寺の胡桃堂喫茶店にも、やっと行けた(ほんの20分程度)し。

青梅の気になっていた場所、MANSIKKA は予想を軽く超えていた。
すっごい。
そのロケーションから中身まで…しかもまだまだ発展し、変わり続けるだろう…という。
発展といっても、都会とは全然違う意味です。

府中にも福生にも、それこそ檜原村にも行ってみたいのであるが、またの機会にしよう。

夜中、ナビに出た道が、車幅が通れるか分からないぐらいの獣道で
どんどん狭くなって引き返すことも前進もできず、このまま森に埋まるか、ぐらいの事態にも陥った。

あー、やっちまったか、
だが
まー前にいくしかない、とアクセル踏み、なんとか脱出できた。結構この愛車にもダメージ喰らわせてるな。

そんな中、なんとか忘れ物もせず、帰って来れた模様。

時系列ゆがんでるけど、続きはまた書きます。

– 日記タイトルは、三宅伸治さんの「さぁいこう」から。入間の So So が懐かしい –

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