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波長

新幹線は
その頭部の形状に関わらず
僕の好きな乗り物である

その昔、渡米直前に京都-東京を月に何度か往復していた頃は
newtrain funk
というのを我がテーマにしていたのだ
それはジャンルとして定着する事はなかったが

で今は
とにかくこの空間が高速移動が気持ちいいってんで好きである。

また時には偶然を呼んでくれる

一区間を廊下でベース達と共にホームレス状態で過ごした後、座席にありついた僕は、となりにスーツケースと共に乗り込んで来た方に「楽器の為にリクライニングができませぬ」と話しかけた。
その方は楽器の事から話しはじめ、とても的確に僕の戸を叩いた後、こう言った。
「私はちずを作っているものだが」
ちず?
地図なら大好きだ。
すっかり意見交換する気になった。
それは「チーズ」だった訳だが、聞き違えは僕の人生の友だ。品川で降りるまでの小一時間ばかり、お話をした。
講演と執筆インタヴューの合間という多忙な氏は、次々に面白い話を「新幹線講演」してくれたのである。


…(省略)

ストーンヘンジはβ波を集積、増幅する装置である
β波は人間の意識に働き、可聴域を出た低周波である
これによってある種のまつりごとは行われた
祭り、祀り、政り
これらは集団催眠である
(自分が参加する、しないに関わらず…恐らく、すればする程に)


自然界で働く伝達の波のひとつがα波である
これは更に低い波長だ
(ヒトが感じようと感じまいと)自然はそれを感じ取る

ここで全てを語る事はできないので
次はこのヒトにあなたが偶然会う時に聞いてほしい

って、そんな世の中でもないか

この映画が、ヒントになると思います。

僕もここに書いているような事のいくつかを、話してみた。

floatin’ universe、とかで書いていた「頭が何故上の方がいいのか」という事、この方は電位という角度で判り易く話してくれた。
つまり、やはり我々はアンテナそのものだ。

昔の武将がどうして兜を被ったか、どうして角を付けたかという事も、なんだかすぱっと理解できたのであった。

哲学のみち

京都に哲学の道というのがあって

昔は近くに住んでいたのだが

度々歩いたとはいえ、特にそこで閃いた事も、思想が深まったという事もない。

こんな事を書くと罰当たりと思われるかもしれないが、

要はこちらの問題であり、僕にとっての哲学の道は他にあったのだなと、思う事にした。

今振り返ると、自分がインスピレーションを貰う、点火が行われる道は、確かにある。

これは、道そのものの特性もあるが、多分にその人の「好み」、言葉を変えればその人自体の「特性」だと思う。

僕にとって京都が特別な場所である事は変わりはないが、21C以降の人生を顧みるに

それは目黒川、駒沢通り、旧山手通りである。

割と大きな通りであるにも関わらず、人通りは少ない。

今日もWalking On The Moonを口ずさみながら家に向かうと
とある交差点、ビル越しに見えた月の反対側、巨大な人影が歩いていた。

ん、これのこと…?

“Giant steps are what you take, walking on the moon”

月明かりで、自分の影が途方も無く大きく伸びて、大股で歩いていくのである。
under the moonではあるが。
じゃぁ、と思う。

もし
月を
歩いたら

夜を照らすのは地球

ならば –

-実際、影を大きくしたのは月ではなく、丁度いい角度に存在した街灯なんだろうけどね-

もなみがわ

目黒川はつぼみが待機。
ほんの先陣、咲いている。

それだけじゃない。
すでに散った花弁、みなもにあり。

誰にも語られなかった白い花、
白鷺ばかりが、気にしてる。
先物買いだね。羽にでもする?

うみのちかくへ

ココアを飲み、髪を切ってもらう。
僕の問題だらけの頭を扱えるのは東京ではこの人をおいて他にはない。Iさん。
実にうまい。

散歩の後、スターバックスタイマーを発見した店ではなく、隣の上島珈琲の店に入ってみる。
普通に込んでたが、悪くなかった。沈む前の陽を窓から浴びれたのはラッキーだった。

目黒川には、cowbooksの向かい辺りに、すばらしいパン屋と珈琲屋もあるのだが。
それは今度にとっておく。

夜は横浜へ、音羽信さんのliveを観にいく。
うん十年ぶりとかいう貴重なステージ。
音羽さん、伝説の人らしいけど実はごく最近まで知らなかった。
いーい曲なんだ。

メロディも空気も、全然古くない。

控えめながら自信が垣間見える。
人の自信って、やってきた事、人生から
色々な出方をすると思うのだけど
なんだか素敵だな、と思った。

pasmoという素晴らしいものがなければ、
CDを買った僕は家に帰れなかっただろう。

ま、そんなとこ。
webを少しリニューアルしようかと画策する。
そういえば年も変わってるしな、
直木三十五状態でr08, r09, r10…もいいかと思ったが。

はてさて。

みぎもひだりもしってるのに

灯台もと暗し…ってこと、結構ある。

オレ自身の運命もそうなのかもしれないが、
二つ。
一つ目は、先日も書いた、ちゃりんこのランプについて。
数年前、東急ハンズで買ったのが、3LEDのヘッドランプ。
コンパクトで、まあまあ明るくて、長もちして、良かった。
だがゴム製のブラケットが切れて、ぶーらぶら。
以降は、いつも乗ると1ブロック毎に、ヘッドランプの角度を直してた。
あさってを向いたり、足元を照らしたり。
そんなのまだいい。
しまいには、乗ってるオレをランプが照らしてた。
さぞ怖かっただろうに。色々な意味で。

そんなんで、だがランプを買い替えるのは非常に悔しく、
しかもこれが案外安く無く、
shop 99にて買ったのは書いた通り。

これ、明るく、すぐ弱く、真っ黒く、ばかでかく、やたら面白いのだが、
直列4本の電池の消費がすさまじく、全然割に合ってなかった。
しょうがなくeneloopを毎回入れて充電してたのだが、
本来BossのMicro BR用に買ったeneloop、いざ録音って時に自転車のヘッドランプから電池を持ってくるってのはこれは以前にも増して悔しかった。

これだけの悔しい事の為に、eneloopを買い足すのは更に悔しい気がして、
パンクした際、某所の自転車屋を覗いてみた。
そこは非常に気さくで親切な店だったが、メインは高級カスタムバイシクル。
安いヘッドランプがあるわけではなかった。

買う気もないのに、その18万円するというカスタムバイシクルに憧れだけ貰ってきた。
まぁこれは悔しい事ではない。憧れを悔しがったら、人生終わりだ。

さて。今日ハンズに全然違う用で行った際、猛烈な勢いで最上階に登ったエレベーターにつき合って、自転車売り場を覗いてみた。
…あるやんけ!あのランプのぶらぶらブラケット。何年オレはこれを探したんだ。
値段はなんとか3桁で留まってた(部品にしては高いか)。
もうたまらずに、それを買って、今夜直して、ふとそのパーツメーカーのwebを見てみた。

がーん。

その会社、ハンズ…自転車屋…行動範囲、と同じ図面にあった。

例えば最初からそのパーツの有無を知ってたら、その会社に直で買いに行く事が出来たなら。

回り道って不思議だ。

例その二。
これは具体的には書かない。

地球の背面まで巡り巡ってたったの数歩。そんな事。

例えば、右脳で思い付いた事がすぐそばの左脳に届くのに
どれだけ遠回りするか、みたいな物語り。

城下町

おれはうえのうまれやねん。
うえの、ゆうても、いがうえのやねん。

  う
いが えの
 が
うえの

どっちいんとーしょんやっやろな、
と思いながら信号に差し掛か

光は赤くなったようだ。

おれ、渡る。
向こうから来たバス、右折する。

おたがい悪い事したのう、と思い、振り返る。
パトカーが後ろから来てた。

やばい。

いやまて。

そいつも、右折してた。

そうげん

なんだかわかる?

オール、ネコジャラシ

さる売り地だが、全面にネコジャラシという
はじめてみた光景

ものすごい数のネコが遊びにくるはず。

み空

眠ろうかというところ、耳元からこの文句。

眠ることなど忘れて
思います

金延幸子の
「あなたから遠くへ」
である。
林立夫さんのシンバルが、本当にきれいだ。

ここ数日、笑うような快晴。
小田原の海はあまりに平らで美しく、トンネルを三度くぐると城が近づいて来る。
れっ、それから見えなくなったけど、
一夜城?

江戸につきて思い出すかな
眠ることなど

いちばんのちかみち

僕には僕の最終列車というのがある。
[人はオレを、サイシュウレッシャフリークと呼ぶ]
実際の日付けは数日前なので、許されたし。

今日の最終列車に向けて、オレはまた必死で走った。
右腕にダブルベース、左手にトランク、肩にバック、頭にハンチング。
いつもは時計をみつつ走るも、今日は迷わず走る。
一刻の有余も無き故だ。もはや、オレに一寸の迷いも無い。
駅の掲示を見上げ、間に合った事に半ば驚く。
行く手には階段、エレベーター。
一寸の迷いも無く、ぽかんと口を開けているエレベーターに向かう。
黒ケースの連れを押し込むと女性が入って来る。
しばらく待ち、閉ボタンを押す。
電車の音が聴こえて来る。
高校生が二人、入って来る。差程慌てていないようだ。
この列車は彼等にとって特別ではないのだろう。
人道上、振り切るわけにはいかない。待ち、閉ボタンを押す。
電車はホームに滑り込む。
おっちゃんが、のんびりと入って来る。
あまりののんきさに、右手は動かない。
空白の後、自然とドアは閉まろうとする。

おっちゃん、はさまった。

2Fに着き、ドアが開く。
「急いでます」かすかな抵抗を試みる。
急いでるっつーても、この荷物、この人であるから、土台しんがりから抜けれないのである。
目の前で電車はトビラを閉じる。
オレは踵を返し、今出たエレベーターに乗り込み、即座に閉ボタンを押す。
反対ホームに向かい、隣駅から特急をつかまえる為だ。
最後のエレベーターに別れを告げ、迷い無く階段を選択する。
もはや一寸の迷いも無い。
隣駅の長いホームを駆け、階段を降りて反対ホームへ向かう。
階段を上がる時、ハンチングは下がり、視界を遮る。
特急、来る。

もとの駅を過ぎる。つばを上げると、高校生は、まだホームにいる。
本当に急いでいなかったのだろう。
3駅過ぎ、列車が停車する。
見覚えのある顔がのんびり乗り込んで来る。

おっちゃんだ。

おっちゃん。

もうはさまるなよ。

Speak Easy

京都のpararax recordsにて、CD3枚を散々視聴した挙げ句買ったものだが、
非常に気に入っている。

In The Evenings Out There / Paul Bley, Gary Peacock, Tony Oxley, John Surman
1993, ECM

その時聴いた他のCDは、各々7分くらい聴いたものだ。
いいかもな、と自分を納得させようとしても、決断出来ない。
これは20秒で凄いとわかった。
やっぱこんなもんかと思う。

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