昨日の日記タイトルはビザンチン帝国の “Nika Riots” にかけたものであるが、
スタンダード “Nica’s Dream” の由来を知らなかったので調べてみた。簡単に見つかった。
50年代、NYC のジャズに大きく貢献した、ある女性富豪、通称ニカ。
ロスチャイルド一家に居た(そして一家を出た)この人は、
モンクやバド・パウエル、ホレス・シルヴァー、チャーリー・パーカー、
それに多くのジャズクラブに多大に出資し、
Bird や Monk を筆頭に、直接仕事の面倒を見たり、生活の場を提供したこともある。
差別やナチズムに真っ向から立ち向かい、愛するジャズに尽くした彼女は
ジャズメンにとってはまさに「恩人」だったのだろう、ちなんだ曲も多い。
BeBop というシーン自体が、ロスチャイルド由来の力に支えられていた
…
というのは少なからずショックでもあるが。え、誰でも知ってる事…?
以前、何の流れか、初期のさるカントリー・ブルースマンを追悼する YouTube を眺めていたら
彼の墓が映されていて、そこにフリーメーソンの印が刻まれていた。
だからなのか、と思ったことも。それも周知の事実?
ブルースの父、と呼ばれ、英語の教科書にも載ってる W.C. Handy
彼の最初のヒットとされている “The Memphis Blues” は
1909年のメンフィスの市長選挙のキャンペーンソングとして書かれたものだ、という。
対立候補もまた、黒人ミュージシャンの曲を採用していたようだ。
力と音楽の関係、持ちつ持たれつ。
それは力の正しい使い方なのか、受け取り方なのか
なんだか、大変だ。