phone
…すべてをつなぐもの
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…すべてをつなぐもの
すわってないで
動くはこに
乗り込んだら
そこはもう
ちがう座標
空も飛べば
カーステも鳴らせば
売り子もくれば
かいこも舞う
全ては
型値をかえて
偶然の餌を
たべてゆく
運良くいくつかを
つかんだ人も
この光には
音程には
留まれない
新聞に福岡伸一のコラムがあって、時折読む。
実に発想が面白くて、頭に残る。
中でも、消化という機能は他の生命体の遺伝子というアルファベットを再構築して
人間の物語を作り出す行為だという巻、
言語上、日本人の普段使う(=得意な)音域と英国人の鍛えている音域はまるで被らない、という巻は特にひっかかっている。
前者について、今日読んだ本と連結してふと仮説が出来たので記す。
脳と脊髄は、腸を守るように、発達するらしい。
そして脳と腸は、まだ解明されていない部分が多いが、深い関係を持つらしい。
その後、図面と福岡氏の文を思い出したのだが、
腸もまた、脳のようなものなのだ。
腸が下腹部でねじねじととぐろを巻いている姿は、脳が頭の中でしわしわしてる姿と似ている。
ま、それはそれだけの連想として、
人間の物語を作り出す、という機能、これは脳のそれじゃないか。
腸は、脳が知らないところで、同じような働きをしているのだ。
ノースブリッジ、サウスブリッジのように
これは、腹痛ばかりしてる自分を擁護する理由がなくなってきたようだ。
フェリーで海を渡る。
6年数ヶ月ぶりの道だ。
志摩から伊勢へ、外宮から内宮へ。
幼い頃から恐らく何度も来ている伊勢、自覚して見るのは二度目、はっきりと見えたのは初めて、俺の年表はこんなもんか。
とある外国の老夫婦、感じの良い二人
石段の上では撮影できない事を知らず、カメラを構えようと。隣だったのでそれとなく知らせる。
日本の人だかりは内の約束事は知っていても、注意はしない国民性で、こういう時コミュニケートしないと変な誤解を生む。
この人達もカメラを降ろして、自分も正宮の前に立つ。
正面から見れないように降りている幕が、風で上がった。
a ma te ra su … ?
驚くあまり驚くこともできない。
女神達に囲まれて、甲賀へ走る黄色い車。
機械じゃなく目で観てもらえて、なんだかよかったな。