カテゴリー: muse

17 mai – Café de Kamoe

浜松でのソロライヴが決まりました。

5.17(土)
鴨江珈琲

open 15:30
start 16:00~
music charge 2,000 yen + order

guest: Chan Nami (from Hama Sapiens)

ここでやりたいな、と
ずっと思ってた場所です。
珈琲もチキンカレーも杏仁豆腐も
とても美味しく
置いてる本もレコードも空間も好きで。

アルバムを軸に、
ベースのひきがたりをやります。

普段は本格的な南米音楽のライヴが多く
僕は異色に違いないけれども
案外合うかもしれませんよ。

ワールドミュージック好きな人も
アシッドフォークやポストパンク、プログレや朗読好きさんも
ぜひいらしてください。
ゲストにハマサピエンスのチャンナミも入ってくれます。

お席が限られるので、ご予約おすすめします。お店までどうぞ。
カレーご希望の方も、予めお伝えくださいとのことです。

鴨江珈琲
info@kamoe-coffee.com
053-571-2759
浜松市中央区三組町139-8

虎と手品と兎

松本へ。

前回は南アルプスから北上し、霧ヶ峰から降りて向かったのだが

今回は塩尻から。辺りは雪景色。だが松本市内に入るとほとんど雪はない。

駅から歩いて、少し見慣れた景色へ。やはり歩きはいい。

既視感のある河岸で、これを撮った時は気づかなかったが

神社の向かいに来て、何かがおかしい。

あれはなんだ。

??

この神社は白兎を祀っているのか?

いや、リアルウサギを飼い、定刻で散歩させているのか??

後から考えれば、誰かがウサギを連れてきて、散歩させている、との推理が有力だ。

これは地元の人に訊いても、わからなかった。

宿で自転車を借りれたので、そこから(けっこう)北上し、美味しそうな焼き菓子屋さんへ。

そして南下し、栞日 さんへ向かった。ここは旧 SANYO 電器の取り扱い店舗だったのを引き継いだ書店&カフェで、新旧の要素が混じり合っている。中身は超絶オシャレである。そればかりか、真向かいの銭湯まで経営されているという、テルマエ好きには危うい店である。

松本といえば、随分前からお世話になっている sugar me こと あゆみさんの拠点であり
丁度観たかったプロジェクト Whispering Tiger のライヴがあるので、観せていただく。さらに撮影許可も貰う。

この時隣り合わせ話しかけた方が、なんと後から聞けば老舗の飴菓子のご主人さんで、翌日に音楽の話もいろいろできたというのが、なんとも嬉しい。

もうひとかたの Yanai さん、初めて観れたしお会いしたのだけど、音の手品師だった。
やりそうで誰もやらないことをやる、不思議な音楽家。

よっぽど頭がよくないと、というか、デザイン感覚がないと、ああいうのはできないと思う。
色々話が合いそうだったので、またお会いできる機会があるかもしれない。

Whispering Tiger は前田智子さん sugar me さんのユニットで、イメージはしてたんだけど
実際に観ると、結構ロック色のあるあゆみさんのギターと歌、すごく丁寧な智子さんの朗読で、
間合いや切り替わりの鋭さ、遠隔の二人なのにどうしてここまで息ぴったりなのだ。

やっぱ人のライヴは観てて面白いし、学ぶところ多い。おふたかた、三人ともかっこよかったです。

伊那谷へ

飯田線を北へ、北東へ。

天竜川の上流には何があるか。

諏訪湖と浜名湖の関係が気になっていたこともあり
(浜名湖と天竜川は少し離れているが)

また一昨年、猛暑逃れで霧ヶ峰と松本に旅した際の縁もあり

伊那谷に旅することにした。
冬用タイヤの備えがない僕は、悩んだ末列車で。

秘境列車と言われる飯田線なら車窓もさぞ美しかろう。

左右の窓側、どちらを選ぶか、地図を見ながら考えたが
思惑と逆だったようだ。

左側は順光でのっぺりしており、しかも他では考えられない低い位置にぶっといケーブルが走る。
車窓写真には向いていない。

もっとも、肉眼で観るぶんにはこちらも十分美しい。自然よ。

右側(南東側)の美しさは幻想的だった。

飯田を超え、上伊那郡、中川村へ。今回の最初の目的地。

無人の伊那田島駅を降り、最初の景色がこれである。えっ…

迎えてくれたのは木工作家の法嶋二郎さん。

Ambitious Labo.

なぜこの木の匠と知り合ったのか? それはまたの機会に譲るとして

法嶋さん、木のことは無論、音楽や楽器への造詣の深さといったら…

工房や自宅もご自分で建ててしまい、しかも15年経った今も進行形という
あなたはガウディか? という方です。

以前、ツアー仕事で長野市や松本市へ行ったときから
あまりの空気(風、でしょうか)のよさに
長野で音楽活動がしたいなぁ、と思っており、

どうせなら、天竜川の上流でもあり、法嶋さんの拠点でもある中川村でできないかなぁ、と
楽器も持たずに訪ねたわけです。

いやいや、ふつう持っていくやろ!?

僕の楽器は異様に容量がでかく、電車移動が難しいのですみません
パソコンとカメラと着替えは外せないので…(なんでそっちやねん)

Taylor のベースケースの無駄なデカさとその作りのテキトーさ、何とかしたい。

そのかわり、必須ではない小さな楽器のケースを持参し、これをなんとかしてもらえないか、氏に相談しつつ。

最後のは、普段愛用している、六角ナット型のコースター。鍋や熱いお皿を乗せるのに超便利。
左は比較のためのうずらたまごです。

暮らしの工房 こねり さん

いいところですね。中川村。
移住者や意外な訪問者が多い、と言われるのも納得でした。

たぶん、6月の下弦の週の金曜日あたりにライヴできると思います。
めっちゃ具体的なヒントですが
ご近隣の方、訪問可能な方、ぜひいらしてください。

心より。

 

Daisei Mii Swing Strings Orchestra

弦楽器には昔から馴染みはあったのですが

子供の頃に一度挫折してしまい
その後ベースをはじめたものの
ストリングス、としてのベース奏者としてはずいぶん遠回りをしています。

未だに「コントラバス」という言葉には抵抗があります。
クラシックをちゃんと習得していないとその言葉は使えないな、という自分の中の感覚。

さて、それでも遠回りを重ねて、数年前から弦に再挑戦している自分ですが

やはり、上手い人たちを観るのが一番! ということで
昔ライヴ仕事でご一緒した、三井大生さん率いる Swing Strings Orchestra を観に行きました。

弦とリズムセクションで奏でるビッグバンド。
阿部美緒ちゃんも出るし、加納樹麻さんも叩くし、これは観やなあかんで。

JZ Brat ここに入るのも久しぶりです。今日は謎の撮影者として。腕章もらってドキドキです。

         

いや…まじでかっこよかった。
Vo の Ema さんもすんばらしかったです。

三井大生さん は定期的にこのグループで公演されているので
ぜひ実際に観ての体感をおすすめします。

この日のメンバー:

Vn. 三井大生
Vn. 高橋暁
Vn. 阿部美緒
Vn. 中村裕子
Va. 田中景子
Va. 中田裕一
Vc. 坂田宏彰
Pf. 井高寛朗
Gt. 有田純弘
Cb. 西嶋徹
Dr. 加納樹麻

* 敬称略: 撮影/公開許可いただいています。


<追記>

そうだ、どんなふうに写真を撮ったかもメモしておきます。

テーマ

“弓やスティック、手首や腕、音を生む身体の動きをどうスチルで表すか?”

Camera: Nikon Zf

さいころじい

数字の捉え方は人それぞれ、または同じ人(私)でも視点をいくらでも変えられるのですが

「うみのまち」の再生回数が1万を超えました。
殆どは東京圏ですが、大阪、台北、北京、ソウル、高雄、香港、京都、パリなど
多くの場所で聴いて(あるいは聴き流して)もらえたようです。

僕の音楽は東京を舞台にしていない、日本の地方都市より小さい街に向けたものなのに
そういう意味では届いていないのか、それだけ東京の人の許容範囲が広いという証明か。

ともあれ

表立った活動もなく
情報発信もダンパー数ぐらいでこじんまりやっている DIY 音楽家としては
嬉しい限りです。

これまで、ベーシストとしては数万人の前で弾いたこともあるし
地上波に出ると想像もしないところから「観たで〜」言われたりしましたが
それも以前のこと。

コロナ禍以降は今でも Social Distance っぽくやってるし

個人レーベルでオリジナル音楽作って配信するのは、まったく別の話です。

Apple Music は週間レポートがいつも届くのだけど
一昨年までは週の合計再生より配信曲の数の方がずっと多い、とか
それが常態だったわけで
(というか、個人のストリーミングなんて誰も聴かない、みたいな「事実」を植え付けられていたので)

それがこういう世界「も」あるんだ、と確かめることができ

ビジネスとしてはまだ成り立ちませんが
モチベーションは大きく上がりました。

…「現実」に飼われ過ぎな気もしますが、ここは素直に伝えておきます。

取り持ってくださっている Friendship の方々、
見つけてくれた方々、
アーティスト経由で気にかけてくれたみなさん、

そして何よりも

再生数1桁のころからも応援してくださってるレアメタル(希少金属)な方々
本当にありがとうございます。

ストリーミングは非常に薄くはかない、金魚掬いの薄紙のようで
いつまた、前の状態に戻るやもしれません。

Spotify なんて、またすぐに「今月のリスナー 3」とかになるかも。

どんな時も恥ずかしがらずにいよう、鋼の心臓を持とうと思うんだけど、そんなん無理ですよ。

でもまぁ、ひとつ学びました。

人の意見を待っていては、何もできない。
自分がいいと思うのなら、やるべきだ。

それを繰り返し、本当の失敗を繰り返した後、何かがある。かもしれない。

まだ遥か先の何かに向けて、したためる。

reassessment

過去かもしれないけどそうでもない話。

ふと、web mag での記事を見た。

昔、携わった特集の再考記事だった。Bass Magazine 2004年8月号。

UKニューウェイヴ/ポスト・パンクのベース名盤“15選”(2004年8月号掲載)【BM Throwback】

“BM名盤ナビゲーター vol.1” の “01” すなわち1枚目のレビューを書かせてもらってました。

My Aim is True / Elvis Costello

この選盤は自分だったか提示されたかは最早覚えておらず、でも自分が OK したのは思い入れ深い曲が最後に入っていたから。(The Pop Group はじめ、他の盤も大概思い入れ深い)

“Watching the Detective” はここで推してるようにベース、ひたすらかっこいい。

写真掲載はひとまず控えておきますが、読める方はぜひ読んでください。

でも…

実は個人的には、ベースも曲全体もさることながら
この曲、ドラムが死ぬほど好きで。

イントロから最後まで、最高っしょ。

当時は好きな曲ばかりカバーするバンド “The Helicopters” っていうのを友人とやってて
そこではパートとっかえひっかえしてたんだけど
この曲は当然のごとくドラム叩いてた。

西部講堂で一回、京大生じゃなくても参加できるロックフェスみたいなのがあって
これを叩いたのと、Television のカバーをギターボーカルしたのは、ずっと若い頃の思い出ではあります
…ってどんな青春やねん。あの頃かぶってたデニムのキャスケット、どこになくしたんやろ。

UK パンクやニューウェイヴ(ここではニューロマンティックまで一緒になってる)

のくくりはこれでいいんか?
とか突っ込む向きもあろうけど

そして NY パンクと UK パンクって、全然違うようだけど結局は一緒に吸収するよな、と思ったり

プログレと The Band の両方が好きな自分としては、ガース・ハドソンとトニー・ケイのオルガンにも通じるもの感じてしまったりで … 結局はクラシックなんで … 閑話休題

ともあれ、この記事が作られた時点で、既にリアルなニューウェイヴから20年以上も経過してるんですよね。

それからさらに21年後、2025年に、また取り上げてもらえるって感慨深いです。

音楽ってこうして、何度も再解釈されて再評価されて、螺旋描いてとんでいくのでしょう。

おおきに Mr. Tsujimoto

不肖 僕の今回のアルバムも、そういった再解釈の産物であることは、言うまでもありません。

最後に、ここには取り上げられていないけど、自分的に外せない一枚を

フォーカスとブラー

僕のように音楽をやっている者は、

リアルタイム、と、過去現在未来、という
二つの時間をいつも考えてる。

リアルタイムとはもちろん、舞台。
過去現在…というのは、つくること。
トラックを重ねる、構想する、夢や思いつきを試す、思い出す…

観たり聴いてもらったり、その後で変わっていくこともある。
むしろそちらが音楽の伝わり方だろう。

これらは、交差もする。

音楽は波だ。そこには「焦点が合ってるか」という問題が出てくる。

あるいは、「いい感じにブレているか」というものある。

そんなので、この答えの出ない人生みたいなことを、ずーっと考えたり、感じたりしてるわけだ。


さて、今年はしばらく「フォーカスが合うか合わないか」についての構えを変えることにした。

心のフォーカス 身体のフォーカス 視覚のフォーカス 結果のフォーカス

これらは一致しなくても構わない…!

少なくとも、つくっているとき、準備しているときは、それぞれのセクションで詰めて行って、
その後でレイヤーを合わせればいいんじゃないか。

どうしても、練習などをしていると、どこが違う、どこが合わないと気にし出して
何度も何度もやり直し、何も進まないことが多い

そしてやっと突破した頃には、いろいろ忘れてたりする。
それはそういうものだと思いつつ

詰めることは詰めるが、ここは気分を信頼しようとか、
音には出てないけど流れがいいとか、
そういう風にしてった方が自分も楽しめるし、
いいものが作っていけるんじゃないか

シューとスター

今年は、弦楽器をもう少し学びつつ

ライヴ活動していければ、と思ってます。

かなりインドアな(想像はアウトドアだけど)アルバムを作ったので
ほぼ生音でできる場所、いくつか見つけてライヴをしたい。

基本一人で演ってくので、また段取りも練り直さねば。
昨年前半に試してきた小道具類も、もう少し見直そう。

と、小さい子供が叩くドラムの音を聴きながら、ええノリしてるな〜と少しワクワクしている雨の夜です。

青年の頃の夢としては、ドラマーになりたかった。
その計画は無謀になりつつあるけど、
楽器の中で一番没頭できて、頭も冴えるのは、僕の場合はたぶんドラムなんですよね。
右脳と左脳が両方刺激されるというか。
もちろんその為には、身体が整わなあかんけど。

一方で、いつも下ばかり意識するベースという楽器には
— ハイポジションに行けば行くほど下に屈むなんてさ —
ときおり疲れてしまうので、
しっかり立ち上がって上空を見る、なんてこともしてみたいのだ。

穴あきアコースティックベースは、年末からブリッジの裏を診てもらっているところ。
生音がどうもしっくりこなくて、治ってくるといいな。

その後で、改めてライヴセットを考え、無茶のない道具で外に出たい。

p.s.
シューゲイザーのセレクト MV なるものを観ると
彼ら彼女ら足元ばっかり見てると思いきや、真上からのカメラを直視してるのが多くて
むしろスカイゲイザーやん。スターゲイザーやん。

ドのないスタジオ(の終わり)


キーボードを掃除

鍵盤奏者ではなく

シンセベース用のショルキーも売っぱらったけど

打ち込みをしないわけではない

写譜 勉強 たまに曲作り

作品には生音を使うというだけのこと


そんなわけでうちの studio 07 には

デスク下に61鍵の MIDI キーボードを仕込んである

ところが昨年末は

C3 (真ん中のド)の音だけ

いつも ff(爆音)になるので苦笑してやり過ごしていた

年を跨ぐとついにそのキーが反応しなくなった

つまり真ん中のドだけが存在しない音楽スタジオ…

…それも面白いかもしれない

が、やはりそんなことはないので

買い換えようと画策

なにしろこの M-Audio はさる知人から無料で譲り受けた物で…

とはいえ、デスク下に収めるための工作に結構手間かけており

この寸法でないとならぬ

そうなると選択肢は2つだけ これと同じモノか Nektar か

うーん

思い直す 分解しよう

異様にネジが多かったけどうまくできてる

なんてことはない 埃の山を吸って払って 再組立

…治っておる!

おかげで譜面入力も楽になりました。

ところが今度は Ab2(その少し下のラの半音下げ)だけ

異様に長く入力される つまりノートオフを感知しない

まぁこれは許そうかな 困るけど

体感3秒のメルカトル

年の初めは静かめに過ごしています。これでも一瞬で三日が経過だよ。

去年はいろいろ頑張ったつもりだし、やれたことも多いけど

空振りしたことも(いつもの如く)相当多く

中でも一番がっかりしたのは九月のフェス一本が中止になったことだった。
台風回避だからどうにもならない。

前半と後半でまるで違う年になったようで、7月以降はほぼ、手の届くエリアでの活動ができなかった。
巡り合わせ、とはいえ。

そんなわけで9月に 旅に出た のは、必要だったし、たぶんそれだけではなかったし
メルカトル図法の高緯度地のごとく、2024年の中でも存在を大きく示している。

そして何より大きかったのはその7月以降、アルバム umi no machi を作れたことだ。
どれだけ聴かれるか、評価されるかはわからないし、それは聴く人それぞれの解釈だけれど
自分の中ではこの作品に、大いに納得している。

素敵なアートワークと共に
いつも僕の音楽を励ましてくださった nakaban さんには
いくら感謝してもしきれない。

さて今年がどうなるかはわからない。たぶんこれまでとは違う年になる、そんな気がする。

いずれにせよ、去年できなかったことをできるように、
また地道にやっていこうと思っとります。

Calendar

2025年4月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930  

Category