拙者は伊賀は桑町の生まれ。だそう。
なにしろ記憶がない。生まれて数ヶ月で近江に越したよう。
先祖は甲賀系なので、いずれにせよ忍者にはゆかりがある、と思い込んでいる。
普段、極端に運動神経が悪いのは、何かの間違いだろう。
常滑でのカフェ公演の後、西に向かう。
三重に宿を取り、翌日は菰野町から甲賀を経て、伊賀へ。
いなべのみずべが、とてもうつくしい。
いつもの nest。この後帰り道に、鹿のお尻と後ろ足を見る。撮り逃す。
どこでも飛び出し坊やがいる近江国、甲賀では忍び坊や。蛍光色で全然忍んでないのだが、黄色は意外と保護色になっているのかもしれない。
この後伊賀に入る。
俳聖殿の巨大さに驚く。木々から全貌を現すと、右後方にはお伴のごとく、避雷針。
そりゃ、これに雷落ちちゃたまらないわけだが。
芭蕉翁
おともせしかな
雷電針
なんと、子供の頃部屋に飾っていたのと全く同じ三角ペナントが、まだ売られている。
変わったのは消費税だけ。
そして富田林へ。
台湾から来日している Cicada をどうしても観たかったのである。
すばるホールでのプラネタリウム音楽会。すばらしい。
常滑でたくさん鹿の剥製を見、菰野町で森に飛び込む鹿を見て、
シカーダを堪能する。オヤジ冥利に尽きる。
(ただし cicada とは蝉のことである)
Cicada のメンバーに、プロモーター、ハーモニーフィールズ小巌さんのご厚意で挨拶させてもらう。
映画「ある男」が TV 放映されているのを隣の部屋で聴いてて、「この音楽は… Cicada…?」と思ったらその通りだった、という話をしたら、とても喜んでくれた。(僕はこの映画の予備知識がなかったのですよ)
才能あふれる若者たちの前途に期待。日本もだが中国でも公演され、これからも文化の架け橋であらんことを。
帰路、日本非売品の CD “White Forest” をリピートしながら、雨のドライブ。最高。
この旅の唯一の心残りは、水口かんぴょうが手に入らなかったことである。
それで甲賀に寄ったというのに。
(実際の日付に公開日を変更しました)