2023年1月を振り返る。二度と帰ってこないこの月。
悲しいことも、楽しいこともたくさんあった。
中旬。目に焼きついているのは三重の山間の光景。鋭角的な峰と川縁。
Spectator の揃った本棚。好きで僕も数冊買い溜めたけど、知らない号の方が大半。
ハートにささる、悲しくなったね。
だけど、何をすべきか、いや、全くもってやり足りないし、追いつかないけど、
やっていかねばならんかは、感じさせてもらってる。
コーヒーとカンパーニュ、最高の時空間と、ルーツへの旅。
年始に遡って。今年はまた楽器に向かってる。
昨年、正直ほとんど触らなかったベース…たまに録音に望んだぐらいで…に
今年は元旦から、真面目に向き合ってる。ことにダブルベースはゼロからやり直しているところ。
そしてアイリッシュフィドル。やばいぐらい楽しく、勉強になる。
人前では Taylor のアコースティックベースをメインにしている。ポーズだけじゃなくちゃんと。
どうせ誰とも違う形でやるのだから、これまで会得したベース奏法を、束縛なしで進めていこう。
…今月は一度もドラムに触れなかった。ハイハットも、直ってきたキックも。
そして下旬。二度と人前で演奏しない、と半ば決めていたのだが、
誘ってくれた人の人柄か、ベースでの合奏と、自分の演し物と、両方させてもらった。
演し物というより、「流し」ですね。
ここへ来て、自分に必要なのは、どんな大きなステージよりも、見知らぬ人の中での「流し」ができることだと思っている。
まだできない、ということもわかっているが、それでもそろそろ、やってこう。
ストリートにいれない誰かの、どこかの部屋の、流し。リクエストを受けない、変な流し。
アンサンブルってなんだろう、バンドってなんだろう。
昔あのとき、バンドの彼はどうしてああ言ったのだろう、なんかそんなことが色々、
ここへ来て、腑に落ちてくる。
一人と、人と。
二日前は半月だったんだな、と思う。
列車で遠くにいくことなんか、これからあるのかな。わからないな。