これを最初に書いた時は、11月がはじまって最初の週末でした。
とはいえ迷っているうちに、次とその次の週末も過ぎました。キリがないので日付 [11.19] にて。
この月は新月、半月とリメイク作品を発表してきたのですが、
今夜は音源ではなく、区切りとしてお伝えします。
満月と月蝕の素晴らしい夜には、あまり馴染まないかもしれぬ。
まず、僕は今年の1月末、ステージでの演奏活動を止めました。
これはコロナ禍に伴うものですが、
自分や周囲への感染防止に加えて、生活、経済、体力、心理上など様々な理由がありました。
10月以降の感染確認者激減により、各地で一気にいろいろなライヴ再開、ですね。
待ちに待ってた! という人もいっぱい、いるでしょう。
今後のコロナはまだ予断を許さない、と僕は思っていますが、感染が収まっているときに生の音楽を奏で、場を共有できるというのはすばらしい事です。
僕に関しては、演奏活動再開の予定はありません。
サポートであれ、自分のであれ。
一番したいのは、自分や仲間の、ごく小さな会場での活動なのですが。
コロナ前も、長距離移動や複数の仕事とハイレベルの演奏活動と、休みない状態で、かなりの無茶をくり広げてきました。楽しかったですけどね。
お客よりスタッフが多いイベントから何万人のスタジアムまで、ゴスペル、レゲエ、ロックンロールからジャズ、ポエトリー、ミュージカル、クラシック。TV の生もいくつかありました。人前で演奏をしたり、パフォーマンスを行う、ということの宝物はよく知っています。とても。
これからも演し物のビジョンは沢山持ってたし、パフォーマーとしても、次の段階がクリアに見えていました。
にも関わらず、ここ二年近くをソーシャルディスタンスで過ごしていて、ライヴしたくて堪らないと思うことは殆どありませんでした。
冷温停止したのか、去っていったのか。それはわからないです。
僕はやはり音楽が好きで、レコード(アナログを楽しめる環境はありませんが)を聴き込んだり、流し聴きしたり、深読みしたり、音だけでも楽しめる人であり、その上で言葉も含め、表現したいことを今もたくさん持っています。
既にここ数年続けてきたことですが、これからはそちらに力を注ぎます。
まだまだ決定的にいくつものことが欠けていて、克服にもブレイクスルーにも、時間がかかると思う。その過程で「売れる」ことはなかなかないでしょう。
が、これが自分の生きた証だという音楽をのこしていくつもりです。
僕にも多くの人と同じように、人生という現実があります。フリーランスはこれからますます厳しい世の中ですが、生きるための仕事をこなした上で、限られた時間を捻り出して音楽をやっていく。
よって、演奏のオファーをいただいたとしても、リアルタイムはほぼ夢物語です。
とはいえリモートなら現実的かもしれません。作詞作曲なら、喜んでやります。
まぁ、もともと夢物語みたいな人間なのですが。
こんなのもひとつの生き方だと思ってます。
世界にも日本にも人はあまりに多い。音楽家だからといって同じような道を行く必要はない。
前回東京に行ってから1年が経ちました。ありがとよ、東の都。
もし興味があったら、これからも作品を聴いてください。
もしよければ、Bandcamp や CD など、ご支援いただければ嬉しいです。
なにかをみつけだしたい。
Thanks a million,
Ray