アーカイブ: 2020年11月

11月おわるのだよ

そろそろ今年も振り返らねばならない。

一月早いか? 今やるか?
そんなのはカラスの勝手だが、そう言ってくれた人もこの世にはいないのだ。

来年はどうなるのだろう。

加部正義さんも … 最初にやったバンドで Wasted をカバーして以来のファンでした
近藤等則さんも … 一度だけ月観ルで対バンできたのが宝です
Toots Hibbert も ... あやまるロックをいつかお聴かせしたい
Gary Peacock も … my man
Eddie Van Halan も … 夏にはなぜか無性に聴いてました、高速で

いないのだ。この秋だけで。
来年は、誰とお別れをせねばならんのだろう。ご冗談を

相変わらずヘビーな書き出しだが、この世の中(2011.3.11以降*)僕は
基本的には、いつどうなっても覚悟、と思って生きている。

* 311以降、特に2012.12以降の流れに、といった方が正確だ。
真剣に生きる糧になってもいる。

防潮堤なんて、いくら作っても、津波は防げない。
「万里の長城」と評された田老が乗り超えられた瞬間からそれはわかり切っているのに、
アリバイと仕事を回すために、海岸はいじられ続ける。
ここでも、全国でも。

放射性廃棄物も軍鉱も似たようなこと。
あれほど愚かだとわかり切っているのに、運営する力を持つものはあらゆる手を使ってそれを覆す。彼らにとっては、愚かではない、或いは、愚かなれど仕方ない、或いは当然の選択だ、とされているのだ。
ならば僕はあらゆる心を以て、何度も記すしかない。「それは間違っている」。

思い残すこといっぱい、あるのだが、音楽に対する思い残しは、ないようにしたい。
つまりは毎日が、しゅうかつなのだ。

しゅうかつ、誤変換を誘ふ、それも間違いではない、なかなかいい言葉。
磨崖の支配者にも薦めるよ。

今年、moon x なんとかなんていうのをやったのも、一つにはそれに違いないし
そうやらないと、自分は果てしなくサボり続け、楽器も練習しない DAW も触らない
平気で半年ベースを抱えなかったこともあるのだ。この阿呆は。

だが、今年は多くの曲を形にできた。これまで22曲 – 再リリ除く。
20年以上前のスケッチから、その2日前に生まれた曲まで。
やれば、一人でもこのくらいはできるんだな、という、確認はできた。
このくらいしかできないんだが… それはもう、楽しかったぜ。

とはいえ流石に、二週間に一曲という制作ペース、尋常ではなかった。
作曲・作詞・演奏・アレンジ・録音・ミックス・マスター・ジャケット。
リリースの頃にはへとへとになり、宣伝する気力も残らなかったが
この年でなければあり得なかっただろう。変な先見の明を持ったものだ。

来年は half moon と称して、半月に合わせてリリースしようと思う…
それって月2回やんけ、あかんあかん、
上弦の月限定か、三日月限定にしよか。crescent って。
湖上の三日月… 誰なんだろうな。

名義は結局、どうするかわからない。今年は半々にしたものの結局どっちも(…)
一生名無でいいとも思う、ゼロのひかりである

来年は自分だけではなく、人と仕事を回していけるだろうか?
それには元手が要るのだが、何か見出せるだろうか?

今年は色々な計画があった。特に、小さな箱での演し物という意味で。
どう考えても最高…だが、それは花のように姿を消してしまった。
測ったようにコロナ禍になったので、それは、そういうことだったのだろうとも思う。

自撮りでの配信ライヴも考えたが、ちっと敷居が高かった。
これは来年以降のお楽しみにしよう。

身体能力も眼力も大概衰え、人前に出たくなくなったので、それと全く矛盾する配信ライヴなど、やっぱりできないとも思う。
だが、逆を言えば幾らでも直す余地はある。
近藤等則さん、ずっと凄い眼光だったなぁ。ああはなれないけど、かっこいいなぁ。

同輩のように、いい感じで枯れればいい、と思っているが
悔しいことに、僕は声がいつまで経っても子供っぽい。
あるいはじいさんだ。いい感じの「大人」がない。
常人としての人生を生きてる気がせず、時折ほとほといやになるが、これも課題だ。
課題があるうちは、幸せなのだよ。

自己肯定、自己否定、どちらも僕らは通っているわけで、どちらが上というわけではない。
プラスとマイナスが作用し、共に体現することで、はじめて波は生まれ、音にもなる。

そしてそれらは必ずゼロを通る。ビートは止まってこそ動くのだ。

tone

tone / stillbeat
11.30 release

満月は月曜の18:30のようです。日没後、東の空低くに大きな姿が見えることでしょう。
夜には天頂近くに昇るので、首が痛くならぬよう気をつけなされ…


<追記 11.30>

先日書いた、たこあげビート…の意味はおわかりですかな?
(わかるわけないでしょうけれども)

今回は、ドラムキットをスティックで叩くかわりに
ハイハット、スネア、キックを指で軽く触ってリズムトラックをつくりました。

全部ベースと同じように弾いた、みたいな感覚。

ときどきカチッと入っている音は、壁時計です。
アコースティックなのでマイクのゲインを上げていて、
時計自体も賑やかなのでトラックに漏れて入っているのですが、
面白いタイミングで鳴ったりするので、敢えて残しています。

猫が鳴くみたいなもので、時計が鳴るのは止められませんね。


<追記 12.4>

これは、前も書いたように昔作った曲です。
当時のグループでもあまりやることはなかった(影の曲)ですが
年が経って、あれ、いい曲だったかもな、と思い返し、
(当時、いいと言ってくれた数人の人の言葉も思い返し)

去年ごろから再びやろうと計画してました。
といっても、去年の11月ライヴではやらず、今年は言わずもがなで
また1年放置したのですが。

どうしてこんな詞を書いたかはあまり覚えておらず、
書き出しは夜の交差点、綺麗な信号と黒い夜空を見ながら、だったけど
一番の時点では空に何も見えなかった。

月が出てくるのは展開部分なので、たぶんAメロを書いて日数が経ってから
曲の形になったのだと思う。
あの頃は仕事が終わった後、夜遅く断片的にメモを続けてたのかな。

当時は誰か、男性アーティストに提供しようか、と思っていた気がする。Hさんとか。

結局じたばたと、コンポーザーの道も歩まず、
インディーバンドマンとベースプレーヤーでやってきたけど
いろんなグループを一巡りして、状況に左右されずやっていくには
自分で作品作っていくのは、合ってる気がする。

長い長い目で見ると、
たぶんそうだろうと思う。

凧の糸

メーヴェで空を飛んだことはなく

ギガントの翼上を走ったこともなく

仮面の忍者白影の如く凧で昇ったこともない

だが音楽をやるということは地面以外のところにも棲むということだ

水かきを持ち泳いで魚を漁るスナドリネコってのもいるようだし

空のことをうたにするなら演奏やミックスだって似たようなもんだろうな、とふと思う金曜。

新(リメイク)曲は「凧あげのようなビート」
なんとか DJ じゃないが、凧のアゲにかかせない、それはタコ糸。

手元を操るとはるか頭上で、タコが反応する
風が予想外の曲線を描き 糸がたわむ

しばらくして、タコが来てくれる

それって音楽、パートの相互関係と似てるかもしれない

え?

説明しても小難しく、たぶんつまんなくなるので、これにて終了

手作りアンサンブルだと、どんなふうにも解釈(こじつけ)できるってことでさぁ。

刀工

投降、登校、陶工…

何の必然もない日記です。

非日常を日常にする、Performer が
毎日が非日常である 2020 に
なにを思うかというのが

やうやう解ってきたような気がする

長い(ほぼ)一年であったが、いろいろな事を思い、感じ、また綴った。
それらほぼ忘れてしまった今では、ピンクと青のトラックのコントラスト具合を
指で辿るぐらいしかできない。とっておきの鯨のノートも誰にも見せられなかったから。

いつか、”- – smith” という言葉に不思議な力と縁を感じたこともあったが*
日本語にも「とうこう」という不思議な言葉があらぁ。

誤変換すると色々な意味が出てくる。まぁ、職人、あるいは芸術に対する降参ってやつか。

ここ silent studio では、相変わらず音も出せない中、音楽が作られている。

ヘッドフォン? 骨伝導? イルミネーション音楽? touch sensitive?

尤も生楽器主体の僕はそんなのに耐えられるわけがなく、どこかで音を出し、録音しながら持ち帰っている。
スタジオ? そんなわけない。俺はマークボランじゃない。好きに使えるスタジオなんてない。

電話をし、手続きをし、公共施設で感染に気をつけながら、MacBook とマイク運び、一人のシチズンとして音楽やってるだけだ。

でも、世界もこの国もこんな状況だけれども、ちょっとしたことに嬉しくなることも、あらぁよ。

それは誰の自由でもあるが、夜空の自由でも、昼空のなんとかでもある。

TV 観なくても、本読まなくても、なんとかなることもある。

無駄なトラッキングの繰り返しだけど、埋もれてるいいテイクを見つけられないかもしれないが、
それでも秋は、ほんとは幸せなんだと、思いたい。

思いたくなくても、思ってるのだから。

もう、11月も、僅かだな。一番好きな季節。
いろんな大切な友人が、歳を重ねてく。なかなか連絡できないけど、ね。

* smith – 鍛冶屋や職人を表す。そんな投稿 を以前した筈だが見つからない…日記を探ったら2002年、昔のサイトの文だったのでこのサイトにも転記した

よこくのトーン

2020年試みてきた連続シングル moon x moon シリーズも大詰め。
上弦の月にて恒例の予告をしましょう - 否、明日の夜は月が見えないようなので
一晩前倒しにて。

11.30 霜月最後に昇る満月には、2000年の秋に書いた “tone” という曲のリメイクを出します。
当時のトリオ Adbaloo の 1st CD-R に収録したもので、ライヴでも10回程やったぐらいか。
まぁ、ごくピンポイントでしか知られていないですね。

カタチにしたという意味では初の作詞作曲。
何気に、埋もれるには勿体ない、いい曲なのです。

Swingin’ Shibuya

ohashiTrio Hall Tour 2020 は3月から果てしなく延期され、昨夜ようやく東京公演であった。

色々な思いがあるがまずは無事行えたこと、ブランクにも関わらずいいバンドアンサンブルに持って行けたことにほっとしている。というか自分は人前に立つことも、合奏自体も、久しぶりである。

大橋トリオどん、バンドメンバー、スタッフ、お客さん、皆さんには感謝しきれない。

Swingin’ London の騒ぎはできないが、心の中は Oh Behave やで。

とんぼ返りにて帰還、短いがまずはお礼と共に

皆さんくれぐれも、お身体に気をつけて、お過ごしください。

社長にいただいた写真から、まずは一人のを(大阪公演完了までは全景はおあずけにて。たぶん)

また追記するかもしれません。


追記。もうちょっと Behave – Mike Myers ネタを書きたい… のだけど
カバーだしネタバラシになるのかな、とそちらは「わかってくれる人」に委ねるとして

今年のアルバム This is music too ツアーということで
アルバムの殆どの曲と共に
僕が提供した曲 “quiet storm” も初めて一緒にやることができました。

まさかトリオどんがあんな事言ってくれるとは思っておらず
完全に油断して照れてしまいましたが

骨格がシンプルな曲だけに、みんなで演るのは格別であり
なかなかありそうでない瞬間を、体現できたのではないかと思います。

もう一度やれる時を楽しみにしつつ
オリジナルもどうぞよろしく。

とにかくこの曲は、自分でもどうしてできたのか思い出せないくらいに
歌詞とそのリズムが最高なので!


そして… アンサンブル云々とえらそーな事書きましたが
このバンドのメンバーは、とんでもない達人ばかりで

サックス&フルート(タンバリン? ギター? シンセ?)の武ちゃんの演奏の素晴らしさと音の美しさなんて、いじられキャラと裏腹に、なんてサラブレッドなんだい、と改めて感じた次第。

が、その上で
そもそもバンドアンサンブルはベースが左右することが多く

どんなジャンルであってもベーシストが足を引っ張るか、気持ちよくするか、の鍵を握っている、と僕は基本的には思っているのです。

それは大橋トリオのバンドであっても当然そうで、
特にトリオどんは自分自身が卓越したベーシストであるから、恐らくこだわりも日本で片手に入るぐらい強く、
そんな中、その役割を僕がもらっているというのは、ゆーてみたら奇跡に近いわけです。

それ故に、当然至らないこともあれば、あるいは至ることもある(?)
予想以上のことも、あったりするかもしれません。

このコロナ禍の中、物理的にも一番離れている僕がどこまで力になれるのか、
また、振替公演決定から限られた日数でどこまで持っていけるのか、は、
僕自身、前日まで不安がなかったといえば嘘です。

(もちろん、根拠のない自信は常にありますが)

あと、やっぱりこれも経験上言えることは
バンドは決して一人でやるものではなく、しかし一人一人が重大な役割を負っているので

いろんな角度で考え、振り返り、それを忘れ、俯瞰し、でも

いざステージに立てば、初めて楽器を持った時の気持ちで飛び込まねばならない。

逆に、それがいつになってもできるのが、バンドマンの幸せでもある。

だが、こういった大仕事でそれを支えてくれるのは、楽器と音響、衣装、照明をやってくれるスタッフの人々であり、場としての会場であり、お客さんであり、そしてその場を作る主役であり…

書き出すときりがないっていうのは、そういうことです。

そして尚且つ、いいコンサートになるかどうかは、やっぱ結果でしかないので
こう思えるっていうことは、なかなかいいコンサートができたのかな、と思っています。

反省点はいくらでもあるけれども。

次は、順当に行けば大阪、1.29。
コロナ禍ますます警戒必要ですが、何よりも健康第一で、年を越しましょう。

また、お会いできる日を願って。

R

DEEP INSIDE

11.18 リリース、Motomitsu のデジタル EP
DEEP INSIDE (Release/Sustain Recordings)

1. Brand New Soul にフィーチャリングベースで参加しました。
Rickenbacker 4001 弾いて…弾きまくってます。
モトくんとは20年前にふと出会って以来、ながいような、あっという間のような。
少しずつだけど、かたちづくることができて嬉しいな。年輪のように。

4. Sand Ship feat. Madoki Yamasaki は、山崎円城さんのスポークンワードがフィーチャー。
マドキさんも、ずっと、ピュアですね。

彼らがいなかったら、あのとき砂の風に途方に暮れたり、あのときあらゆる文字を拒絶していた自分が気を取り直して表現することも、なかっただろう。

つめきり

つめきり / stillbeat
11.15 release

moon x moon シリーズも残すところあと…
いくつだっけ?

DIY から、昔のスタジオ録音の続きまで、お付き合いいただきありがとうございました。

今回は思いっきり、何も考えていない曲です。

こんなん好きな人おるんかいな、と思いながら、自分ではこの絵のとおりです。

あと1日前後のリリースをどうかおたのしみに。


毎度のことながら

リリースしたにも関わらず、またもすっかり放置してしまった。
なかなか、自分では気に入っているのです。

部屋にあるもの… ゴミ箱が打楽器としても変声器としても使えるものだ、とわかったり。
このベースはワンテイクなんだよな。

パソコンで絵はなかなか描けないのだけど(詩集 flat five の表紙は頑張って描きました)
今回はベジェ曲線ならぬ直線だけで、爪とつめきりのなんとやらを表現できた、だろうか。

1111

おめでと、1111の日。

ゾロ目が好きで、一番この並びにぐっとくるので。
世界でも色々動きがあるようです。

さっさと謝っておきますけれども、
この日にだまーってこそーっと再発しようと思っていた
アルバム “river silver” (A + B combined) のリリースは、断念しました。

スケジュール的に、8 + 8 = 16曲を納得いくまでやり直すのは、無理無理、でした。
実際は以前の形もまずまずだとは思っているので、数曲手を加え、並びなど再構成する予定ですが
恐らく今年中は時間をとれないので、また、来年以降にでも。

まずは、11.15の「つめきり」を愉しみに、待っていただきましょうか。

下弦の巻きの予告

次の配信は…さすがに今回は手一杯で厳しいな、ごく短いインストゥルメンタルか
禁断の…打ち込みだけで許してもらおうかな、と思っているのですが、

あろうことか、変な曲が浮かんでしまった。

とてもラフながら、たぶんこれを出す。

『つめきり』

そして、寝る前にスケッチを一度聴こうと思ったら、
またデータが吹っ飛んでしまった。

あー。また幻かぁ。

と思ったら、なんとか骨組みは救出できたので、たぶんこれを形にすると思います。

たぶん…ね。

11.15 新月リリース予定

Calendar

2020年11月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

Category