4.8 Release
今年は歩くことのない
桜の川へ
追想と予祝
折しも Super Moon と重なりました
とても古い曲ですけどね
れいによって
– 4.22 –
永遠の2週間…こっちは年始からそうだよ
次の曲のサイクルになったので、追記をしよう。
正直、あまり読まれたくもないのだ。
白と黒の川を歩いて過ごしたのは随分前
ひかわばしの交差点には無数の星があり
左には自分の影がずっと伸びていた
心が止まる瞬間
この詩が浮かんだのはその年の秋だった
花弁が散った水面も
枯れたような桜の幹も包み
静かに時間を流し続ける川
コード進行とリズムトラックと
そしてメロディはあったが
結局放り出した
翌年、シャッフルのブルージーな弾き語りで
この詩を8弦ベースでやる曲を思いついた
そっちの方がしっくりくるかな、と
だがそれも殆ど人前でやらずに
録音も殆ど形にならずに
結局何年も経過した。
今回オリジナルの形を録ってみようと思ったのは
なんだろう、いろいろな事がひと回り、二廻りしたからかもしれない。
リズムも取り去ってしまい、よりふわふわして些かメランコリックではあるが
ここ数年、折に触れて歩くようにしていたあの川にも
今年の春は、訪れる事がない。
それどころか、東都の桜は例年より早く、さっさと散ってしまったという。
集まってはいけない人々を集めたまま
あるいは、盛大に人を集めたいう記憶を隠すように
Super Moon と惑星が誰のものでもない空を等しく照らす夜
日本では7都府県で緊急事態が宣言された
こんな日にリリースするのも、悪くない、と思ったのだ。