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逆アコースティック

田中けいしゅうという、双葉町出身の政治家が、
高速道路の遮音壁を太陽光パネルにしようと発案しているらしい。

全国に跨がるし、角度上の不利はあるが立地上無駄にならない。

それはそうだが、むしろ遮音壁で発電する方がいいやんか。

太陽光パネルに遮音効果はなく、差し替えるとみんな困る。
それは誰でも判る筈。

遮音壁は、音エネルギーの振動を熱エネルギーに変えてる…という。
(実感としてはなかなかわかないんだが)

しかし、熱に変えられるなら電気に変えられない筈がない。

高速道路脇に行けばわかることだが、そこに溜まる音圧は相当なもの。
脇にビルでもあればえらいことになってる。
それこそ、都市が持ってる「通奏低音」ってやつだ。

ここに逆アコースティック技術を使い、振動を最大化し、その「ヘソ」となる部分に
ピエゾピックアップを仕込む。

もちろんその次はアンプではなく、エネループやで。

おと はね ふるえる

速水浩平さんのTV出演を観た。
この人、頑張って貰いたいなとおもう。

06年のとある日、参宮橋近くの首都高速脇で自転車をこいでいた時、僕はこんな事を思っていた。
「この高速脇の音圧を利用して発電が出来ないか??」

この日は代々木の楽器屋に向かっていたけど、
この後しばらく笑えて、日が暮れるのを忘れて同じところをぐるぐる回った。
結局店の閉店に間に合ったのかも、忘れてしまった。

なんで笑えたかというと、これによって「音楽家」の立場が一変するからだ。
これまで無駄にエネルギーを使い、騒音をまき散らしたギター少年、オヤジ、パンクバンド、
スタジアムツアー、フリージャズ、これらがすべて「エコの使者」になる。

PA屋も楽器屋もオーディオメーカーもみな、先端エコ産業になる。
革命。

これこそが地球の求めるもの。

勿論技術的な敷居はまだまだまだ高いのだろうけど、
ギターはピックアップで発電しているのだから、そもそも実現済。
マイクもしかり。
後は効率だけの問題なのだ。とても大きな「だけの問題」

音が人に届く為に電気を消費するのは、あくまで聴き手に何かを伝えるため。
つまりは心を震わせるため。

あまった(でかすぎた)音を「拾った」り、人が「よっしゃわかった」と、音を「受け取った」後の
エネルギーを再び電気に還元するのは、別に何もおかしい事ではない。

ぜひやるべきなのだ。

この速水さんという人が活動しているのはその後知ったが、
小学4年で発案し、大学に進んで研究と実践に邁進。
美しい。

高速道路面やビル床への展開など、今後は明るいようだけど、

音の事を忘れないでほしい

そこはまた、音楽関係者も頑張るべきだと思う。

ただのベース弾きが思うことだけど、
未来って、まだまだある。

まだ、来てへんから、みらい。

サッチモ曰く、What A Wonderful World.

* この後に大震災が来たので、僕の捉え方はだいぶかわりました。が、今も引き続き考えています。
— 追記 2012/1/31

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