しぶんぎ座流星群

新年早々流星群で
新月の直後だから絶好の機会だとか読んだので
寒い中、湖岸で北の空を1時間見つめたのだけど

ひとつも流星は撮れなかったです
もっと水平線の近くだったってことかな

南の空はいつもと同じくオリオンが綺麗

M42も赤く輝いていました

体感3秒のメルカトル

年の初めは静かめに過ごしています。これでも一瞬で三日が経過だよ。

去年はいろいろ頑張ったつもりだし、やれたことも多いけど

空振りしたことも(いつもの如く)相当多く

中でも一番がっかりしたのは九月のフェス一本が中止になったことだった。
台風回避だからどうにもならない。

前半と後半でまるで違う年になったようで、7月以降はほぼ、手の届くエリアでの活動ができなかった。
巡り合わせ、とはいえ。

そんなわけで9月に 旅に出た のは、必要だったし、たぶんそれだけではなかったし
メルカトル図法の高緯度地のごとく、2024年の中でも存在を大きく示している。

そして何より大きかったのはその7月以降、アルバム umi no machi を作れたことだ。
どれだけ聴かれるか、評価されるかはわからないし、それは聴く人それぞれの解釈だけれど
自分の中ではこの作品に、大いに納得している。

素敵なアートワークと共に
いつも僕の音楽を励ましてくださった nakaban さんには
いくら感謝してもしきれない。

さて今年がどうなるかはわからない。たぶんこれまでとは違う年になる、そんな気がする。

いずれにせよ、去年できなかったことをできるように、
また地道にやっていこうと思っとります。

巳年

不思議な雲

かもめが

調査に向かう

うむむ

わかったのかな

 

はじまり

静かに、あっというまに元日が過ぎました。

穏やかな日でよかった。

また海にいきました。ちょうど日が丸い姿を表したとき、たくさんの鳥の群れが海を横切っていった。

災害のない、あっても助け合える一年を。

戦争のない一年を。

健康を。

願います。

みなさんにとっても、よい一年になりますように。

ラスコー

umi no machi – セルフライナーノーツ #7


ラスコー – 1999 and November 2024

アルタミラやラスコーの洞窟で動物を描き、ドナウ川の河岸で五角形の家を遺した先人たち。

彼らの見た世界には、もしかしたらこんな旋律があったかもしれません。
根拠はないけれども。

この曲の原型は四半世紀ほど前につくったもので、最初のアルバム “Voice of Marble / rtov” の続編のひとつでした。

そのアルバムでのメンバー、ドラマーの Rastko、ピアニストの Vardan から強いインスピレーションを得ていて、一度ロンドンに Rastko を訪ねたとき、このモチーフでパーカッションを録音してもらったのですが、そのファイルは今どこかの HDD に眠っていて、昔の OS を組み直さないと開けない。

そこでまずは、DIY で再構成、発展させたというのがこのトラックです。Rastko との Lascaux は、改めて作るつもり。

ピアノのかわりにグロッケンを、中欧〜中東のパーカッションのかわりにシンバルを、そしてアコースティックベースとギターで対モチーフを入れました。

形容し難いかもしれないけど、ユーラシアであり、日本であり、とても僕らしい音楽だと思っています。

グリーンはいつ

umi no machi – セルフライナーノーツ #2


グリーンはいつ – 1991 and November 2024

七拍子の空想歌。絵描きや物書きに憧れたころを思い出しながら。

緑がうみを囲む、夜が木漏れ日を手渡す

あまり考えず、浮かんだ言葉とメロディを録音して作っていきました。

グリーンは昔から好きなウェールズ出身の SSW であり、

かつて滞在した家のことでもあるんです。

「うみ」が近く、窓からは河原の木々がとても素敵だったグリーンの家。

だけど数十年ぶりに訪れると水辺は消え、辺りは道路で固まっていた。

人が「道をひらく」事とアスファルトは、現代社会でセットになっている。

でも、そうやって蓋した土はいつまでも黙っているだろうか?

街と緑って本当に共存できるのか?

それとも自然はもっとずっと、したたかなのだろうか。

12.25 at CHUBBY

クリスマス当日は東京・代田橋の CHUBBY へ。

Poésie de Noël – 詩の音
Hitomi* (vibraphone), 宮川剛 (drums), 小飯塚貴世江 (reading), 近藤零 (bass)

という初編成のライヴイベントに呼んでもらいました。
久しぶりの東京(蜻蛉帰りで、運転時間の方が長かったけど)で、2017年以来の CHUBBY。
あの時はじめて、flexlife の後ろでご一緒した宮川さんと、コロナ禍を超えての再共演。時が空いても何のギャップも感じない、素晴らしいミュージシャンです…って、僕が書かなくてもみんな知ってるよね。

リーダーの Hitomi* さんは凄腕の鍵盤打楽器奏者であり、面白いコンセプトで多彩な活動をされ、
また表現への愛情とパワーが溢れる方でした。

そして、二部に加わった役者の貴世江さん、声ってこんなに場を変えるんだ、と。
後ろで演奏しながら、圧倒される。

当日たまたま(ホントにたまたまです)リリースになった僕のニューアルバムからも2曲、
そして前作から1曲、などもトリオで演奏でき、本人にとってはまたとない贅沢な日になったわけです。

少ない時間での準備、久しぶりの舞台、予測してなかった「紐」の挙動…など
思い返して反省も多々です。でもそんなこんなも含めての一期一会。

いらしたみなさん、楽しんでもらえたかなぁ?!

Thank you all!

うみのまち

umi no machi – セルフライナーノーツ #1

アルバム収録の全九曲について、不定期に綴っていきます。


うみのまち – December 2023 to November 2024

Apple Music

しずかにはじまり、しずかにつづいていく。うみと私たちのように。

昨年の暮れ、身近なまちとうみ(湖、海)を思って曲を書き始めました。最初の行ができて年を越 し、海岸で日の出の写真を撮って年始の挨拶にしようと思っていた午後、北の海岸であの地震がありました。心がフリーズしたように、どうすればよいか、わからなかった。

3月になり、ようやく形にした “sea and lake” というインストゥルメンタル曲を Bandcamp でリリースしました。微力ながら、能登半島地震への義援作として。

僕は石川県の現状をこの目で見れてはいません。震災に豪雨。知人とやりとりしエンパシーを飛ばしても、現地の方々が実際に体験されていることには到底及ばないでしょう。

場所は違えど水辺で生きる自分が、常に想像せざるを得ないこと。自分を通過しふるわせたもの – 僕にできたのは、これらを言葉と音にすることだけでした。曲は6月にでき、11月に音を仕上げました。

自然と共に歩む人々に。つくっていくもの。失うもの。それでも。

Spotify

サウンドは、南米音楽の影響と日本の「間」を、少ない音で表しています。

* この曲の配信販売収益の七割を、能登半島地震の災害義援金として寄付します。
* インストゥルメンタル曲 “sea and lake” は、Bandcamp 販売からの全額寄付を継続します。
ご賛同いただける方は、よろしくお願いいたします。

sea and lake at Bandcamp

umi no machi

umi no machi / Ray Kondo
12.25 digital release

2年ぶりのアルバムをリリースしました。

常にメタバースで行動する僕ですが
この日にクリスマスとほぼ無関係なアルバムを出すというのは
やはり型破りすぎたようであり

外での告知は明日、12.26 の午後からになりそうです。

それぞれの曲について、色々と記したこともあり、その際にはぜひお読みいただきとう。
追ってこの記事も更新します。

とはいえ、配信はしっかりと開始されており。

みなさんよいクリスマスを。そして各自楽しんだら
いつでも、意識と無意識の音楽を聴きにおいで。

配信リンク (friendship)

Apple Music

Spotify

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