投稿者: ray
ふるえること とめること
morning dew
今回からディストリビュートに入ってもらった FRIENDSHIP. さんのおかげで、今までとはダンチに広い人々に聴いてもらえている。
嬉しい事です。Ray Kondo を聴いてくれる人はレアメタルだ、というのは、変わらないんですが。
ともかく、今までよくやってきたように、リリース前日にまだ録音してたり、近所に何かを撮りに行ったり、というペース配分ではできないことが、インディーの世界にもたくさんあるのだ。
今年後半もがんばっていこう。
この曲自体を作ったのは結構前で、それだけに自分の中で歌の内容はかなり熟成されている。
抽象的なうただが、いく通りかの解釈をしている。おそらく聴いた方は、また別の解釈をされると思うし、そう願う。
そのうちのひとつを、こちらに 書きました。
こう暑くては曲の解釈もどうも、ムズカシイんじゃないか、やっぱリリースの季節を間違えたんじゃないか、と余計な心配をしてしまう。けど。
peace.
ガゼルのように
「街のロンド」をじっくり振り返る間もなく、次のことが進んでいる。
同じペースで続ける事、の大切さを知りつつも、やらなければならないこと、忘れていることが多い。
それらをやれるのは、自分でしかないのだ(どの程度やれるかはともかく、自分の人生ですからね)
とまぁ、暑さでおかしくならないように、ガゼルのように、過ごしている。アンテロープのように。
kidan
梅雨の実感もないまま、また今年も灼熱の日々が始まってしまった。
太陽の位置はつい先日と変わらないのに、何がそんなに違うのだろう。
気団? メカパンダ団?
僕は夏が大の苦手なのだが、そんなことは言ってられない。
曲を作っている。思えば毎年、Mac は熱暴走するし、本人はやる気をなくすしでひどいものだったが
今はようやく、できないことはやらないという選択と、小さくてもちゃんと動く Mac mini と
バシバシファイルを捨てるあきらめの良さのおかげで、自分のやりたいことはある程度できるようになっている。
ときには夜中に。ベース以外の楽器だと隣にダメージ与えにくいから助かるな。
一曲つくって、また一曲。
アイデアならまだまだあるのさ。
水はうたいます
“morning dew” のジャケットをお願いした、画家の nakaban さん。
これは、まど・みちおさんの詩と nakaban さんの絵による「水はうたいます」
おふたりの作り出す渦がすごいことになってるんですが、中でもこのめくれてる右側ページの絵が、涙が出るぐらい好きで。
4月に大磯の SALO ではじめてお会いし「一緒に何かやりたいです」とダメ元でお話ししたら、どういうわけか「やりましょう」と即答してくださって。
驚いたのなんの、その後ひやひやしつつ家に帰り、それから FRIENDSHIP. さんにこのシングルリリースの話をいただいたので、思い切ってお願いしてみました。
(細かい経緯はちょっとだけ端折っています)
絵については
言葉と音を提示して、あとは完全にお任せ。
すごいです。
無意識に到達する芸術家 – その領域で、僕の音楽はどこまで響くことができるのか。
nakaban さんからの絵、そして便りを大きな励みに、曲を作っていきます。
これからも、お楽しみに。
アルバムは秋にリリース予定(目標)です。
morning dew
街のロンド
宿場町、新居の Cafe Rond Point でライヴイベント「街のロンド」。
ご来場くださった方々、ロンポワンのみなさん、Acolélé のふたり、ありがとうございました。
雨が心配でしたが持ってくれてよかった。しかし暑い…
部屋のエアコンが壊れてしまわないか、サーキュレーター2台持ち込み不安ながらも
ゆるりと過ごせてもらえたようで、よかったです。
絵本や英語、ものづくりやまちづくりに関わる方が集まってくれたり、
今年何度も観てくれた方も、ベースを初めて見て聴いたという方も。
国籍も年齢もさまざま。
僕がやったことは ほぼ僕の日常と空想だし
かわってるとも ふつうだとも 両方自覚あるし
いらした人々とどんな環状交差するか
まじるのかすれちがうのか それはわからないけど
このまちでやったこと、何かのきっかけになればいいな、と思ったりしてます。
七夕
梅雨のはずなのに猛暑続き。
この日は外食したのでぐっすり寝ようと思ったけど、日付が変わる前に廊下に出るとなんとか三角形が見えたので、撮ることにした。
七夕でじっくり空を見上げたのはいつ以来だろう。小さい頃、いつか天体望遠鏡を見るんだ、反射鏡がいいな、なんて妄想していたのは一瞬。
他に興味が移り、部活で忙しくなり、それから急速に視力が落ちた。
僕は視覚的な人間だ、と思っていたのはそれまで。以降は聴覚的な人間だ、と思うことにした。
この辺りはまたの機会に書く。
この時間だと織姫星ヴェガはほぼ真上で、首が痛い。だが眼鏡をかけると結構見えるので驚く。
近くの駐車場までいって、借りてるカメラを向ける。S5。
フルサイズのセンサーのおかげか、良く撮れる。
シャッター半押ししてるといつのまにか星空 AF に切り替わるので、簡単にフォーカスが合ってくれる。(ちょっとのんびりしてるが)
シャッタースピードは2.5秒。この間にも、確実に星は動いてる。人工衛星みたいなのも左上に写ってるね。
ISO感度は6400。結構高めだが、そんなにノイズは気にならない。
街中でこれだから、光害の少ないところならめっちゃ綺麗に撮れるだろう。
だがこの夜の暑さ…出かける気力はないし、虫に食われまくるのも望まぬところ。
真ん中のあたりが明るいのは、天の川なのだけど、周辺減光のせいかもしれない。
もっとパッと見で「星空!」ってわかるように、1等星を強調したり、天の川をブワッと写すこともできるらしい。
でも今年はこんなところで。
そういう技を身につけるのは、後の楽しみにしておきます。
裸眼で見えないものでも、道具を使えば見れる、というのは
これはこれで、とても楽しいものです。
マイクで録れば音も違って聴こえるし、ね。
文月
月が変わり、2週間後に迫った「街のロンド」。
ありがたいことに席は予約で埋まったようで、あとは中身を面白く、よくできるか、こちらにかかっている。
プレッシャーにはいろいろなものがあるが、”no-pre” (= no pressure) なんていうイベントやレーベルをやってたこともあり、
極力、そして長年、プレッシャーは避けてきたわけである。ツケがたまっているのだから仕方あるまいか。
基本的に肩に力が入る人なので、どうやったら脱力できるか、空気や液体の通りがよくなるか。
身体がへたってくると、その辺のありがたさがわかってくる。試行錯誤しながら実践していきたい。
あと、自分だけではなく音楽の楽しみ方は人それぞれ。
小さい場所だからこそ、それぞれにツッコミどころを見つけて、味わってくだされば。
それから雨は降らないでほしいなぁ、今回は。
駅から歩いて来る人々のためにも。
七月はもう一つの計画も進行中です。ともにおたのしみに。
あめのひ音楽会
豊橋市にある「水上ビル」。
戦後の闇市をルーツに、農業用水路の上にビルを建てた、という奇想天外な商店街。
これぞレトロ! という、豊橋ならではの界隈です。
老朽化や耐震基準などから、もう余命が約二十年、と宣言しちゃってるのですが、
それでも近年、若者からいいおっちゃんまで、人々が集い、ええ味出してます。
さて、僕はまだ、昨年この場所を知ったばかりで、
その後も訪れた日がお目当ての店の定休日だったり、なんやかやでニアミスばかりしてて
まだホームというよりは半分アウェイなのですが
なんと、今年は「夏至まつり」に出演させてもらうことになりました。
しかも、夏至と梅雨がちょうど重なることから、最初から開き直って
「あめのひ音楽会」
…これはやられましたね。雨天結構、というコンセプトの清々しさに、すっかり参りました。
で、のほほんと構えていたのだけど、開催の一週間前ぐらいになって、ふと気づく。
野外ステージ2本。よく考えたら自分が濡れるのを我慢すればいいだけじゃなくて、楽器や機材も濡れるじゃないか。
残念ながら僕のベースという楽器は、アコースティックだけど広場で生音で演奏するには音が小さく、足元にケーブルとか切り替えとか、電気の機材が必要なのだ。なにげに配線もややこしい。雨が降ったらずらかる、なんてこともまぁまぁ無理。
木の楽器も、できれば濡らしたくないし、その日以降雨が続くっぽいから、乾かすこともできない。
それでにわかに焦り出し、機材を床から上げられないか主催者さんと相談しつつ、楽器や構成を変えようとか、もじゃもじゃといじりだし、当日が迫ってきました。
僕のタイムテーブルでは降雨か微妙なとこで、なんとかなるかなと思ったのだけど、
全体のことも考えてでしょう、前日になって野外ステージは中止になり、かわりに美容室 “Pokkecise” さんの店先での演奏、ということに変わりました。
ポッケチセさんならアットホームだし安心だ。音もそんなにでかくなくていい。
でも、20分 x 2 で考えてたセットリスト、30分 x 1 に変えられるか??
何事も臨機応変さがない僕はまた大慌て。いろいろ試行錯誤した結果。
「どうしても決められないとこはお客さんに聞いてみよう」
さて当日。
幸いまだ雨はなく、駐車場から現地へ。
会場予定だった EM キャンパスの広場には結構人がいて、その向こうのポッケチセにも人がいて。
メタバースも感じながら、ちょっとイメトレして、サウンドチェックして、本番に臨んだのでした。
この日のセットは先日から気に入っている新曲「アフロアルバ」を冒頭に、
その後はガラッと変えました。
長いこと寝かせてたダブルベース、ようやく起こして、全8曲のうち3曲。
それから完全な新曲を3曲。といってもこの日をテーマに作ったので、今後やるかはわかりませんが。
「ホームタウン」7拍子のジャズブルース
「あめのひ商店街レゲエ」地表におちる雨粒のためのダブ
「げっしのひ」働くおじさんと齧歯類のためのロックンロール
他にも、この日が誕生日の Green Gartside に捧げて、あるモノを用意してたんだけど、時間が足りず封印。
しかし…楽しかったー。
お客さんはどう贔屓目に見ても少なく、中止された第二会場の出番を待って見逃した人もいたし、そもそも気づかなかったり、観た結果素通りする人も多かったし、その一方でめちゃめちゃガン観、がん聴きしてくれる人もいたので… that’s musician’s life です。
中でも、音楽家同士とはいえ、次が出番のハヤシハンドパンさんがとても気に入ってくださって、その後いろいろ話して盛り上がり、即席のジャムをすることになりました。
昔は気軽にインプロ、飛び入りしてたんだけど、なんか懐かしい。
しかもこちらのステージは、生音にかるくオフマイクだけ取ってもらったから、一番やりやすいし心地いいシチュエーションですよね。
ハンドパンの音色は、ハヤシさんの音楽性や技量もあってすばらしく、
音量が小さいのに、というか小さいがこそ、人々の耳をひきつけてました。
たくさんの人が聴き入ってて、そこに混じれてよかったです。
ライヴでもジャムでもそうなんだけど、予定調和じゃないことが起こると、そのあとの余韻が面白くて、この日もしばらくの間、なんだかんだ浸ってました。
「ホームタウン」っていうのは、タイトルからして白状してますが、
チャボさんの『絵』の冒頭曲のオマージュです。
だいぶ違う音楽に聴こえるだろうけど。
もし、野外ステージでやれることあったら、またやってみよう。
アルバムに入れるかは、どうするかな?
超意外なことに、僕の音楽や声はさるメジャーな方の、メジャーじゃない音楽に似てる、と感想もらいました。
好きな三重のカフェの旦那さんも、最初にお会いしたときにそう仰ってたので。あながちホラや社交辞令でもないのでしょう。
これまでほっとんど聴いたことのない人で、改めて聴いてみても、ますます遠いなと思うだけで、ほとんど共通点は感じられない。
かっこいいけど。
でも、また聴いてみようかな。
自分だけじゃわからないから、音楽って面白いですよね。