ウォームギア

さぁ今宵はなにを…

疲れた つかれはてている

こんなときはグリーンラインの無人駅で…ただのセメントの踏み台みたいな停留所で

友人の家を初めて訪れるときのことを思いだすとしよう

学生時代に一度だけ訪問した友人は日本では割と近くで

だがそれからも一度しか会っていない 今はどうしているのだか

その停留所で道を聞いた人は、それもその数十秒ぐらいしか人生であわなかったのだが

後から色々と話を聞くことになった、ちょっとした有名人だった

どういう形容詞がいいのだか


つかれはてている。ローギア、ウォームギア、空回り、

それでも自分はそろそろと先に動いている。

この先というもの、誰もが送られていく、およそどんな生命体も流れていく道。

あらがうのもいいだろさ、流れるのも、また。


耳はどこに澄ますべきなのだろう。


今日は身体の角度を少し意識して空気をつかまえた。少しだけ、この形、と思う瞬間。数分。

その数分でいい。


その数分をつかむために、何年も無駄にし続ける。ルーティーン。意識と無意識の交代で育てる、何かのかたち。

 

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