Beetles 2021

デカいイベントだからって、無条件に賛同しちゃいけないってこと。
とっくにそんな時代は終わってる、と思う。

いや、時代なんていっちゃいけないな、集合意識だし、僕はその流れにいないのだろうから。


朝、ゴミを出しにステーションに行くと
駅に急ぐ女の人が地面をみて、「すざっ」としたので

なんだろうなと帰りに地面をみると、小さなカブトムシだった。
ツノが非常に小さい。

今年はビートルによく出くわす。やはり近くに棲み家の樹があるのだろうか。

この子はどんくさそう(また誰かに踏まれそう)なので連れて帰り、水をやる。ツノがえらく汚れてるので(蜘蛛の巣か?)ぬぐってやる。

クワガタ派なのだが、ずんぐりしたカブトもなかなかかわいい。とはいえ飼う気はないので、
また林か樹に返しにいかんと。こういうとき、虫のショートステイ用の虫籠や小型水槽がない…手狭で捨てた…のが悔やまれる。

ふと、さる凄腕ピアニストの名の妙を思い浮かべる。
最後にお会いしたのは青森だったが、彼の演奏は至る所で耳にすることができる。電波に乗るってやはり凄いことですね。

思い出してみれば、僕が初めてベースを録音した曲は「カブトムシ」というタイトルだった。
借りた Aria Pro II の白いフレットレスベースを弾いた。M センパイありがとう。
当時始めつつあったバンドのメンバー周りの人が作曲したもので、その人はクロスオーバーからテクノからポップから、なんでも作れる人で、直接話したことはほとんどなかったのだけど、それからはハウスDJとして世界に名を馳せているようだ。
地元にいながら。それって理想の姿なんだよな。

とはいえ、作詞は誰だったか。センパイだったかもしれない。

カブトムシ 力が強い

最後の歌詞が結構泣けるのだ。

カブトムシ 力が尽きた

そうはさせじと、朝の小ツノカブトは、日暮れに林に返したのである。
出会ったおばあちゃんとの会話「最近はクワガタもカブトもいないでしょ」「結構いるんですよ、今年は」

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