「ドレの昔話」をようやく買って読んでいる。
「眠り姫」はなんだか「カリオストロの城」みたいな冒険物語でもあるのだな、と思いつつ…
呪いによる死のかわりに、100年眠り続ける娘を、
共に魔法にかけられて眠り、共に100年後に目覚めるという、最高の幸せを選ばず
「起きて見守る」ことにした親の気持ち。
たぶん自分もそうするだろう、と思う。
姫は「つむ」に刺されると宣告される。
王は糸を、布を、つまりすべての繊維の営みを止めて娘を守ろうとする。
それは失敗に終わるわけだが、
やがて城は深い森につむがれ、二つの王国は時と記憶につむがれる。
「いつも糸を紡いでいる」と目の前で紡錘をくるくる回してくれたケイティさん、ふと思い出す。