おれはうえのうまれやねん。
うえの、ゆうても、いがうえのやねん。
う
いが えの
が
うえの
い
どっちのいんとねーしょんやったやろな、
と思いながら信号に差し掛かる。
光は赤くなったようだ。
おれ、渡る。
向こうから来たバス、右折する。
おたがい悪い事したのう、と思い、振り返る。
パトカーが後ろから来てた。
やばい。
いやまて。
そいつも、右折してた。
おれはうえのうまれやねん。
うえの、ゆうても、いがうえのやねん。
う
いが えの
が
うえの
い
どっちのいんとねーしょんやったやろな、
と思いながら信号に差し掛かる。
光は赤くなったようだ。
おれ、渡る。
向こうから来たバス、右折する。
おたがい悪い事したのう、と思い、振り返る。
パトカーが後ろから来てた。
やばい。
いやまて。
そいつも、右折してた。
わたしはアスファルトなんだが
いま君が通過していった。
ちょうど私の友の友の友の…があっちにいるので
知らせておいたよ。
なにしろ固体の連結だから、スーパーカーなんぞわしらの伝達にかなうわけないさ。
次の信号の手前の、坂がちょうど終わったあたりで、
その気になればべろべろと巻き上がって、おどかす事もできる。
自転車なら手加減するがな。
あーあ、
わしらには昼も夜もない。
ずっと鈍色なのさ。