その場で考えた音を録っていく。
あるいは、考えもしない音を、瞬間的に録っていく。
そういうこともよくしてきた。または、そんな音を後から聴き返し、覚え込ませることも。
最近は違うことをやっている。考え、書き、録り、聴き、また考えて書く。
これがとても建設的だったり、無駄だったり、理にかなっていたり、面白くなかったりする。
書いて形にすると、それ自体が一人歩きする。間違いや変えたいところが出ると、そっちに気を取られて弾くのを忘れたりする。
それは本末転倒でもある。ちょうど、試験前に勉強よりも部屋の整理に夢中になるように。
全部無駄、というわけではないのだけどね。
ガイドトラックとは面白いものだ。ガイドにもなるし、全くガイドにならなかったりもする。
そう、面白くないものに面白さをみつければ、たいがいのことはなんとかなる。
ある意味、それで幸せに生きていける。
だがふと我にかえったとき、それがいいのかどうかは別の話。
ガイドは光か、それとも影か。