朝は何かとクリエイティブな思いつきの時間だ。
はるまきはんぶんこ
というユニット名を考える。
なんのユニットや。
午前中も午後もくだらない駄洒落と食べ物のことばかり思いついていたのだが
(いつものことだ)
雨の日曜日は腰を据えて音楽をするに限る
っていうんでそれなりに探求した。
例によって、やりかけの五線譜を追ったり
それは古いクラシックギターの「現代奏法」本をどこからともなく見つけ出して
右手を最初からやったり
その中に Saltarén という曲があった。スペインの古い舞踏曲らしい。
まだ取りかかっていないのにおこがましいけど、この題が気になる。
ん? サルタレン? 猿田蓮?
イタリア語で「跳ねる」っていうのからきてるのか。
ストリングスのサルタートっていう奏法と同じかな。
あっちの言葉的につながりがあるのかはわからないけど
サルタというと Sultan、オスマン皇帝を思い浮かべてしまう。
先日しばらく書いたビザンチン帝国を滅ぼしたのは Ottoman Empire = オスマン帝国。
難攻不落の城壁都市、コンスタンティノープルを何度となく包囲し、遂に陥落させた後の略奪と残虐は、それはこの世の地獄だったらしい。
違う宗教同士の争いの深さを、思い知る。
西欧世界と東欧〜中東世界(それだけではないが)のどちらにとってもこれは難しく深い溝だと思う。がともかく彼らはその深い傷を負って、その後も連続的に世界は成り立っている。
トルコ行進曲、Zildjian や Istanbul のシンバル。音楽もだ。
サルタン、といえばもう一つ、すぐに連想するのは Dire Straits のあの曲である。
Sultans of Swing / 悲しきサルタン
何故か、世代問わず人気あるんよね。これは僕もアナログで持ってる。そういや彼もいっつも弾いてたなぁ。
なんともいえない歌詞が気になっていたが、曲の由来そのものは知らなかった。この Sultan も、そのまんまオスマン帝国のスルタン由来の「絶対君主」っていうニュアンスなんですね。
「スウィングの帝王」っていう名で場末のクラブに立つジャズメン。当時の UK の若者は「トランペットの入ったバンドなんて聴いてやいない」。それを題材にして歌うのは、名前からして売れないロックバンド。
そんなレコードがいきなりヒットするってんだから。
「苦境」というロックバンドはスターになったけど、クレオール・ジャズバンド “Sultans of Swing” は売れたのか?
今の日本ならどうだろう? MITCH さんとジョーの影響で、トランペットの入ったバンド、めっちゃ増えそうだけどな。
さすがやね、クラブ進駐軍。