アルバム Lapis Lazuli の曲解説
今日はこちらを。前曲とは真逆のナンバーです。
この曲はピアノで作りました。
といっても、鍵盤を触ればわかるように、モチーフはめっちゃ簡単。
キーボードをちゃんと弾ける人からすれば、恥ずかしくて弾かれへんかもしれません。
僕の曲はそういうのが多く、ガットギターで弾いても同じくらい簡単です。
メロディはどこから出てきたかわかりません。
歌詞もこれまた、どういうことかわかりませんがたぶん
「よかん」「ときめき」とかいってるので
期待するような何かがあったのでしょう。
24時間ずっとふらふらだと、さすがにやばい気がします。
何しろこの詞を書いたのは20年前、2001.8.9。
暑さにやられてたのかもしれません。911の前の月ですね…
あえて後から解釈すれば
– 絵を描きたくなる気持ちの不思議 –
といったところでしょうか。
この曲は一度だけ、ライヴでやった事があります。
ギターと8弦ベースのデュオで、それはそれで味があったか。
今回、さすがにそろそろ完成させようと古い曲のファイルを探したら、そんなものはなくて、
一からやる羽目になりました。
といっても、ガットギターも簡単なので、曲の骨格はすぐにできてしまった。
ここからさてどうしようかと、久々にダブルベースを手に取って、全編で弓弾きをやってみたのでした。
アルコは苦手で習ったこともなく、セッションでは極力お断りしています。
が、自分の作品では苦手も何もない。イメージを表せるかだけが大事。
弓を、筆のつもりで。
曲が形になり、ポコポコした太鼓も合うなと思い、
これまた器用には操れないジャンベを、この曲的に叩きました。
Saravah のレコードのイメージがどこかしらにあるので、Art Ensemble of Chicago の気分でやっています。
あるいは、マイア・バルーに歌ってもらった “Kaze” の、田中慶一による「サバール」パーカッションも頭にあったかもしれません。
けいいちが生きていたら、どんなの叩いただろう。
もうひとつ。
小さなベルを、数カ所で叩きました。
チベットの仏具からきた楽器で、ティンシャというようです。
20年越しに曲を形にして、改めて、気に入っています。
これがポップだという人はほとんどいないでしょう。だけど僕の内面では、割と、ノリノリなのです。
Bandcamp には曲紹介と歌詞欄の両方があるので
そちらにもこういうことを書きたいものの、
歌詞の前に曲紹介が来ると、うるさいですよね。
順番が逆だといいのに。