デカいイベントだからって、無条件に賛同しちゃいけないってこと。
とっくにそんな時代は終わってる、と思う。
いや、時代なんていっちゃいけないな、集合意識だし、僕はその流れにいないのだろうから。
朝、ゴミを出しにステーションに行くと
駅に急ぐ女の人が地面をみて、「すざっ」としたので
なんだろうなと帰りに地面をみると、小さなカブトムシだった。
ツノが非常に小さい。
今年はビートルによく出くわす。やはり近くに棲み家の樹があるのだろうか。
この子はどんくさそう(また誰かに踏まれそう)なので連れて帰り、水をやる。ツノがえらく汚れてるので(蜘蛛の巣か?)ぬぐってやる。
クワガタ派なのだが、ずんぐりしたカブトもなかなかかわいい。とはいえ飼う気はないので、
また林か樹に返しにいかんと。こういうとき、虫のショートステイ用の虫籠や小型水槽がない…手狭で捨てた…のが悔やまれる。
ふと、さる凄腕ピアニストの名の妙を思い浮かべる。
最後にお会いしたのは青森だったが、彼の演奏は至る所で耳にすることができる。電波に乗るってやはり凄いことですね。
思い出してみれば、僕が初めてベースを録音した曲は「カブトムシ」というタイトルだった。
借りた Aria Pro II の白いフレットレスベースを弾いた。M センパイありがとう。
当時始めつつあったバンドのメンバー周りの人が作曲したもので、その人はクロスオーバーからテクノからポップから、なんでも作れる人で、直接話したことはほとんどなかったのだけど、それからはハウスDJとして世界に名を馳せているようだ。
地元にいながら。それって理想の姿なんだよな。
とはいえ、作詞は誰だったか。センパイだったかもしれない。
カブトムシ 力が強い
…
最後の歌詞が結構泣けるのだ。
カブトムシ 力が尽きた
…
そうはさせじと、朝の小ツノカブトは、日暮れに林に返したのである。
出会ったおばあちゃんとの会話「最近はクワガタもカブトもいないでしょ」「結構いるんですよ、今年は」