るいをよもう 23

ふと、宿場町で入ったカフェで興味深い書籍を見つけ

購入する。

壁際の小さな机を陣取った、とても分厚い、辞書のような本だが
その佇まいが読ませようとしてくる。なぜだろう。
しかも、その一角をよく見ると…

僕は昨年一年、ほとんど本を読まなかった。
ベースにほぼ触らなかった、人にほぼ会わなかった、だけではない。

radio sakamoto のアーカイブを聴きながら「秋には読もう」と嘯いていたのも束の間のこと。気がつけば冬も終わる。

かわりに、いくらか頑張って楽譜を読んだ、が。

そろそろ読み出したくなっている。

まだ読めていなかったタルマーリー渡邉格さん、麻里子さんの二冊目の著書
『菌の声を聴け』
を漸く買うことができた。こちらは昨夜一気読みしてしまった。

格(イタル)さんは文才もあり、何より生き方が型破りなので、すいすい読めてしまう。
(あとから聞くと、だいぶ麻里子さんの推敲も入っているらしい。たしかに女将は人に伝える達人でした)

那岐の古い保育園を改装したすてきなパン屋さん、タルマーリーは
今や地域と自然循環の旗手でもある。もちろん彼らだけがやっているわけではない。
スタッフ、地域の人々、そして全国の人々が、農薬や肥料に頼らない食料の生産と供給のため、尽力している。

時はたち、その保育園で食べることももうできなさそうだが、彼らは彼らの宿場町で、先をいく。

一方で、一回の空中農薬散布や、一瓶のラウンドアップは、どれだけ本来の自然を破壊してしまうだろう。
田舎や地方都市にあっても、この一瞬も山は削られ工場となり、海岸は埋め立てられていく。

個人や零細、中小企業のやっていくことを、行政や大企業は助けることもできるし
一気にぶち壊すこともできてしまう。
太古からずっとそうであったし、今はよりそれをはっきりと感じ取れてしまう。
「どちらもできる」ということが「力」なのだろうか。人は「力」をどうして持ちたがるのだろう。なにが「突破力」だよ。

ともかく、力が好きじゃない僕は、力を持つことも、持つために立ち回ることも苦手だ。

「戦わないための力」というのは、政府の詭弁だけじゃなく、個人にも当てはまるのだろうけど、

どうしていいか、未だにわからない。

だがそれとは別に、力を発揮している個人や面白いことをやる企業には、やはり惹かれるものがあるし、応援したくもなる。それは自分がそうならない = けしてなれない、からでもあるのかな。

ともあれ。

分厚い本、少しずつ読んでいる。あるアメリカ人の生い立ち、地域や人々の歴史的背景、事細かに記されているのでとても時間がかかりそうだが、これはしっかり読破したい。

MBP の電池が切れるので、これまで。

2月が終わる。

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