昨秋 生まれて二度目に歌舞伎を見た僕は
今になって子供の頃に読まなかった中学生向けの「赤穂浪士」を読んで
いろんな事に真剣に感銘をうけている。
ルビの付いた分厚い文庫本は、電車で読むには結構恥ずかしいが
恥ずかしい事を避けていては僕という人間は勤まらない。
大石内蔵助の祖先が滋賀県人だったという事も今頃知ったし
矢頭右衛門七の境遇など、くーんと腹にくる。
はら切りの是非など考えるつもりもないし
吉良上野介が本当に悪人だったかもわからないが
浅野内匠頭長矩はソンをする性格だったのだなぁ
これは今の世でも通じる気がする。
だが、こーゆー几帳面な人もいるのだ。
一方で、何の為にもならん仇討ちの為に
よく人は舞台を用意し、舞台を楽しみ語り継ぎ、
脇へ退き、そして去っていったものだよ。
てぇしたもんだ。