デザインの輪郭 / 深澤直人
とても感覚的に綴られていて、意識への接近や実践へのアプローチに
濁りがないというか
刺激される本でした。
わかりにくいけどわかりやすい、という。
深澤さんはアメリカ滞在時期に八ヶ岳に土地を買い、帰国後にそこを開墾して山小屋を自ら建て、
東京事務所での業務を広げながら山梨に精神的、身体的な拠点を持った…というくだりに感じるところ大いにあり。
そして、そのインスピレーションになったのが、サンフランシスコ周辺の人々の
都会から「車で一時間程走れば手付かずの大自然に入ることができ」、コヨーテやアライグマが出るところに普通に暮らしている
という状況。
日本からすれば羨ましいのか? それとも怖いのか?
(近年の各地のアライグマ出没とその「被害」を考えても)
だけど緑はやはり大切だな、と思っていたところに
L.A の大火災
…
…
心が痛みます。
SNS に溢れる画像映像も恐ろしいが、実際はそれどころではないだろう。
一方でフェイクも出回り、AI に席巻されるネットでは、却って情報への疑念が深まるので逆効果なのでは…と思えてしまう。だがいずれにせよ。
人間は自然にはとうてい叶わない。
だけど自然と共にありたい、と思うのです。
…
東南海域に暮らすもののひとりごと
だけどこれから何十年、何世代と、続くことだから。